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夏祭りとか

夏っぽい話が書きたかったんだ…

「海〜、行きたいな〜、なんちて」

珍しく ゆたかがふざけ気味に言ってくる。


「分かる、分かるわ〜」

「マジで?」

割と本気で嬉しそうで申し訳ないんだが言ってみただけ。


「ほわんほわんほわんほわわわ〜ん」

「?」

「残念、この辺の海はお盆の頃にはクラゲが大量発生して危ない。海岸まで打ち上げられている」

「クラゲって、刺されるんだっけ〜」

「そうだぞ〜。ビッシリ針が生えた長い足で巻きついてくるぞ〜」

「げげ、まじか」

「知らんけど」

「知らんのかい」


「どっちにしろ若葉ちゃんの体力じゃ、往復だけでぐったりしてそうだな」

「ゆたかが背負って歩くことになる」

「それは別に良いけど、車とかあると便利そうだよね。18になったら免許とるか〜」

「ゆたかは卒業後だな。私は春休みに教習所通えば3年の4月から乗れるが」(注:年度の始まりが4月の世界です)


「なんだその法律…」


「車のあてがある ゆたかは運転できなくて、運転する体力がない私は免許取れると言う」

「世の中うまくいかない物だね…」


「やっぱ、夏はエアコンの効いた ゆたかの家で、体温高い ゆたかにくっついてる贅沢が最高」

「喜んで良いのか悪いのか分からん」



と言いつつ椎名の家に向かっているわけだが。


「なんだ、この塀」

「門の前がバス停になってるんだな」

「…」


「平家とは聞いていたが、イメージとだいぶ違うな」

「平安京かな」

廊下から見える庭は公園の様になっている。林やら竹林、池なんかもある。



「おー、ゆたかのゆかた姿だ…」

「だいぶ疲れている様だ…」

「そう言いつつノリノリで着せ替えしてたじゃない」


どこに行っても着せ替え人形扱いの若葉だった。

今回は他の4人も浴衣を着ている。


「もうちょっと髪の毛伸ばそうよ」

「ウィッグは無いんですよね。私髪長いので」

「体型だけならそいつもそんなに変わらんのに、なぜ私だけ」

「もかにはたまに着せてるので…」

「そうか…」

「もう抵抗する体力がないっぽいですね」

「いじり過ぎてお祭りに行く体力がないんじゃ」

「あー」



「まあ、隅で大人しくしているのはいつも通りだし、みんなで楽しんでおいで」

「人に持っていかれると困るから一緒にいるって」

「だれも持っていかねえよ」

屋台やらなんやらが並んでいる外れで座っている。


「いろいろ買ってきましたわ」


「はい、若葉ちゃん」

「ん」

ゆたかが若葉にたこ焼きやら焼きそばやらを一口ずつ食べさせている。

「完全に餌付け」

「まさに」


「若葉ちゃんは食が細いから、このちっちゃいたこ焼きのパック一つ食べきれないんじゃないかな」

「いや、小さくねえだろ、これ。弁当かよ」

「どっちの言ってることも極端だけど、だいたいわかった」


「お祭りって、毎年だいたいこんな感じなんだけど、良いのか、こんなんで」

「そもそもお祭りってなんなんだろね」

「エリナとか、晒巻いて神輿担いでるイメージあるけど、しないのか?」

「どう言うこと?」


「お祭りの趣旨とか分からないけど、なんか楽しくない?」

「まあ、良いか…」

筆者が祭りとか縁がなくてな…

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