表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/39

雑事

部活とか良く分からんので、大会が何月ごろで、試合が何日くらいで行われるとか全然分からんので、ほんとすまん(オイ

「出れば良いじゃん、試合」

「えーっ」



女子バスケ部は元々3年生2人、2年生3人、1年生2人の7人しかおらず、本格的にバスケをやっていた経験があるのも各学年1人と言う有様で、試合形式の練習をすることも出来ないので、緩くパス練習とかして駄弁ってるエンジョイ系バスケ部だった、はず。


ところが、どこからか教えるのが上手い1年のイケメンが入ったとか言う噂が流れ、1、2年生だけで20人を超える大所帯になってしまっていた。


女バスでイケメンってなんだよ


「試合出てよ〜、にのまえちゃ〜ん」

先輩が腕にしがみついてくる。

「嫌ですよぉ、2年中心でチーム組めば良いじゃないですかぁ」

振り払おうとする仕草をするけど、本気ではないので振り解けない。

「なんでそんなに嫌がるのよぉ」


「だって、本気で勝ちに来てる人とか、恐いし」


何人か鼻血を垂らして練習が出来なくなった。



「若葉ちゃんは分かってくれと思ったのにな…」

完全に棒読みだ。

若葉は基本的に他人の気持ちを汲んで意見を言ったりしない。


「君の実力なら本気でやっている人たちと試合してもそれなりに楽しいと思うよ…」

「「知らんけど」」

ハモる。

「自分は楽しいとかそう言うのないとか言ってるくせに、すぐそう言う事を…」


「そんじゃ、試合に勝つごとに一回チューしてやる、って言ったら」

唇を突き出して人差し指を当てる様子を見て頭を抱えて考え込む。

もともと若葉は感情が顔に出ないタイプなので本気かどうか分かりにくい。

本人は「そもそも感情がない」と言っているがさすがにそれは信じがたい。

ただ、キスとかする事もあまり気にしなさそうなので、本当にしてくれそうな気はする。


「ぐぬぬぬ」


「試合の日が決まったら教えてくれ。応援に行くから」



「それで? 公式戦出てどうするんです?」

「記念…」

「どうせやるなら優勝目指そう」

部長が押しのけて言い張る。


「…」



「はいはい、このくらいでバテてたら優勝なんて無理ですよぉ」

「ま、まって、もうちょっと休憩」

「む、むり…」

「にのまえ氏、厳しすぎでござる」



「…」

「…」

「なんだかんだ言って勝ち抜いてるねぇ」

「まあ、うん」

「意外とエッチな子だったんだね」

「あのね。いや、良いけど」

「良いんだ」

キスは、別に自分の性別とか関係ないし、相手女の子だし。とか言わない。



「あの、片付け手伝って貰っちゃってすみません」

「…あのね、私も一年生なんだけどな」

「だって、同じ一年って言っても、コーチで監督でエースじゃないですか」

「いやいや」


1年生2人で体育館から校舎に戻る途中、ガタイの良い生徒が3人で渡り廊下を塞いでいる。


「よう、随分活躍してるみたいだなぁ」

「あんま調子乗ってんじゃねーぞ」

柄の悪い2人が脅してくる。


「なに? 賭けでもしてんの? 言っとくけど、八百長の相談ならお断りだから」


「このっ」

いきなり切れた男が殴りかかる。

ゆたかは右手で連れの子を下がらせつつ、左手で男の手を捻り上げて背中に持っていく。

「てめっ」

もう1人がナイフ片手に襲いかかる。

右手でナイフを持つ手の手首を掴んでグルグル回りながら腕を捻り上げ、その勢いで倒れた先に捉えていた男を踏みつける。


「さて、手がもう足りないんだけど、どうしようか」

あまりの出来事に呆然としていた3人目、優男に話しかける。

「これだけ戦力差が有ったら、1人ぐらい病院送りにしても正当防衛だと思うんだけど、どっちが良いと思う?」



生徒会室。

連絡を待っている生徒が何人か残っている。


いきなり引き戸の戸が2枚、部屋の中に飛び込んでくる。


「やあ、君が生徒会長さんかい? 何を勘違いしているのか知らないけど、生徒会は「学校運営クラブ」なんだよ。「王様ごっこ」がしたかったらどこか他でやってくれ」



「いや、良くがんばったね」

若葉が ゆたかの頭を胸に抱いて撫でている。

結局たいした結果は残せなかったが、まあ、そんな事はどうでも良くなった。


他の話と合体させた話なので、後で整合性とか心配だわ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