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053 テックメイク

今回はテックメイクシステムの説明&検証回なので地の文多め。


それと活動報告でもお知らせしましたが、毎日投稿については此処で一旦終了となります。

以降は切りの良い所まで書き上げてから、まとめて投稿という形になりますのでご容赦下さい。

「説明は以上になります。何かご質問は御座いますか?」

「いや大丈夫じゃ。説明感謝する」

「キャン!♪キャン!♪」


【『スキルショップに行こう。』

 チュートリアルクエスト

 概要  :スキルショップに行って話を聞こう。

 達成条件:店員から話を聞く。1/1

 報酬  :1,000exp】


【チュートリアルクエスト達成により、『テックメイク』システムが解放されました。メニューの『スキル』からご確認下さい。】


 俺は今、シロと共にスキルショップに来て説明を聞き終えた所だ。金欠侍ゼンとオトネは金を稼ぎに冒険者ギルドへと向かい、カノン達はモココ達のレベル上げへと旅立って行った。そして俺は、彼等に聞いた『テックメイク』システムとやらの確認に来たのだ。チュートリアルが終わった事でシステムが解放された。それを報酬に書けよ……とも思ったが、それと同時にネタバレを嫌い情報規制の厳しい『SEVEN'S WALKER』らしいなとも思う。


 それと、ゼンの話にも有った帰還の巻物(リターンスクロール)という物も買っておいた。値段としては一つ1,000Y(ユグル)程度と安かった為、取り敢えず10個程。これは個人用の巻物(スクロール)で、パーティ用の巻物(スクロール)は一つ5,000Y(ユグル)だった。


 因みに『SEVEN'S WALKER』において、パーティは最大7人まで組む事が出来る。その為フルメンバーで使う場合は、パーティ用の巻物(スクロール)を使った方が少しお得だ。


 それ以外にもう一つ、1万Y(ユグル)で売っている巻物(スクロール)が有りその効果は直径5m程のプレイヤーを帰還地点へと転送する代物も有った。誘拐用かな? まぁ、単純に2パーティ以上で使う事を想定しているのだろうが。


 そもそも、発動までに5秒程のチャージタイムが有るので誘拐には使えない。それに攫った所で結局行き着く先は教会だ。精々嫌がらせにしかならないだろう。……いや、嫌がらせとしては十分か。このゲーム移動に結構時間取られるからな。


 そして、本命の『テックメイク』システムだ。


 まず、今まで複合技術(テクニック)と呼んでいた高等武技(ハイアーツ)高等魔術(ハイスペル)魔技(マジックアーツ)の総称については、起源技術(オリジンアーツ)というのが正式名称らしい。そして起源技術(オリジンアーツ)の実行技術(テクニック)が、通称『原典魔技(オリジナルアーツ)』または『原典(オリジナル)』と呼ばれる技術(テクニック)だ。


 このテックメイクシステムは、メニューを操作して起源技術(オリジンアーツ)を作成、保存出来る。そして保存した原典(オリジナル)を、各町にあるスキルショップにて10レベル毎に一つ、アバターに登録する事で使える様になるのだ。その為冒険中に切り替えて使う、という様な使い方は出来ない。


「ふむ……、とりあえず訓練室を借りて色々試してみようかのうシロ」

「キャン!♪キャン!♪」

「料金については一時間で1万Y(ユグル)となりますが、宜しいですか?」


「高いのう~……。まぁ、仕方がないわい、一時間頼むとしよう」

「畏まりました。それではお客様の『セブンスリング』を此方の機械に翳して下さい。――はい、登録が完了致しました。お客様の御部屋は07号室となります。セブンスリングを翳せば簡易マップが表示されますので、マップの案内に従い、お部屋へと向かわれて下さい。


 お部屋に着かれましたら、扉へとお客様のセブンスリングを翳して頂ければ、扉が開錠される仕組みとなっております。ご利用時間につきましては開錠時点から計測が開始され、残り時間については備え付けの時計をご確認頂くか、セブンスリングからご確認頂けます。また登録後、5分以内に開錠が行われなかった場合は、ご利用が自動でキャンセルされますのでお気を付け下さい」


