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種まき  作者: 山葵からし
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秋雨

 最近雨の日が多い。

 トツトツと雨粒が当たる音が、どこにいても一日中聞こえてくる。

 雨が好きだとかいう連中は、どうしてこの音を聞き続けることが苦痛にならないのだろうか。

 気が狂いそうになるのを何とか堪えて、耳栓がないと落ち着いて寝ることもできないでいる。

 通学は特に苦痛だ。傘をさしても合羽を着ても間近で音がし続けるのだから。

 だから雨の日は家から出ない。そう決めていたのに、もう4日も登校していない。さすがにまずい気がしてきた。

 小さめの傘をさしてノイズキャンセリングのイヤホンをつければいけるだろうか。

 学校に行く準備を進めるけど、思うように手が動かない。雨音に思考が遮られる。

 別に忘れ物があってもいいかと思い直す。

 顔を洗って顔面工事を始めるけど、これまたうまくいかない。どうにも眉毛が気に食わない。

 前髪で適当にごまかそうとクシクシするも、今度は寝癖が酷すぎる。

 ぴょこぴょこと沢山生えているアホ毛を鏡越しで睨みつける。怖気付いてへにょたれてくれ。

 願いも虚しく元気よく跳ねるアホ毛たちは、とりあえずキャップを被って視界に入れないことにした。

 気力は残り1%。

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