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本棚
パラパラとページをめくる。読んでいるはずなのに、文字がどんどんと滑って頭に入らない。
「……今日はもうダメかなぁ」
自然と溜め息が漏れる。本棚に戻そうと立ち上がると、引いたルームチェアの擦れる音がやけに大きく聞こえた。
どこにしまっていたかと見回すと、右下のあたりに少し隙間が出来ていた。そうそう、ここから取り出したんだっけ。
自分なりに分かりやすく並べていたつもりが、本が増えるにつれて段々と無造作に並べるようになってしまった。原因は単に整理するのが面倒になっただけだけど。
隙間にピッタリと収まった本を見ると気持ちがいい。小物とかを置いてオシャレにするより、ギチギチに本が詰まっている方が興奮する。
目頭をぎゅっと摘んで上下にマッサージ。やはり目が疲れているんだろう。今日はもうこれ以上読めそうにない。
「明日はこれの続きと、もう一冊は何にしようか」
積読の中から無造作に一冊取り出してみる。
タイトルは——




