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下世話な話

女の子同士の性的ななんかそう言うのを臭わせる無い様なので、苦手な人はご遠慮ください。

正しくは下世話な話は下品な話のことでは無いそうですが。


「女の子同士で付き合ってるって、セックスはどうなんの?」


初めのうちは、早く言ってくれれば私もとか言っていた女バスの連中だったが、中1からの付き合いだと言うと、だいぶ扱いが雑になってきた。付き合いと言ってもそう言う意味で付き合っている、と周りに言う様にしたのは先日だが。


ゆたかは目をそらすと言うか、右下を睨み付ける様にして思わず呟く。

「アレは、ダメだ」

言ってからしまったと言う顔をするので余計面倒な事に。


「え?なに、もうやったの?」

「なになに、どんな事するの」


「の、ノーコメント。ほらほら練習練習」



それは中学の頃。ある蒸し暑い夜の事だった。

ゆたかが眠っていると何やらひんやりして手ごろな物があり、抱き寄せてしまう。ちょうど足の間に挟まったのでそのまま擦り付けたりしているうちに、だんだんと目が覚めて、現状を認識して動けなくなる。


今日は、若葉が泊まりがけで遊びに来ている。


滝の様な汗とはこの事だろうか。恐る恐る目を開けると、そこには若葉の顔があった。

「んー?」

眠そうに目を開ける。


「?!?!!!?!」


思わず飛び退いてベットから落ちてしまった。


「んー? 大丈夫?」

ベットに座った若葉が手を差し伸べている。

一応ベットに戻ったが正座。


若葉はふわふわした感じなので、気が付いていないのかも、そんな風に思った時。

「もうイったの?」


 あばばばばば


「よし、私がヌいてあげよう」

若葉はそう言うと ゆたかの背中に左腕を回し頭を脇の下に突っ込むとそのまま押し倒しガッチリホールドした。

女の子はヌくではないのでは、などと言う事はどうでも良い。


「あーっ」



翌朝。ゆたかの家族は前日から家にいなかったので2人きり、テーブルを挟んで向かい合っていた。

若葉がリスか何かみたいにトーストをポリポリ音がしそうな感じに食べている。

「あのー」

「ごめん」

被った。


「ちょっと、寝ぼけてた。覚えてるけど」

若葉が先に謝ったので、こちらが悪いと言おうとしたら、もう一言付け加えられて言い返せなくなった。

「そもそもベットに潜り込んだの私だし」


「確かに」


若葉は下に布団を敷いて寝ていた。

冷え性の若葉がベットに潜り込んで来る事はちょくちょくあった。

ゆたかは体温が高くて気持ち良いとか。


 あれ? 完全に襲われたの私?



「この際だから言っちゃうけど…」


覚悟を決めた ゆたかが話出す。


「本当は私は自分を男だと思ってて、いや、身体は女なんだけど、その、付いてたら若葉ちゃんにアレやコレや、したいと思ってて、それが、逆に、あれやこれやされて、凄く複雑な、わけで…」

だんだんと声が小さくなって再び沈黙。


「あー、ごめん、私にはそう言うの全然無いから分からないけど、ゆたかが女の子で良かった事も多いと思うよ。ほら、事故も起こらなかったわけだし」

「事故…」

「学校でベタベタしてても、怒られないし」

「…」

「そもそも、ゆたかがゆたかじゃなかったら、一緒には居なかったと思うし」

「それは…やだな」


「ネトゲで男が女のキャラ使うとか、バーチャルなんちゃらとか、そう言うのの一種だと思えば良いんじゃ無いかな…」

「…」

なんとなく分かる。

いや、分かりすぎる。

変な話だけど、漫画の主人公になった気分だ。


「とりあえず、今回みたいなのは基本なしでお願いします。死んじゃうので…」

「え?気持ちよくなかった?」

「だから、ダメなの」



「あいたっ」

飛んできたボールを顔面で受けた。

顔を押さえて蹲み込んだ。

「大丈夫、にのまえ氏」

「あ、ああ、ちょっと、変なことを思い出しただけだから。ちょっと放っておいて…」


体育館の隅で蹲み込んだまま悶える ゆたかが居た。

こう言う話が今後あるかはちょっと考えてないです。たまたまです。はい。

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