銀翼のエレン
「エレン!・・・エレン!」
「んっ・・・おねぇちゃん?」
「そうよ、エレン。お姉ちゃんよ」
「えれんね、えれんねっ! がんばったよ! わるいひといっぱいいーーーっぱいころしたよ。おねえちゃんよろこんでくれる?」
「えぇ、嬉しいわ。お姉ちゃん、嫌な人がいなくなってすっきりしたわ。もうこれで誰も争わなくて済むからね」
「うんっ! でもよかったの? かたすとろふぃをつかって。だれも・・・私とおねぇちゃんいがいいなくなっちゃったんだよ?」
「もう、もういいの。お姉ちゃん疲れちゃった。いつまでもいつまでも戦うのを止めない人間を許せなかったの。それに私のエレンがこれ以上壊れるの見てれなくて」
「こわれる? えれんのきずはなのましんがつんであるから、なおるっておねえちゃんいってなかったっけ?」
「ごめんね、エレンのカタストロフィを使うのは全エネルギーを消耗するから、ナノマシンも使えなくなっちゃうの」
「えっ?」
「エレンは十分戦ったわ」
「頑張らなくていいの」
「眠っていいの」
「傷つかなくていいの」
「醜い人間の為に傷つかなくていいの」
「眠っていいの」
「休んでいいの」
「そっかぁ、もういいんだね。よかった。なんかえれんつかれちゃった・・・」
「んっ・・・おねえちゃんけがしてるの?」
「おなかからちがすごいながれてる」
「うん、でもいいの。お姉ちゃんも疲れちゃった」
「だからっ」
「一緒に眠りましょう」
「私のかわいいエレン」
「うんっ! えれん、おねえちゃんとおやすみするっ!」
「ええっ、おやすみなさい」
「おやすみなさい」
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