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秋デス

なんとなく時事ネタっぽいですが、あくまでフィクションなのでコロナ渦とか関係ない世界です

「秋デス」

休み時間、ゆたかの席の周りに集まった人たちに若葉が告げる。


「秋といえば、スポーツの秋」

若葉が何を言いたいのか大体見当が付いているが、そこには触れないエリナ。


「『くっくっく、これが(いたみ)か』ってくらいダメージ受けましたわ」

一見、真面目な委員長と言う容姿の椎名も実はわりとオタクなので、むしろみんなが分からんネタを飛ばす。


「あ、それダウト」

いつもは余計な事を言って止められる側の もかが椎名の発言にツッコミを入れた。


「そう、最高気温が40度近くあったのに急に30度超えませんとかなったら、体調崩してしまうので、仕方ないのです」

ゆたかの膝の上に座った若葉が主張した。


「一年中、そこが定位置じゃん」

3人でハモった。

本当に常に膝の上に座っているわけではない。

横だったり若葉が後ろにくっついていたりもするのだ。



「授業で「日本には四季がある」とか言われても、へー、くらいにしか思わなかったけど、これが秋だとすると、結構納得するよね」

若葉の後頭部に鼻を突っ込んでいた ゆたかが話に参加する。


「今年は9月に入ってからいきなり気温下がってビックリしたよね」

あまり気にしていない言い方をするエリナ。


 その胸の脂肪が冷気を遮断するのですかとか突っ込んだら負けですわね…


「その胸の脂肪のおかげで気温の変化に強いのかな?」

「!」

もかが言ってしまう。



「最初にスポーツの秋とか言ってたけど、秋って何かある?」

若葉が呟く。

「若葉ちゃんはスポーツに耐えられる身体じゃないし、私は一年中身体動かしてるし、あんま関係ないものな」

「私も身体は動かしているけど、涼しくなったからってスポーツってほどの事はしないかな」

胸をブルンブルン振りながらエリナが答える。

「会長さんに本格的に競技とかされると、胸がもげないか観てて心配になる」

もかが二つの山を見上げる。

「最近は本格的に体動かすときはもっと…」

ハッとなって話を止める。

「教室でする話ではないね」

周りを見回すと、誰もこちらを気にしている様子は無いように見える。

そう、表向きは…


「読書の秋、っても、若葉ちゃんは一年中本読んでるし…」


 薄い本の季節はもうちょっとあとですわね…


いつもとは違う方向で暴走気味な椎名。


「主にツッコミ入れるために新聞くらいは読むけど、本は読まない」

マスコミ嫌いの もか。

嫌いだが読まなければ批判も出来ないのである。

「まあ、最近は正直どうでも良くなって来たけどね」


「食欲の秋…って関係ある?」

ゆたかが若葉に聞く。

「全然」

若葉はもともと食が細く、飲食に対する興味も薄い。

「涼しくなって内臓の不調が回復すると言うのはあるかもしれませんが、今は秋だから、と言う食材もあまりありませんしね。魚くらいでしょうか」

「魚嫌い」


「紅葉とか、見れるかなぁ」

「あー、そう言うのもあるね、ほとんど見た事ないけど」

「いちおう、落葉しているから、紅葉もしているはず、だよね」

「時期になったらうちに遊びに来てくださいな。うちの山は結構綺麗に色づきますわよ」


「どんだけ」

4人でハモった。

なんかもうちょっとイチャイチャさせた方が良いのかとか、ほかのペアも作った方が良いのかとか、言うだけ(オ

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