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親の都合、とは

なんかだいぶ無茶な展開になってますが、なんです。はい(

売春とかセックスとか、直接な描写はないですが、臭わせてるので苦手な人は強制終了で

「へー、私、売春の斡旋とかしてんのか。ふーん」

「噂の出どころは押さえているでござるが、どうしますか にのまえ氏」

「あ、データだけくれる? あとはなんとかするわ」

「りょうかいでござるよ」



学校の屋上というのは大抵立ち入り禁止で鍵がかかっているものだが、それを利用して隠れ家にしているのはお約束だ。そして、そこに微妙な距離の男女が居るのもお約束なので気にしないで欲しい。


男子の方は特に問題もなく、見た目も性格も良い、普通の生徒だった。

女子は、裏で売春とかしているのではないかともっぱら噂になっていた。


「良い天気だねぇ。ね、いっちょ青姦しない?」

「しねーよ」

「良いじゃん、今ならまだ綺麗だよ?」

「悪いな、俺は割と独占欲強いもんで、誰でも良いとかそう言うのはちょっとな」


 誰でも良い分けじゃないんだけどなー


「そかー、まあ、気が向いたら声かけてよ。サービスするから」

「金とる気だったのかよ」


「ちぇーっ。振られちゃったし、トイレでオナニーでもすっかな〜」

立ち去ろうとする女子に声を掛ける。

「なあ、例えば、漫画のヒーローみたいなのが出てきて、面倒なこと全部なしにしてくれる、とかなったら、どうする?」

「なあに? 君が助けてくれるの?」

「いや、残念だけど、俺にはそんな力はない」

「…まあね、私もやりたくてやってるわけじゃないから、助けて欲しいよ…」

そう言って、屋上のドアを開けて去っていく。


「なあ、こんなんで良かったか?」

「ああ、証拠には弱いけど、本人の気持ちが聞けたからOKにしとくわ」



「にのまえちゃん、ぶかついこ〜」

「迎えに来なくて良いよ、と思ったけど、ちょうど良いや、今日はちょっと部活出れないかも」

「にのまえさんが校舎裏だからってサボるの珍しいですね」

校舎裏と言うのは外のコートも体育館も使えない、筋トレやランニングをする日の事。

「いや、そろそろ呼び出しがあるはずなんで」


その直後、校内放送が入った。ゆたかを生徒指導室に呼び出す放送が。



「にのまえ、来ました」

ゆたかが生徒指導室に入ると、中には教頭、生徒指導の山崎、担任、女バスの顧問がいた。

「何故呼び出されたのか分かるかね?」

「山崎先生が生徒に売春とか美人局をやらせていた罪を私に擦りつける談合ですよね」

「なっ」

「証拠はこのスマホに入ってますけど、見ます?」

スマホを顔の高さに掲げて見せびらかす。

「そう言うことをされては困るな」

いつの間にか生徒指導室に入ってきていた校長が取り上げる。

「はい、校長先生ダウト」

「何?」

「この様子はネットでライブ配信してますんで。残念です、ほんとに」

残念そうに微笑む ゆたか。

女バスの顧問が続ける。

「問題があるようでしたら削除要請してもらっても構いませんが、必要な方々にはリアルタイムで見てもらっていますので」



「なんか、大変なことになっちゃったねー」

「そうだねー」

「練習しようか」

「そだね」



「やあやあ、君はいつもここにいるねぇ」

「いつもって、昼休みだけだぜ」

「ふふふ、それもそっか」

「…」

「なんか、辻ヒーローが現れて、悪いやつらみんな捕まったっぽい」

「そか」

「うん…」

「…」


「と言うわけで〜、セックスしない? 最後に、さ」

「いや、そう言うの良いから」

「そか」

「そう言うのは良いから、なんだ、週末に映画でも観に行かね?」

「え?」

「いや、だから、なんだ…」

「ナンパですか?」

「いや、まあ、そうな」

「ふふふ」



「えーっと、もともとここも受かってたんだけど、親の都合で他所に行ってました。にのまえ ゆたかです。よろしく」


席に座っている若葉が手を振っている。

なんか合流させたくなったので話を急いだけど、別れ別れはそれはそれで良いかなとも思うので、なんか思いついたらアレするかも知れないし、そうでもないかも(

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