表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョン探索者~星駆けと聖騎士~  作者: Wana-wana
第三章 プラント・パニック
64/65

不法侵入絶許

 なんやかんやあったが、ようやく当初の目的を果たすことができそうだった。もう邪魔をしてくるものもいなくなったので、周りは警戒しつつ普通に歩ける。


「これから、魚介キメラの捌き方を習得するんだっけ」

「違う」


 魚介キメラの方は、リーダーたちがなんとかするだろう。今のリーダーは、頭のなかで金の音がなっているはずだ。

 そもそもの目的は、謎の牧場探索だ。


「あー…………」

「本気で忘れてたのか」

「そんなわけはないけどね。ふと、思ったんだ」

 

 エミリアは、ぐるっと周りを見渡す。

 死体だらけ、とまでは言わないがそれなりに、コブリンの遺骸は落ちている。


「こいつらの本拠地って、あそこの牧場だよね」


 言われてみれば。


「……そうだな」

「もう一回、やる……?」

「余裕だろ」

「やりたい?」

「任せる」

「だめ」


 祈るしかない。あいにく、俺が祈るべき神は、この辺には存在していないだろうが。


 なんていうか、見た目からしてすごく牧場だった。

 デカい建物があった。

 その前に広大な草原。それを囲う柵。

 そして、川が流れていた。


「川」

「池じゃないんだ」


 池というには幅が狭く、明らかに流れがあるから、川でいいだろう。

 それはともかく。

 

「川、か」

「思ったこと言っていい?」

「魚介キメラをここで育てていたかもしれない、っていう話以外なら喋っていいぞ」

「魚介キメラをここで育てていたかもしれないね」


 言うなつったろ。

 ただ、いずれにせよもう少し近づきてみる必要があるだろう。


「とりあえず、エミリア。あの柵に飛びかかってみてくれ」

「君が一緒なら、私に怖いものはない」


 がしっと俺の首を掴んでくる弓が主武装の女。とても、握力が強いので振りほどけない。

 平和的解決として、試しにエミリアが矢を一本、柵に投げ込む。

 しゅわっと音を立てて、矢が消滅した。


「……」

「カイニス。行きなよ」

「やだよ。どうすんだこれ」


 そもそも、魚介キメラは謎に強かった。そいつを逃さないようにする柵だから、予想されたことではあったが、それにしても威力がおかしい。


「魔法を編み込んである……?」

「そんなこと、できんのか」

「わからないけど、君のところのリーダーか、うちのボスを連れてくるべきだったね」


 今更言ってもおそい。とにかく、今の俺たちが考えないといけないことは、ひとつだった。


「君が飛ぶ?」

「やってもいいが……。ちょっと矢を貸してくれ」


 俺は思いっきり上空に投げる。

 パシュッと軽い音がして、何かが光った。案の定、矢が消滅する。

 まあ、こうなるか。


「どう思う?」

「うーん、難攻不落」


 だよなあ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