4 ミーシャのもたらした
「うーん、面白いねぇ。」
くつくつと笑うと、暁玖生雅は情報屋からの資料を机に落とした。
そこの資料には、シアワセはもちろん、他のアジトについて等色々ある。
ちなみに、無駄に小説仕立てになっていて読むのに時間がかかった。
「あのねぇ?なんで毎度毎度わざわざ小説にするのかねぇ?」
そういうと、ぴょこっと少女が立ち上がり、ふわふわとした赤毛を揺らした。
「えー、だってそっちのほうがおもしろいじゃねぇですか?」
水沢ミーシャとあきらかに偽名をどうどうと名乗るこの少女は、このアジト屈指の情報屋となっている。
ゴシップが好きな玖生雅御用達の情報屋である。ちなみに、彼女はどこのアジトにも入っていないようだ。基本的にホテルや空き家、宿などをさまよい、気まぐれに見て回る。仲間はいないうえ年齢不詳。パッと見小学生か中学生ほどの容姿だが、性格は大人びていて達観しているときた。本当に謎の多い人物として玖生雅は受け取っている。時々ムカつくけど。
「本当暇人だねぇ?ミーシャ。」
「まあ、そうかもしれねぇです。けど面倒事は勘弁ですかんね?」
わかったわかった、と軽く手をふってあしらうと、百合に向き直った。
「まぁ、シアワセはこんな様子だけどー?」
渡すと、百合は暫く読み進めていると、唐突にふふふふふ……と笑い出した。
「そう。隼人ってば…浮気なんて酷いわぁ……」
歪に笑うとぐしゃりと紙をつぶした。
特に弥郷…だったかしら?といいながら不快げに眉を潜めた。
「そういうわけでねぇ?通常戦闘を申し込むつもりだけど…いいよねぇ?」
もはや、ただの形式でしかない愚問中の愚問の言葉だった。
「OKだよマスター!」
元気な零の一声を期に全員が了承の声をあげた。
「んじゃ、此処空気悪いし柄悪いしさっさとおいとましますわー」
ミーシャはそういうと立ち上がる。
辛辣な上自分を棚にあげた物言いにあんたにだけは言われたくないと一瞬殺気だつがそのころには彼女はもう姿を消していた。
いつもこうだが、なんだかんだいって仕事が早い上正確でなんでも仕入れてくるため、結局重宝するわけで。
それはともかく。
「じゃあ、」
宣戦布告にでもいきますか。
そういうとメンバーは全員頷いてぞろぞろと外へでた。
後ろをついて出た百合のもつ鞄には、隼人と、弥郷の2ショット写真がもはやなにか推測出来ない程に念入りに破いた状態で入っていた。
ミーシャまじ可愛い。
もっと出したいです。




