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若葉ちゃんとweb小説

なんか自分で考えてたことをキャラクターに代弁させるダメな例です(お

「さぬきうどんって言うけどさ、うどんの()って何?」

「讃岐うどんな」



閑話休題


「おおおっ?」

「ちょっ、大丈夫?」

立ち上がろうとした若葉がそのままひっくり返りそうになり ゆたかが抱き抱える。


「思ったより寒かったらしくて足が上手く動かなかった」

「そんな事ある?」


放課後の図書室。

部活が終わった ゆたかが図書室に迎えに来た。一応暖房は入っている様だが、誰もいない図書室は思いの外冷えていた。ちなみに ゆたかはバスケ部であり、さっきまで走り回っていたのでむしろ暑いぐらいだ。


ゆたかは制服の上からコートを羽織っただけで前を閉めていなかったので、そのまま若葉を上着の中に抱き抱えて背中を擦る様にしてくれる。


コートの中で ゆたかに抱きつく若葉。


「ひゃっ、冷たっ!?」

「あ、ごめん」


若葉が手を引っ込めた。


ゆたかは一旦若葉を離すと、若葉の両手を両手で挟む様に持ち、擦り始めた。

若葉からすると熱いくらい温かな手だ。しかも大きくて柔らかい。


「お母さんか…」

若葉は自分の親にこんな風にして貰った記憶はなかった。

「…。ママだよ〜」

「おい」

「ふふふ。こんなに冷えちゃってるのに気がつかなかったの?」


ゆたかは若葉のカバンも一緒に持つと、若葉を脇に抱える様にして歩き出した。

ゆたかのカバンはバックパック、若葉のカバンは背負うためのハーネス付きの学生カバンだ。


「人間は気温を感じる神経が首元に集まっているから、首周りを温めておくと意外と寒さを感じないんだ」

「うーん、確かにマフラーひとつでだいぶ感覚が変わる気はするけど…」

若葉はネックウォーマーで顎まで隠れる様にしている。

ゆたかはマフラーを緩く巻いているだけだ。


「てゆーか、そんな温かそうなタイツ履いているのに、そんな冷えるの」

若葉の折れそうな細い足は全く透けないタイツに包まれている。裏起毛だと以前言っていた。

ゆたかの引き締まってはいるがムキムキとまでは行かない足は生足だが別に寒くない。


「体力がある人は手足から余った熱を放出するけど、私みたいなのは、体幹の熱を逃さないために手足の血行を抑えるんだ」

「大丈夫なのそれ」

「凍傷になるな。と言うかそもそも凍傷になる仕組みがそれだ」

「ちょ」

慌てて若葉の身体を擦り出す。

「いや、さすがに室内で凍傷になることはそんなにない」

「そんなに?」



「今日はタブレットで何を読んでたの?」

「小説。なんか「追放ざまぁはもう遅い」とか言うジャンルがあるんだけど…」

「微妙に違くない?」

「…全く才能がない人間が偶然出会った主人公のおかげで一時的に良い思いをしていたんだけど、自分から主人公を手放して没落したりするんだけど、それってざまぁって言うより、一時とは言え良い思い出きて良かったね小説なのではないかと」

「そもそもざまぁって言う感情が分からないでしょ?」

「え、ああ、そうだね」

目を泳がせてもう一度独言る。

「そうか、そうだね…」


「誰から見ても死刑が妥当、みたいな悪党が酷い目にあったとしたらどう思う?」

「別に何も?」

「だよね」

「そうだね…」


下駄箱で靴を履き替える。

「歩いてたら温まったから」

ゆたかが持っていたカバンを受け取って背負う。

本当は手で持つ方が好みだが、怪我ばかりしていたせいで背負うことが多く、慣れてしまったのだ。


「それでさ、追放された主人公が、旅先で良い出会いを繰り返して幸せになるわけさ」

「うん」

「え、それだけの事が出来るのになんで今まで虐げられてたの? 今お前が居なくなったせいで関係ない市民まで酷い目に遭っているんだよ? ってなるのは変?」

「うん。変だね」

「そっかー。変かぁ」


「普通の人は虐げられていた人が解放されたり、認められなかった才能を認められたりしたら、良かったねって思うんだよ。たぶん」

「そっか、じゃあしょうがないねぇ」


「…じゃあさ、どんな風だったら、ざまぁって思う?」

「ざまぁは分からないけど、めっちゃ頭いい悪党が智略を尽くして練りに練った計画で悪いことをしていたのを、もっと頭の良い人が土台から覆したりすると、お、これは凄いなってなる」

「素人が休日に書いてネットに上げる小説で、それはなかなか出ないよなぁ」

「あー、そうだねぇ…」


「もうちょっと人並みに感情があったら小説ももっと面白くなるのかな…」

「別に良いんじゃない? 人それぞれだよ。私も恋愛小説とか分かんないし」

「えー、私のこと好きとか言ってなかった?」

「うーん、普通の恋愛感情とは明らかに違うと思うんだよね。人から見たら百合とかレズとかなのかもしれんけども」

「確かに。同性愛っぽくはない。いや、むしろ内面ホモ?」

「ホモは…」


などと話しながら歩いていると若葉の家が近くなってきた。

「今日はちゃんとお風呂に入って温まってから寝るんだぞ?」


「…うちさぁ、節水シャワーヘッドとか言うのを付けてるんだけどさ、給湯器の性能的に、お湯の量で調整すると点火しないし、お湯が出る量に調整すると水しぶきが凄くてめっちゃ寒いんだよね」


「…風呂で風邪ひくなよ」


ゆたかが若葉の生態を良く分かってないって事は中学の頃の話かもしれない(え

プロットとか作らないで適当にそのとき思いついた物を書いてったシリーズなので自分でよう分からん(オイ

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