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若葉ちゃんは安楽死したい

尊厳死とかの真面目な話ではないです。スマン

「健康で長生きする秘訣より、苦しまずにあっさり死ねる方法の方が知りたい」

休み時間に昨日観た動画の話とかしている時に若葉が言い出した。


「だめだよ、死んじゃ」

休憩中の軽口とは思えないほど真剣に止める ゆたか。

若葉の両肩に添えられた手に力が籠る。


「いや、別に今すぐ死にたいとかじゃなくてさ…」

「そ、そうだよね。若葉ちゃんにはそもそも死にたいとか言う感情はないよね」

ほっと安堵のため息をつく。


「確かにそうなんだけど、なんか引っかかるなぁ…」

ゆたかの脇腹を小さな手でぺちぺち殴る。


「大丈夫だよ。寝たきりになっても私が介護してあげるから」

若葉の小さな頭を愛おしそうに撫でる姿はどちらかと言うと母親で有る。


「いやそれ、かなり早い段階で私が寝たきりになる設定だよね。否定できないけどね。今の状態でも既に介護状態だけどね」


「まあ、普通に考えて最初に死ぬのは若葉ちゃんな気がするけど、物語だと若葉ちゃんだけ抗体を持った病気とかでみんな死んじゃうパターン」

エリナがちょっと呆れ顔で割り込む。

「と言うか発生源若葉ちゃんみたいな」

前髪で表情の掴みにくい もかがニヤリと笑う。

「酷くね?」



「昔のアニメとか漫画とかで、永遠の命とか不老不死のために殺し合いとかするの有るけど、どうなの感ある」

一応女子高生設定なので昔の漫画やアニメはその辺でこう、アレしていると言う事になっている。


「周りで常に楽しそうにしていてくれれば永遠でもなんでもどんとこいです」

椎名の場合は主に百合的なやつ。


「私はどっちかと言うと太く短くの方が良いかなぁ」

常に何かしらやっているエリナ。

「会長さんはめっちゃ太そう」

もかがツッコミを入れる。エリナは2年時は生徒会長。

「どう言う事?」


「私は若葉ちゃんがいればなんでもいい」

「ブレないねぇ」

「いや、私と2人で永遠とかないでしょ。つまらないよ、たぶん」

「つまるとかつまらないとか、そう言う事じゃないんだよ」

「いや、すまん、分からんわ」

若葉は感情とかそう言うのがよく分からないが、ゆたかはそう言うところも含めて気に入っているので、否定されても気にしない。


「安楽死は別にして、いつどう言うふうに死ぬのか分かると便利ですよね」

もかが意味ありげな笑い方をしている。

「ちょっと悪い顔になってない?」

「そんな事はないですよ」

「でもそれ、早死にすると思って悪いことしたら、予測が外れて酷い目に合うやつじゃないかな」

「ありそう」


「うんまあ、早くても遅くても良いけども、病気とかで苦しんだりして辛い辛い言いながら死ぬのは嫌かなって思うんだけど、どうだろうか」

「もう既に手遅れ感」

「うむむ」


「………」


何か事件とか書きたい気もしなくもないけど、他が忙しくてな(言い訳

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