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第7話 王府からの訴状
あの出来事からおよそ1月ほど後のこと。エリザベトへ1通の訴状が届いた。王府から早馬にて発されたものであった。
そこには、
――敵国の皇子と密通したとの、
――加えて、皇子との逢瀬の睦言にて、王太子から聞いておった国の大事を漏らしたとの、
――2つの罪科の嫌疑があった。
続けて以下が記されておった。
『ついては、本件について審問を行う。2ヶ月後の来年1月6日に王府へ出頭せよ。申し開きがあるなら、その場にてなせ。
貴嬢は王太子殿下の婚約者ゆえ、国王陛下が審問長をなされ、他の審問員も王族により構成される。
また本来なら、貴嬢と関わり深きゆえに、公平な発言・判断は期待できぬとして、王太子殿下は出席を許されぬ。しかし、王太子殿下自らのたっての願いを受けて、特別に国王陛下はお慈悲を示され、出席を許された。更には王太子殿下が望むならば弁護させよ、との特別のご配慮までも示された。
国王陛下のお慈悲とご配慮をありがたきものと知るならば、必ず期日に王府に出頭せよ。
付け加えるに、王太子殿下の願い出により、特別に審問の期日は余裕をもって設けてある』




