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ある朝の若葉ちゃん

なんとなく朝の身支度の話を打ちたくなったので(?

ある水曜日の朝、若葉は概ねいつも通り目を覚ます。

どう言うわけか頭は一瞬ですっと覚醒するが、どうにも身体が重い。

いわゆる朝弱いんです私、みたいなのとは少々違う気もするが、確認する手段など無いわけで。


ベッドの上で寝返りを打ち、うつ伏せの状態でお尻を足の方に移動させてまるまるようにしてから、腕の力で起き上がる。

調子が悪い時は貧血を起こして再び横になったりするが、今日は大丈夫みたいだ。


制服に着替えてキッチンに行くと家族はすでに出かけた後のようで誰もいない。

冷凍庫から6枚切りの食パンを取り出し、オーブントースターでトーストにする。

食感的には4枚切りとかの方が良いのだが、朝からそんなには食べられない。

半分ずつにしたら実質8枚切りか、などと考えつつも面倒なのでやらない。


スティックタイプのカフェオレをカップに入れてポットのお湯を入れる。


コーヒー、と言ってもインスタントのカフェオレだが、は、良く飲む。

眠気覚ましでは無い。

実際、一時期寝る前にコーヒーを飲むと言う習慣があった。

一時期と言うか冬の寒い夜か。

カフェインで目が冴えて眠れない、とか言う人の感覚はぶっちゃけ分からなかった。


コーヒーに関する効能はいくつか噂されていて、軽い痛み止め効果があるとか言うやつはあながち間違いでもないのではないかと思ってはいる。朝のコーヒーを抜いた日は辛くなることが度々あり、カフェイン中毒の禁断症状とかだろうか、と思っていたが、そもそもコーヒーのカフェインに反応しない自分が中毒とは、とか思っていたところだったから。


などと考えていると、トースターが焼き上がりを知らせる。

冷凍食パンなので1分ほど放置する。たまに冷たいのだ。


朝に弱く食が細い若葉がトーストとカフェオレだけとは言え毎朝食事をとるのは、血糖値が低すぎてどうしようもないので無理にでも詰め込むのだが、急激な血糖値の上昇で動けなくなることも少なくは無いので諸刃の剣だ。


刀剣の区分的に、両側に刃がある物を(つるぎ)と呼ぶ、とかだった気がするが諸刃の剣とは。


簡単に食事を済まし食器を片付けてから歯を磨く。歯磨きは大きく分けて食前派と食後派がいるようだが、若葉は食後派だ。歯を磨くと食欲が減退するらしいので、朝から食べすぎてしまう人は先に磨くのも良いと言う説もあるが、ぶっちゃけ朝はどれだけ食べても良いんではないだろうか。


ブラシは細かい形状の掃除に使われるイメージがあるが、実際にブラシで汚れを落とせるのは毛の先端部分だけなので、複雑な形状の清掃にはあまり向いていない気がするのだが、おそらく日本で新しいデンタルケア用品を開発して普及させることは不可能だろうなとも思う。


食後すぐに歯を磨くと唾液の分泌がどうのと言う話もあったなぁ、辺りまで考えたところで、支度が終わったので家を出る。


妙に静かで不穏な気配がする。

大通りに出ても明らかに人が少ない。

背筋に冷たいものが走る。




1時限目が終わり教室を出る生徒と入れ替わりで若葉が入ってきた。

満面の笑顔で ゆたかが手を振っている。


「おはよう」

「おはよう」

席に向かうとエリナも寄ってきた。

ゆたかはそもそも若葉の前の席だ。

「心配したわよ、にのまえさんが探しに行っちゃわないか」

「行かないよ、若葉ちゃんと約束したし」

「してなかったら行ってたんだ…」

「…」


「心配するのそっちかよ」

若葉がわざとらしくずれたツッコミを入れる。


「それで?」

「ああ、体内時計が狂って、まる1時間遅れているのに家を出て大通りに出るまで気がつかなかった」

「寝坊じゃん」

「いや、まあ、寝坊は寝坊なのかもしれないけど、普通の寝坊と違って遅れたって感覚がないし、きっちり1時間ずれてるから時計も見てるはずなのに気がつかないんだよ」

「良く分からん」

「同じく」

「私は月に1回くらいなる。日中とか休日とか実害がない時がほとんどだけど、平日の朝とかだとこうなる」

「難儀な」


「まあ、なんにせよ、途中で事故とかに巻き込まれてなくて良かったよ」

「良く巻き込まれるからなぁ若葉ちゃん」

「良くってなんなん」

「自覚ないのかぁ」

思い付きで書いてるので、同じネタもうやったかもしれないとか、前に書いたのと矛盾しているかもしれないとか、思ったけど気にしない(

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