表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/39

若葉とエリナ

なんか、某アニメと似たような事書いてる気がしますが、アニメ見る前に考えてたネタなので、リスペクトって事で(違う

「若葉ちゃんって目が怖いね」

「…ごめん」



若葉との出会いは小学校入学から。

当時は一際背が高く、その雰囲気からその存在は認識していたが、それほど関わることはなかった。

男の子よりも背が高いくらいな上に無表情と言うかジト目と言うか、その目はとても恐ろしかったのだ。


エリナは母親がハーフの1/4日本人で、金髪碧眼だが顔つきは日本人っぽいアニメのキャラクターのような顔の女の子だ。

当時は背も低く気弱だったこともあり、瞳や髪の色のことなどで度々いじめられたりしていた。



小学3年生に上がったある日、いじめられているところに通りかかった若葉がその眼力でいじめていた男子達を追い払った。本人にその気があったかどうかすら分からないが。


翌日、若葉の机にマジックで落書きがされていた。悪口などが書き殴られていたのだ。

昨日の男子達がニヤニヤと気色悪い笑い顔をしている。


「ごめんね…」

「何が?」

「だって、私を助けてくれたせいだよね、これ」

「…それ、あなたは悪くないよね?」

「え?」

「悪いのは、あの子たちだよね?」

「う、うん」

何か、脅されている気がしたが、言っていることは間違っていない気がした。

「あなたの髪も瞳もこんなに綺麗なのに、悪く言う方がどうかしていると思わない?」

そっと髪を触る。

「え? そうかな」

「そうだよ。君は優しい子だから、人が傷つくのが我慢できないんだと思うけど、間違っている人たちのためにあなたが気に病んだり謝ったりしてはダメ」

両手を顔に添えて上をむかせつつ、説得し続ける。

「あなたは誰よりも素敵なものを持って生まれてきたんだから、誰よりも幸せにならなきゃダメ」

「ダメなの?」

「そう。義務だから」

「義務?!」


その様子を気に食わなそうな顔で見ている男子が居た。



放課後、掃除が終わって若葉はゴミを集積所に運んでいた。

「おい、デカ女」

「先生に言いつけやがっただろ」

昨日の男子達だ。

「無視すんな!」

だまって通り過ぎようとする若葉が持っていたゴミを、1人の男子が蹴飛ばす。

一緒にいた男子がニヤニヤと笑っている。


「良いだろう、相手してやる」

小学生の女子とは思えないほど迫力のある声で言いながら、ゴミを蹴った男子の首を片手で鷲掴みにして引き寄せる。振り解こうとするがびくともしない。


「何度もは言わないから一度で理解しろよ。他人を傷つけたり、他人や公共の物を壊したり汚したりするのは、法律で禁止された違法行為だ。お前達は言っても理解できない子供だから相手にされないだけで、牢屋に打ち込まれなければならない犯罪者だ。いや、大人達はお前みたいなのがいること自体認めたくなくて見て見ぬふりをしているだけだ」


周りの子たちまで青くなって震えている。


「なんでお前は平気な顔をしてここにいるんだ? 教えてくれよ」



数日後


「最近、あの子達学校に来ないけど、どうしたんだろ」

「?」

あの日以来不登校になった男子たちの事をエリナが心配している。

「そう言えば、最近人数少ないような?」

「えーっ」

「あ、斎藤くんは転校するんだって〜」

近くにいた子が話に入ってきた。

「転校?」

「うん、沖縄のおばあちゃんと暮らすんだって〜」

「へー、沖縄かぁ。ちょっと羨ましい〜」

「あんな子達の心配するなんてエリナは良い子だなぁ」

「良い子だなぁ」

周りのみんなで囲んでエリナの頭を撫でぐり回す。

「あれ?なにこれ?」



それから、何かにつけて可愛いだの髪が綺麗だの言う若葉達に可愛がられたが、ただ可愛がられるだけと言うのも違うと思い、道場に通ったり髪の手入れに気を使ったり、勉強をがんばったりした。


だが、中学に上がったある日、ある事実に直面する。


中学になり若葉は何かとお下げの子と一緒に居ることが多くなった。

エリナと若葉はクラスも別々になり疎遠になっていた。


 あ、若葉ちゃんがまたあの子と一緒にいる、って子供じゃないんだから、友達が別の友達と仲良くしてるからって嫉妬って…


中学生はまだまだ子供。かもしれない。


「私は小学3年生から身長伸びてないから、小3の体力しかないんだ」

「いや、それおかしくね?」

「小3の時デカかっただけだよね」

思わず話に割り込んでしまう。


「おお、その声はエリナか」

「何その反応」

「私は目が悪いから声で人を判別しているんだ」

「そのメガネは飾りなの?」

 そう言えば今日はメガネをかけている。若葉ちゃんメガネなんてかけてたっけ?

 と言うか、人のこと可愛いとか言いながら、顔は見てなかったかー


「…」

「何よ、人の顔じろじろ見て」

「お前、本当に綺麗な顔してるよな」

しみじみと感想を述べる。


「な、何言ってるのよ、ば、ばっかじゃないの!」

脱兎の如く逃亡するエリナ。


「なんだあれ?」

「聞かれても困る」

ゆたかは呆れ顔で答えた。

別にエリナは同性愛者ではないんですけど、どうしたもんですかね(

あと、苗字をまだ考えてねーんですよ(オ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