部屋
小さな箱
あの時のまま
開かず置いて
開けもせず
目の前において
膝を抱えて
眺めている
斜めに見てるのは
明るい世界で
ここは
明るくも暗くも無い
明るくも暗くも無い
稚拙な感情
世界との境界線
意味のない行動は
意味のある行動
わかっていながら
意味の無い事は
やりたくない
社会的没落者
楽しい事だけやりたい
そんなわけじゃなく
意味のない事は
やりたくなかった
地獄で戦って
天国がある事を
忘れていた
積み重ねた日々は
意味のないモノか
やれる事が無いのか
社会的認知の資格の無い
ただの人
空っぽな人
1ミリ以下の薄い人
居ても居なくても
同じ人
風が吹けば
飛ばされる体で
崖っ淵で爪先立ち
ゾクゾクしながら
あゝ跡一押しで
あゝあの海に
あゝこの意識が
あゝこの存在が
あゝ吸い込まれて
あゝ無の中に
あゝ消去される
あゝ あゝ あゝ
あゝ本当に
あゝ無意味になる
踏みとどまる
そんな形は
万全な人間の
綺麗な理屈
何か欠けてると
認識してしまった
そんな人は
卑屈にもなる
他人を寄せ付けたくなくなる
世界を閉じる
でも それは
自分の事を
理解しているという事
考えた分だけ
自分を知れたという事
自分をせっかく
知る事ができたのに
それを使わないなんて
勿体なくないか?
それは
君自身の力で
得たモノだろう
君自身に力がある
その事の証明だろう
取るに足らないモノ
そうかもしれないが
力があるなら
試してみたいと
思わないか?