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ここはどこですか?

 「ここはどこですか?」トオルは言った。

 「あなたからすると異世界ということになる」その少年はいった。

 「異世界・・・あまりピンときませんね」

 「つまりあなたが住んでいた宇宙とは別の宇宙ということだ」

 「うーむ。まあいい。そんなことより僕は帰れるのですか?」

 「帰れない」

 「帰れない! 絶対に?」

 「絶対に」

 「なんで入って来れるのに、出ていけないんだ。おかしいじゃないか」

 「おかしくなんかない。例えば魚の仕掛けを想像してみなさい。入ることはできるが、出て行こうとするとカエシになっていて出られない。要はそういうことだ」

 トオルは泣いてしまった。

 少年は何も言わなかった。

 


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