「相分かった。ではゆくぞ、シロ」

「ワフワフ!」


 受付嬢の説明通り、左手のセブンスリングを掲げればリング上に小さな簡易マップが表示され、眼前には先導する様に大きな矢印が拡張現実(AR)の様に表示された。案内に従い廊下に入ると、そこにはインターネットカフェの様に狭く等間隔にドアが並んでおり、それら全てが訓練室になっている様だ。


 更に進めば【07】の標識が飾られている扉に辿り着く。扉にリングを近付ければマップは消え、【1:00:00】の表示に切り替わると同時に扉から開錠の音が聞こえてきた。シロを伴い中に入れば中は薄暗く半畳程の空間になっており、対面の壁際には端末が設置されていた。


【これより訓練システムを開始します。システムを終了する場合は『セブンスリング』から【訓練を終了する】を選択して下さい。】


 その端末に触れた瞬間、アナウンスと共に周りの風景が小さなタイルが裏返る様にパタパタと切り替わって行く。切り替わったその空間はとても広く、光に満ちた明るい場所だった。


 これは、先日アップデートされた際にクランに設置出来る様になった代物と同じ、ゲーム(バーチャル)内での仮想世界(バーチャル)というややこしい訓練施設だ。アップデートと同時に此方でも実装されていて、その為利用料金は少々高く設定されており、この中であればSPとMPを消費する事無く技術(テクニック)を試す事が出来る。また、この場所であれば原典(オリジナル)を自由に登録出来る為、原典(オリジナル)を作るには最適な場所だ。


 俺は切り替わった空間を軽く眺めてから、メニューを操作してテックメイクシステムを開く。原典(オリジナル)を作る際は当然無制限に作れる訳では無い。自身が持っているスキルによって覚えた技術(テクニック)。それはそれぞれ『テックパーツ』と呼ばれる要素によって構成されている。


 例えば獣爪術Lv.1で覚える『強爪』、これは現在スキルレベルと同じくLv.4まで上がっているが、その内容は【『獣爪属性:Lv.4』×『溜める:Lv.4』⇒『切り付け:Lv.4』】というテックパーツによって構成された技術(テクニック)だ。


 技術(テクニック)を構成しているテックパーツのレベルによって技術(テクニック)自体のレベルも決まり、また『属性系』のパーツレベルが各スキルレベルと連動しているらしい。その為作ったばかりの原典(オリジナル)であっても、その技術(テクニック)を構成しているパーツのレベルが高ければ、そのレベルに見合ったレベルとして作成される。


 以前俺がキャラメイク時に色々と検証し、強爪について感じていた事はどうやら完全に合っていたらしく、だからこそアイシャは俺の検証時に呆れた顔をしていたのだろう。俺は悔しそうに『アイちゃんでぇぇぇす!』と言うアイシャの幻聴に勝ち誇り、尻尾を揺らしながら確認を進める。


 テックメイクシステムは、この取得したテックパーツを自由に組み替える事で原典(オリジナル)を作り、使い熟す事を目的としてサポートするシステムの様だ。その為武術スキルや魔法スキルを持っていないゼンには、全く関係無いシステムになる。だからゼンは、広場で巻物(スクロール)の話しかしなかったんだな。


 確かにこのシステムが有るのなら、自力で起源技術(オリジンアーツ)が取得出来る事には気付き難いかもしれない。或いはやはり、このシステムによって作成した技術(テクニック)を使い、慣れる事で自力での起源技術(オリジンアーツ)取得に繋がるのだろう。だったら俺がやっているのは、単に工程のショートカットに過ぎないのかもしれないな。まぁ、どちらにせよ早く使い熟せるに越した事は無いが。


