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世界を〇〇する話。  作者: 綾瀬咲祐
Ⅰ シアワセアジトによるシアワセアジトのための闇鍋大会っ!
12/21

章末 おまけまとめ

【微笑ましいやりとり】

「…でねー、虹晴。」

「ええ…」

特になにもない日。

窓際に座り、話している二人の少女。

シアワセアジトの二人は、なにかを楽しそうにおしゃべりしていた。

「今度ボクが、虹晴にも食べさせてあげるよー!」

「うふふ、気持ちだけうけとっておくわ。」

「む、まだボクが料理下手だとでも思っているのかなっ?」

その様子をみながら、ふっ、と微笑む。

いつもの元気な紅だが、今日は友達とくつろぐ、ただの少女で。

マスターとして気張っているわけでもない、その姿に、癒される。


「じゃあ、空に食べさせてあげたらどうかしら。」

「そうだねっ」


「…はあ」

さあ、僕も会話に参加しようか。

僕も、命は惜しい。

少女たちの方へ、僕もあゆみを進めた。

【空の日記  紅(5歳)、空(5歳)、虹晴(7歳)】

◯月×日。

「ちゅどーんっ!ふぁいなるふらーっしゅ!」

紅ちゃんは大きな声で言うと、オーバーに動きました。様子をうかがってくるので、少し考えたあと、倒れたふりをしてみます。

「わー...やられたー」

若干棒読み口調な僕に紅ちゃんは、「ちっちっちっち」と楽しそうにわりこんできます。

「ぜんぜんだめだねー。分かってないねぇ...。空。いい?紅がいったら、空は“ぼうぎょ”して、“はんげき”するんだよ!」

「え...?」

よくわからないけど、どうやら紅ちゃんはもっと戦いたいようです。

「もーいっかい!ふぁいなるすとれーとふらっしゅ!びびびーっ!!」

「あ、あまいなっ!けっかい!そしてじぇっとすぴんっ!」

ふぁいなるってたしか最後じゃないかなぁ。それを最初からやるなんて到底無理な話だと思うんだけどなぁ...。僕はそう思ったんだけど、言わない事にしました。紅ちゃんのことだから、きっと「いいんだよ!」って機嫌をそこねちゃうだろうからです。

「ふっふっふっふぅー!じょーおうのいあつっ!このわざをだしたじてんで紅のかちっ!わーい!」

「え、そうなの...?」

いつものことだけど、毎回毎回紅ちゃんは聞いた事のないわざをだすなぁ。こういうの、“ちーとわざ”っていうんじゃなかったっけ。そう思ったけど、僕はなにもいわないでいます。紅ちゃんは、満足げににこにこと笑っています。


「......やれやれ」

既に口癖になっちゃった言葉を僕は呟きます。紅ちゃんは“ばとるごっこ”を終えると、次はなにをしよう、といってきます。

「...そうだね...じゃあ、「おうちごっこしよう!」

いつものようにさえぎられます。だったら僕に聞いて欲しくなかったんだけど、僕はなにもいいません。なんでかというと、今さらのことだからです。

「...うん。」

紅ちゃんは、いつもこんなかんじです。いつも元気に、まいぺーすに、僕や一足早く“小学校”に入った虹晴ちゃんをふりまわします。よく、僕達は紅ちゃんの暴走を止める為に、走り回っています。なので、とても疲れます。けど。

「よぉっしっ!紅はおかーさん役で!」

「じゃあ僕はおと「犬のポチ!」

「え。」

紅ちゃんの無邪気な笑顔は、やっぱり大好きです。

僕は紅ちゃんよりも年下だけど、それでも、これからも、ずっと守っていきたいな。と思っています。

【タイムカプセル  紅(7歳)、空(6歳)、虹晴(8歳)】

4がつ18にち てん気、はれ

今日は、コウと、空と、ななせといっしょに、タイムカプセルをうめました。

なんでかというとっ、空が今年、小学1年生になるからです。

コウが用意したのはなんとっ、シュークリームです!

高くておいしいものなので、フンパツしちゃいました!

