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流星の僭王  作者: 月の銀兎
1~旅籠屋の狐狸~
8/11

エピローグ~異界の住人たち~


三世界での異変は、運良く被害が出ない異変だった。それは今までより巨大な彗星が空を埋める、という綺麗なものだ。その下には白いウサギがいる。左耳の付け根に三日月型の飾りをつけている。彗星を見上げる。


…さてと、やっと話せるね。この場を借りて、自己紹介をしておこうかな?


ようこそ『流星の僭王』の世界へ。今回の物語は楽しめたかな?


私は銀兎、作者だ。たまにこの姿を借りて、プロローグやエピローグに遊びに来る予定でいるので、そこのところをよろしく頼むぞ。あと、口調が違うところは御了承願いたい。



では、異界の住人たちを見てみよう。


1つ目の世界。


鬱蒼(うっそう)と木が生える土地の少しひらけた場所。そこに女性がいた。彼女は彗星を見上げて、微笑んだ。箒にまたがり、空へと飛び立った。


宙に浮かぶ城のベランダ。そこに白のロングドレスを着た女性がいた。彼女は静かに彗星を見上げていた。



「来ましたか、あの子が。白妓が上手くやってくれましたね」


「じょ、女王陛下、これは一体…‼︎」


「大丈夫、害はありません。

それより、ほら、綺麗でしょう?」



慌てない女王陛下を見て、兵士たちはハァ、と気の抜けた声を出した。



そして、2つ目の世界。


崖に立派な赤い蝙蝠の羽が生えた少女がいた。彼女は嬉しそうに彗星を見上げる。



「また戦える日が来るとはね…。

さぁ、僕とともに暴れまわろうじゃないか、相棒‼︎」



彼女は大きく羽を広げて、空へと飛び立つ。それを上空から見ていた青い蝙蝠の羽の少年がため息を吐いていた。



さて、やっと最後の世界だ。


最後の何もない世界。世界の八割が海であり、陸は全て独立した島である。


その島の1つ、そこに小さな神社がある。長い階段を上がっで直ぐに鳥居がある。女性が神社から出て来て、鳥居の隣に立つ。



「来たね、隼。任務お疲れ様」



彼女の後ろに魔法陣が現れ、そこから隼が姿を現した。



「はい、ありがとうございます。

お言葉ですが、主。彼らは自分たちの力を知りません。それを知らないで奴を倒すかもしれません」


「だからいいんじゃないか!

当たるか外れるか、ドキドキしながら待つのがたまらない‼︎

そんな私の性格を君は小さい頃から知っていただろう?」


「まぁ、そうですが…」



また始まったか、と隼はため息を吐いた。



(「やはり、貴方の賭け事がお好きなんだな…」)



彼はいつも後悔している。彼女は何事にも賭けをするのが好きらしい。別に何かを賭けるわけでもない。ただ、楽しんでいる。



「…まぁ。彼らは気づいても、気づかなくても、厳しいことは分かっているんだ。でも、彼らなら、乗り越えられれるよ‼︎

…賭けよう、あの子たちに」



彼女は微笑んで、隼と神社へと戻っていった。


あー、楽しかったぁ!またどこか別の作品にも出てみようかな?予定に入れておこう。


… さて、そろそろ私も戻らなければね。また何処かで会えたらいいね。


…では、また次回‼︎


そう言って彼女は暗闇の中へと消えていった。そこに残された彗星もパンッと弾け飛んで、そこから無数の流れ星を生んで消えた。



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