 他の技術(テクニック)についてもそれぞれ確認すれば――


『迅爪』が【『加速移動』⇒『獣爪属性』×『加速攻撃』】

『連爪』が【『獣爪属性』×『ノックバック』×(『切り上げ攻撃』+『切り下げ攻撃』)】

『刺爪』が【『獣爪属性』×『刺突攻撃』】


『アイスランス』が【『氷結属性』×『射出魔法』×『タイプ:ランス』】

『アイスブリーズ』が【『氷結属性』×『範囲魔法』×『タイプ:円形』】

『バリア』が【『氷結属性』×『付与魔法』×『タイプ:シールド』】

『フロストバイト』が【『氷結属性』×『状態異常魔法』×『タイプ:放射』】


 という様に、属性以外は全てがバラバラだ。恐らくはスキルでの技術(テクニック)取得というのは、こちらのパーツを取得する事が主目的なのだろう。そうやって取得したパーツで起源技術(オリジンアーツ)を作り、プレイヤー自身が原典(オリジナル)となるのがこのゲームの根幹なのだ。


「つまり、今までは本当にチュートリアルで、これからが本番という事じゃな。腕がなるわい♪」

「キャン!♪キャン!♪」


 正直、魔技(マジックアーツ)の様に技術(テクニック)同士を掛け合わせた上で、パラメーターを弄れる位のシステムだと思っていたので、中身がこんなにも細かく分かれているとは思わなかった。確かにアイシャは自由がコンセプトのゲームだとは言っていたが、ここまでプレイヤーの好きに出来る事に思わずワクワクしてしまう。尻尾フリフリ♪


 そして既存の技術(テクニック)についても、内容を変える事は出来ないが名前を変える事は出来るらしい。やけにシンプルな名前が多いとは思っていたが、変えられるからだったんだな。公式で凝った名前にしていては、態々変える人が減るからだろう。まぁどうせ戦闘時は起源技術(オリジンアーツ)を使うので、変えなくて良いかとそのままにする。


 中身についても、迅爪の『加速攻撃』は加速する事が目的で攻撃事態は何でも良いらしく、だからこそ斬撃でも刺突攻撃でも使えていた様だ。次の連爪は横振りの攻撃に使い辛かったのは上下に対する攻撃だったからなんだな。此方は『+』で繋がれているからか、攻撃の順番についてはどちらが先でも構わない様だ。逆に迅爪の『⇒』は左から順番に使わなければならないので、攻撃後に素早く移動する事は出来ない。


 因みに、グー助は神殿で『スラッシュ』何て言っていたが、オトネの話ではあれの元は『強剣』らしい。……いっそそのままの方が此方には解り難かったが、態々解り易い名前にしたのかグー助。アイツはホントにチュートリアルおじさんだったんだな。


「……う~む」

「ハッハッハ!」


 シロを頭上に乗せたまま考える。……正直自由度が高過ぎる上、まだ一つしか登録出来ないので物凄く悩むのだ。


 例えば俺の使う『強爪+アイスランス』の『氷撃爪』と比べて考えた時、強爪をベースにした場合【『獣爪属性』×『溜める』⇒『切り付け』】が基本となるが、これに『氷結属性』だけを加えた場合は攻撃が氷結属性に変わり、僅かな凍結効果が得られるだけで威力としては殆ど変わらない。これはアイスランスに含まれる『射出魔法』のパーツが入っていない為だが、威力が下がる分MP消費も当然下がる事になる。


 だがこの時、『氷結属性』の()()()をセットしていた場合、スキル効果の適応対象となる為威力は50%分上昇する事になるのだ。僅かなMPを消費するだけで威力が大幅に上がる事を考えると、コストパフォーマンスが高い技術(テクニック)と言えるだろう。ただ、これに関しては別のやり方もある。


 氷の盾を出す『バリア』の魔術(スペル)に入っている『付与魔法』、これと『状態異常魔法』は組み合わせる魔法系の属性によって効果が変わるパーツらしく、バリアに入っている『タイプ:シールド』を抜くと、任意の対象に氷結属性と魔法に対する防御を付与する事が出来る様になる。


 因みに、この時それぞれの効果量や効果時間はパラメーターを操作する事で自由に選べ、どちらか一方だけを残す事も出来、パラメーターに見合ったMP消費が設定される。まぁ、効果に関しては消費MPが100を越えて上げ続けると必要MPが指数関数的に増えて行くので、そこまで増やせる訳では無いが。それに、属性効果を消してしまえばスキル対象から外れ効果が落ちるので、憑依時の事を考えると中々外す機会は無さそうだ。


