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第6話

6歳の誕生日から1週間眠り続け、起きたら起きたで衝撃的事実(女神様と会って転生→悪役令嬢疑惑→勘違いかもしれない)の連続で、私は知恵熱をだしてしまったようで、また家族には心配されてしまった。そして、それを聞いた王妃様までも心配してくださったようで、元気になったら城に来て元気な顔を見せてという内容のお手紙をいただいてしまった。

ということで、やってきましたお城に。


「いらっしゃい、エレナ。もう体調は大丈夫なの?」

「はい、王妃様。王妃様こそ、王子様の出産後体調はお変わりないですか?」

「ふふ、聞いてくれるのね!もう、かわいいのよ、エルったら。あ、エルはエリオダスの愛称よ。私の顔を見るとにこーって笑顔になるの!ほかの人の顔を見るときと違うのよ、にこーって。きっとあの子は女の子にモテるわ。6年後が楽しみだわ。そういえば、エレナの婚約者は発表されなかったようね?」

「王子様のかわいさはもうすでに国中に知れ渡ってますわ。私、絵を保存用2枚と閲覧用、飾る用で4枚ずつをもう買ってしまいましたもの。はい、中々お父様のお目に適う相手がいないようで…それにハレス家は恋愛結婚が基本ですから。」


そう。もう私は王妃様大好き人間(王妃様に引かれないように家族だけの秘密)なので、王子様をご出産された後の王妃様と王様、王子様3人の絵が巷に出回っていると知った時には知恵熱の中買ってこようとしたけれど、リリーが買ってくるからと止められてしまった。絵では、きれいなミルクティー色の髪とかわいらしい笑顔を王妃様から受け継ぎそれを惜しげもなく披露している王子様と、その元である素晴らしいお顔と笑顔の王妃様とその隣で立たれている王様が描かれており、買ってきてもらった直後にベッドのサイドテーブルの家族写真の隣に置いた。

そしてそして、私の婚約者。6、7歳の誕生日に婚約者を発表するのがこの国の人気なご子息ご令嬢方のやり方である(早くから婚約者を決め邪魔されずに仲を深めていくのが良しとされるが両者が6歳を超えてないと発表できないため)。伯爵家であっても王家の覚えがあり、こうやって王妃様との2人きりのお茶会をさせてもらっている私は王妃様からも気に入られていてるため、もちろんこの年頃の超人気株なわけで、6歳の誕生日は少し注目されていたのだ。けれど、同年代は影で不遇の年と呼ばれているぐらい、優秀な人がいない。6歳と言えば、英才教育を1年ほどしているのがほとんどなので、その人本人のもともとの出来が家庭教師やメイド伝いで評判として出回り、各家では婚約者決めに使われている。私を狙っているのは10~4歳ぐらいのご子息を持つ家だったが、見事にお父様のお目に適う相手はおらず、私の婚約者の席は空いたまま。ちなみに、お兄様世代は優秀なご子息ご令嬢がいたため婚約者決めも私とは違った意味で激戦だったらしい。おかげで優秀な方たちはみな婚約者や奥様のいる身となっており、残されているのは優秀でも遊び人か、優秀ではない方のほぼ2択になっている。こちらももちろんお父様の目には適わなかった。


あれ、私ってこの国にいてもハレス家の役に立てるようなところに嫁げないんじゃですか?



第2章の始まりました。

指摘していただいた年の差についても今話で書いてみたつもりですがおわかりいただけたでしょうか…。

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