すごいでしょっ、えっへん。


「...紅。あのね、生ものは入れちゃ駄目なんだよ?」

「空〜、ちっ、ちっ、ちっ、こだわりがないのかねー、空君はぁー!それだからうらで万年バカといわれるんだよーっ!」

「...え!?」

「...紅にだけは言われたくないセリフだね...」


なんかななせが、ヒドいこと言っているけど、オトナなので、ムシをしてあげます。

「...とにかく、他のものとってこようか?」

「...そーね、紅、いっしょに入れるもの探して来ましょ?」

「うー、わかった!」

とりあえず、シュークリームはいえに持ってかえって、ほかのものをさがす事にしました。

「...あ、空ぁーっ!」

「ん?どうした...?」

「見て見てっ、このマフラーっ!まっかのマフラーっ!かわいいでしょっ?」

「...うんかわいいね。きせつ外れだけど。」

コウはこの前おかーさんに作ってもらったマフラーを見せびらかしてみます。

きせつがちがうからつけちゃいけないらしいです。

「...空にもいずれ、あんであげるねっ!」

「...ありがとう。」

いずれ、コウは空につくってあげようと思います。空も、うれしそうなので、よかったです。


けっきょく、コウは未来のコウに向けてのおてがみと...空の写真を少し空にナイショで入れようと思います。


「よし、じゃあ入れおわったし...家に帰りましょうか。」

「「はーいっ」」


ななせは、お気に入りのクレヨンと、おてがみを入れるようです。

空も、なにをいれたの?と聞いたら、コウとおんなじ、だそうです。


おなかがすいちゃった。早く、おうちにかえって、ななせと...空といっしょに、シュークリームを食べたいです。


【謎の会話】

とぅるるるるる…とぅるるるる、とぅるるr

「もしもし…」

「あ、もしもし、みぃちゃん?」

「あ、オマエか…」

「携帯なのに誰からかかってきたかわかってないなんて、相変わらずだねぇ~みぃちゃん。」

「煩いなァ…どうした?」

「あ、そっかぁ~。機械音痴のことを言うために電話かけたわけじゃないもんねぇ~。」

「ぶっ殺してやろうか」

「うふふぅー、なんだかんだでわたしは殺せないじゃないぃ~?」

ぷつっ、つー、つー、つー

とぅるるるる、とぅるるるるるるるる…とぅるるるるるるるr

「…」

「ごめんねぇ、みぃちゃん~」

「……」

「ごめんねごめんねぇー」

「……要件をさっさといえ」

「はぁい!最近実験の調子はどーぉ?」

「まあまあだなァ。犯罪者共も相変わらずだ…」

「ふぅんー。私もねぇ、最近ねぇ、会話がマンネリ気味なのよぉー。わたしの大好きないっちゃんも最近命令聞いてくれないしねぇー。」

「それで?」

「イベントを開催したいからぁ、みぃちゃんにも手伝ってほしいなぁって思うんだぁー。」

「んー」

「ほらぁ、こんな可愛い幼女に頼まれたら、誰もノーとはいえないじゃない~?」

「やっぱり決着をいずれつけなくてはだなァ?」

「ふふふー、可愛さで勝てる子なんてなかなかいないよぉー、あ、でもぉ、負けたらわたしをささげてあげるよぉ?」

「しね…まあいい。それで?そっちの世界へいけと?」

「うん~、いーい?」

「仕方ない…オマエにはいろいろ借りもあるしなァ…受け入れよう」

「やったぁ!じゃあお願いねぇー、皆暴れるかもだけど、なんとかしてあげてねぇ」

「大変だなぁ…?世界の創造者様も」

「まぁねぇ…」

「積もる話もあるだろうから、ひと段落したら話そうか…じゃァな」

「うん、ばいばぁい!」


【間幕の間】

「ねえ...どうやったら会えるの...?」


そうつぶやきながら、眠りについた。


「...ねーさま、ねーさま」

目を覚ますと、いつもの暗い暗い、部屋。

そこにいたのは小さな幼女。

「...夢かしら...」

緑色の髪が、ふわっとゆれる。

「...おはよーございます、ねーさま。よだれでてましたよ。」

「ほぇっ!?」

いつもとは違って、何故か幸せな夢をみた。

隼人が死んで以来、一度も見てなかった、幸せな夢。


「...ねーさま、今日は幸せな夢を見れてよかったですね。」

「...なんでそれを...ああ」

そっか、夢だもん、なんでもありよね。

納得すると、それで...?と聞いた。


「いい方法を教えて上げましょう。隼にーさまに会える、そんないい方法。」

「...?」

「それはですね、ねーさま.........」

こそこそっと話した言葉は、ありえない非現実的な、でも、合理的な事。


何故か、安心出来る、そんなささやき。

「ねーさま、急がなきゃですよ。じゃないと...」


「......」

「他のねーさまに、とられちゃいますよ?」

くすっと微笑むと、私の意識は再びふっと途切れた。


次、目覚めた時、その少女の姿はなく、かわりに。


「......嗚呼」

ようやく落ち着いたのだろうか、少女はもぐっていた顔をようやく、上げる。

そして、泣いている間に思いついたのだろうか、少女は少し笑みをみせた。

彼がいなくなってからは見せた事のなかった、幸せそうな微笑み。


「ふふ、ふふふふふふふふふふふふふふ」

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