 この属性付与魔術(スペル)を武器に付与すれば、全ての攻撃が氷結属性に変わり、『氷結属性』スキルの対象になるのだ。そしてプレイヤーに付与すれば、氷結耐性と魔法防御が付与される事になる。因みに、面積当たりの効果に関しては盾状態に比べると格段に落ちる様だ。盾のままであれば動かし難いが効果は高く、プレイヤーに付与すれば使い易いが効果は低くなるのでどちらも一長一短だろう。


『範囲バリア』


 試しにバリアの構成を編集画面に読み込み、『範囲魔法』を加え、タイプを『タイプ:円形』に変えて発動してみる。そうすれば自分の周囲にドーム状の氷で出来た結界が現れた。この技術(テクニック)で有れば、パーティメンバーを魔法攻撃から守る盾になるだろう。


 構成を増やした事でMP消費は上がり効果も上がっている。だが範囲が広いので、此方も面積当たりの効果は盾に比べて低い。逆に今のまま効果時間を下げつつ、効果量を上げれば短時間だけ発動する強力な結界を作る事も可能だ。これに更に『タイプ:シールド』を加えて発動してみる。


『四方バリア』


 そうすれば、俺を中心に四枚の盾が四方に現れる。それは俺を中心として円を描く様にゆっくりと回りながら漂っていた。


 他にも、現状同じ武技(アーツ)魔術(スペル)を同時に使う事は出来ないが、原典(オリジナル)でも『バリア』の魔術(スペル)を登録すれば別の魔術(スペル)という扱いになり、リーダー戦で火の魔術(スペル)を食らった時に出来なかった、バリアを張りながら氷盾爪を使う、という使い方も可能になるのだ。


 或いは、パーツを加えるのでは無く減らす方で考えてみる。


 例えば俺が使う魔技(マジックアーツ)の『氷盾爪』。これは今強爪の『切り付け』パーツが有る為、最長でも5秒程度しか維持できないが、いっその事その『切り付け』を抜いた『溜め×獣爪属性』の技術(テクニック)を作り、それを使った魔技(マジックアーツ)に変えれば効果時間の制約は無くなる。


 まぁ、その場合は盾の強化だけが行われ攻撃に対する補正効果は消えてしまうが、その技術(テクニック)であれば他にも色々と応用が利く様になる。溜めに因る強化効果が両手で使える様になるのも非常に有用だ。


 その様に、技術(テクニック)自体を起源技術(オリジンアーツ)の為のパーツ、と考えれば色々と応用を利かせる事が出来るだろう。逆にカノンの様に、色々とぶち込んだ高火力の原典(オリジナル)を作るのも良い。それを蒼光弾の弾頭に使うのも効果が高いだろう。


 まぁ、俺のプレイスタイルは手数と手札の多さが長所だ。そう考えれば、少ないコストで使える応用の利く技術(テクニック)の方が良いか……。


「う~む、悩ましいのうシロ~」

「キャン!♪キャン!♪」


 一応、憑依術等の技巧(フィネス)もテックパーツで出来ている様だが、此方は今の所使い道が思いつかないので放置する。とりあえず、考えながら他にも色々と試してみた。


 『アイスランス』のタイプ構成を円形に変えれば氷の円盤に変わり、刺突魔法から斬撃魔法に変わった。『タイプ:放射』に変えれば冷気をスプレーの様に勢い良く撃ち出す魔法に変わる。シールドに組み変えた時予想通りでは有るが、氷の盾が勢い良く飛び壁に当たって砕け散った時は少し笑ってしまった。


 試しに、色々と盛り込んだ魔技(マジックアーツ)も使ってみる事にし、名前を決めて登録する。


 内容としては――


氷嵐裂爪(ひょうらんれっそう)』:【『溜める』×『獣爪属性』×『加速攻撃』×『切り上げ攻撃』×『氷結属性』×『射出魔法』×『範囲魔法』×『状態異常魔法』×『タイプ:ランス』×『タイプ:円形』×『タイプ:放射』】


 ――だ。とりあえず繋がりそうな物を全部入れ、パラメーターも使えるギリギリまで上げてみる。その為、SPもMPも一度で全て使い切る形になるが、まぁただの実験なので構わない。


