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種まき  作者: 山葵からし
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月末

 月末。珍しく仕事が片付いている。

 この時期、いつもならヒィヒィ言いながら仕事をしてたはずだ。どうしてか今月は調子がいい。

 朝礼で部長が業務の確認をした際も、皆一様に問題ないと答えていた。1人だけでなく部署全体がこうなっていることは、正直今まで一度も経験がなかった。

 珍しく早く帰れそうだと考えたが、同時に嵐の前の静けさなのではないかとも思い至る。

 だがそんな考えとは裏腹、定時1時間前になっても何も起こらなかった。

 終礼で部長が念押しで確認する。やはり誰も問題があるとは言い出さない。

 各々の業務進捗を確認するも、一番遅れているもので最終チェックを残すのみ。部長はホクホクとした顔で満足げだ。

 そして定時。就業を知らせる鐘と同時に帰宅の準備を始める。PCの電源を落とそうとして、目の前の田嶋さんが青い顔をしているのに気がついた。

「……田嶋さん、大丈夫っすか?」

 声をかけない方がいいとはわかっているが、目に入ってしまったのに無視するのは忍びない。

「……ちょっと部長に相談してきます」

 そういうと田嶋さんは席を立つ。

 今のうちに逃げるように帰った方がいいだろう。他のみんなも気付いたようで、帰る準備をする手が早くなる。

「みんな一旦ストップ!」

 ビジネスリュックを背負ったところで部長が声を上げる。

 ——終わった。

田嶋さんが一番先に帰りました。

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