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学生服のシャーロットを愛でまくる

完結です。

あれから、シャーロットをひたすら愛でて満足して帰った。


シャーロットも満更でもないのか、ずっと大人しく付き合ってくれたので彼女の耳がトロトロになるまで愛を囁いた。


それでもシャーロットが恋しくて恋しくて、堪らない。


父上(国王)にシャーロットを城に同居させてほしいと食い下がる様におねだりを繰り返したが、却下された。


父上、あんたにはガッカリだ。



そして…今日は学園に向かう。


昨日は休養日だったが、今日から授業が始まるのだ。


馬車から降りて、すぐにシャーロットを探す。


「おはようございます殿下」

「あぁ」


他の女生徒を軽くあしらって、シャーロットの到着を門の前で待った。


…来た!公爵家の紋章!シャーロットだっ!


降りてきたシャーロットは俺の言われた通り、軽い化粧にしてくれた。


学園のグレーのブレザーに、赤いスカート。


スタイルのいいシャーロットの制服姿を見て、俺の心は爆発寸前だ。


「おはようシャーロット」

「殿下…お…おはようございます…」


シャーロットは、昨日の事を思い出したのか、もじもじと身体をくねらせる。


照れ隠しなのか分からないが、そんな可愛い小動物みたいな動き…


俺の心臓が持たない。


もうダメだ!爆発してしまった!!!!!


「シャーロット!今すぐこっちに来てくれ」

「え?」


俺はシャーロットの手を強引に引き、人目のない裏庭に連れ込むと


容赦なくシャーロットのピンク色の綺麗な唇に食い付いた


「はむっ…ん…」

「~!!!!!」


シャーロットはじたばたと抵抗するが、力むなしく脱力していった。


何度も何度も…彼女の唇に繰り返しキスをする


「ぷはっ…はぁ…はぁ…」


「はぁ…はぁ…で…殿下!朝からなんてことをしてくださるんですかっ!」


顔を真っ赤にしてる…うわあぁ…めっちゃ可愛い!


「仕方ないだろ!君がこんなにも可愛いんだから抑えられるわけないじゃないか!」


特にその童顔な顔が…可愛すぎて抑えられなかった。


後悔はしていない。

いや、するわけがない!


だって、8時間と17分ぶりのシャーロットなんだからな!


「…ところで昼はどこで食べる?」

「お昼…ですか?私は一人でここで食べようかと…」

「なら俺も」


カランカランカラン…と鐘が鳴る音がする。


名残惜しいが仕方がない…

彼女と手を繋ぎ、校舎の中に入っていった。


さすが王子、かなり目立ってしまうな。


周囲は「あの女は誰?」 と騒いでいたが、教えるわけがない!関係なしに進んで行く。


「あのっ!で…殿下!」

「何だ?」

「そろそろ…お手を離してくれませんか?」


何で?…もしかして俺のことが嫌いなのか!?


嘘だろ…シャーロットに嫌われたのか!?


「私…人目もありますし…何より…恥ずかしくて…」


人目なんか言い訳だ!きっとシャーロットは俺の事が…


「なぜ恥ずかしがる?俺達は婚約者だろ?」


「あれ?ブラウン公爵令嬢か!?」「嘘だろ!?めちゃくちゃ美少女じゃないか!」彼女の正体に気がついた野次馬達はモデルチェンジした彼女の顔をまじまじと見て騒ぐ


この野郎…!野次馬ごときがシャーロットの顔を見るなんていい度胸してやがる!


「やかましいわ!馴れ馴れしくシャーロットの名を口にするな!シャーロットの顔を見るな!シャーロットは俺の物だ!」


俺は怒鳴り、野次馬を追い払ってシャーロットを強引に横抱きにして走る。


「あっ…!?殿下!?」


彼女の声を無視して校内を走り、教室に向かう


後ろから鬼気迫る顔をしたレオン・ライルスタと横抱きにされる謎の美少女は学園中の噂になった


俺はシャーロットの席に優しく下ろすと、隣の席に座った


「あの…殿下は左前の席なのでは?」

「気にするな、権限でここに座わらせてもらう。そんなことよりも…シャーロット!」


彼女は身体をビクッと強ばらせて返事をする


うん、可愛い

兎みたいに飛び跳ねた。マジ天使


「俺の事が嫌いなのか!?シャーロット!?」

「そんな…!私は殿下をお慕いしてます!」

「お慕いじゃダメなんだ!俺を愛してくれるか!?」

「あ…愛してますから!どうか落ち着いてくださいっ!目立ってしまいます!」


そうか!シャーロットに愛されてる!


それを聞き安心感を得たのか、俺はボロボロと涙が溢れ出てくる


「シャーロットおおぉ…」


俺は甘えたくなって、シャーロットのお腹に抱きつく。


あぁ…ストロベリーの高貴な匂いがする!


俺の頭を彼女が優しく撫でてくれる。


あぁ…女神だ。 シャーロットは女神だ!!!


「殿下ったら…困った人ですね…私があなたを嫌ったりするはずないです……だって、私の方が嫌われるかと思って不安でしたのに…」


「何!?俺がシャーロットを見捨てるだと!?」


「だって…アリエル嬢に心奪われていると思っておりましたもの」


あんの女狐…!レオンの記憶でもストーカー以上に鬱陶しく思っていたからな…


あの女にうつつを抜かす前に、前世の記憶が甦って本当によかった…


だって…女神で大天使で聖女な俺のアイドル…シャーロットだからだ!


「あの女がすり寄って来るだけだ!俺の心は君しかいない…!我が国が滅亡してもシャーロットを見捨てるなどできるものかっ!」


俺は見上げてシャーロットの顔を伺う。


彼女は細くしなやかな手で頭を撫でながら、目を合わせて優しく微笑んだ。


あぁ…なんという神々しい美しさなんだろう…


彼女さえいれば、俺は世界さえも変えてみせる。


その後…レオン・ライルスタ第一王子はシャーロット・ブラウン公爵令嬢とめでたく結婚した。


2男3女の子供に恵まれ、シャーロット王妃との大恋愛と、王としての手腕は歴史に名を残した。


妻と子供…そして平民を愛し、平民に愛された偉大な王と。

夫と子を愛し…夫の仕事を支えた、王妃の伝説は世界中で知られる歴史となった。

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