『氷嵐烈爪!!』

「アオーーーン!♪」


 右爪を引いて構え、起こる現象をイメージしながら登録名を口にする。そうすればスムーズに魔技(マジックアーツ)は発動し、右手に蒼く輝く五本の氷爪を作り出す。その右爪を振り上げる様に前方に向かって切り上げれば、五本の巨大な氷の刃は勢い良く撃ち出された。その刃は目標地点に辿り着くと同時に砕け散り、その場に無数の小さな氷の刃が吹き荒れる氷の竜巻を産み出す。


「はっはっは!♪ 流石に威力が途轍もないの~♪」

「キャン!♪キャーーン!♪」


 この訓練場では、実行した技術(テクニック)の予想ダメージについても確認する事が出来る。それによれば、今まで使っていた魔技(マジックアーツ)に比べて、5倍以上のダメージが計測されたのだ。まぁ消費については10倍所では無いので効率は途轍もなく悪いが。


 SPもMPも消費が100を越えた所で一気に効率が落ちたので、効果自体はそれ程上げられなかったのだ。恐らくこの辺りを解決するパーツも今後手に入ると思うので、今はこれが限界だな。


 これはこれでロマンが有って面白いが、俺のスタイルとは合わないし、何よりこれで倒せなかった場合、もう何も出来なくなるので敗北は必至だろう。まぁ、カノンはそのロマンを追い求めている訳だが、俺とカノンではそもそものプレイスタイルが違うのだ。


 取り敢えず、一通り検証して気が済んだので本格的に何を登録するかを考える。色々と足したり引いたりしながらも、今一ピンと来る物が無くて悩んでいると、ある一つの事実に気付いた。


「……う~む。どうしたものかの~。……ん? ……うん?? ……いやしかし、……これはまさか、使えるんじゃろうか?」

「ワフゥ?」


 俺はまさかと思いつつも、直ぐ様必要なパーツを登録して技術(テクニック)を実行する。そうすれば、それは何の不具合もなく実行された。


「……マジか。……本当に自由じゃな~このゲームは」

「キャン!♪キャン!♪」


 その後、直ぐ様色々と検証を重ねて判明した事は、全く不都合が無い訳では無いが、俺の使用目的であれば何の不都合も発生しないという事だった。その為、俺は検証を重ねながら必要なパーツを組み込み、遂に原典魔技(オリジナルアーツ)の登録を終わらせる。それと同時、制限時間の一時間が経過した為、再度風景は裏返る様にパタパタと切り替わって行った。変化が終われば、俺達は元の薄暗く狭い空間にポツリと立って居た。


「うむうむ、ギリギリじゃったが実によい時間を過ごせたの~シロ♪」

「ワフ!♪ワフ!♪」


 作り上げたのは切り札となる様な大技では無く、応用の利く小技だ。その為消費は通常の技術(テクニック)とそう変わらず、使い勝手の良い物に仕上がっている。それでも俺のプレイスタイルを大きく後押ししてくれる技術(テクニック)に仕上がった事で、俺達は機嫌上々にスキルショップを後にした。


 町行く俺達は、気分良くお揃いの尻尾を揺らす。今作り上げた原典魔技(オリジナルアーツ)を試す為に、まずはギルドへ行って依頼を探し、それから外へと冒険に旅立つのだ。今日は何処へ行こうかと思いを馳せながら、新しい技術(テクニック)の使い方を考える。俺達は漸くチュートリアルを終えたのだ。これから始まる冒険に胸と尻尾を躍らせながら、シロを頭上にギルドを目指す。


 俺達の始まる冒険を見守る様に、晴れ渡った空には今日も巨大な天樹と月が世界を見守っていた。

ハ「ゆくぞーー! シロ――!♪」

シ「キャンキャーーン!♪」

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― 新着の感想 ―
[良い点] いつも更新ありがとうございます。 ハクちゃんがどんな組み合わせを生み出したのか楽しみにしています。 [一言] 更新の件了解です。鈴成様が執筆しやすい状況が一番だと思います。楽しくて面白い物…
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