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第2話

「…………ぁ、」

「…っお嬢様!!?お目覚めになられたのですね、今すぐ旦那様と奥様をお呼びします!」



意識が浮上し、体を起き上がらせようとしたが上手く動かすことができず、声だけでも出そうとしたら出なかった。それに気づいてくれたのは、私が小さいころから付いてくれているメイドのリリー。私と目が合うと驚きはしたものの、お父様とお母様を呼びに行ってくれた。


と、ここまではいいとして、私って一体なんなのだろう。

そう思った瞬間、目の前に半透明のゲームのステータス画面のようなものが出てきた。…ゲームやステータス画面っていうのはよくわからないけど、きっと前世の私は知ってるんだろう。


-------------------------------------------------

名前:エレナ・ハレス

年齢:6歳

ジョブ:伯爵令嬢(Lv.4)

状態:正常


所持スキル

・水属性魔法(Lv.0)

・火属性魔法(Lv.0)

・風属性魔法(Lv.0)

・土属性魔法(Lv.0)

・光属性魔法(Lv.0)

・闇属性魔法(Lv.0)

・精霊魔法(Lv.0)


ギフト

・女神の加護

・ステータス閲覧

・全属性魔法の才能

・精霊魔法の才能


称号

・神の愛し子

・精霊の友達

・魔女の器

・令嬢の鑑の器

--------------------------------------------------


…え、全属性魔法を使えて、精霊魔法も使えるの?女神様奮発しすぎじゃない?

どうみても伯爵令嬢のステータスじゃないでしょ、これ。

自分のステータスに驚いていたところ、ドアが開き、ドアを開けた2人と目があった。


「「エレナ!!」」

「旦那様奥様、そのまま突進されますと、せっかく目覚められたエレナ様がまた意識を失われることになりますよ。今ダン様をお呼びしておりますので今しばらくお待ちください。」


金色の髪と翡翠色の目をもったナイスバディな美人さんと、なぜか安心感を抱く黒髪黒目をもつイケメンさんの2人が私と目があった瞬間言葉通り突進しようとしたところをリリーが止めてくれた。

それにしてもこの2人、といっても私のお父様とお母様なわけだけど、凄すぎる。ここまで2人の容姿が整いすぎてると私の容姿への期待感が自分的に凄いことになってる。

目を覚ましてから自分はエレナ・ハレスという名前でメイドはリリー、お父様とお母様ということも認識できるし、ステータスにあった魔法というものへの抵抗もない。

けれど、ステータスやゲームなど聞いたこともなかったものだけどなぜか使ってしまうし、金色の髪と翡翠の目をもつお母様より黒髪黒目のお父様の方がなぜか安心感を抱く。

これがさっき見た夢の中でのやりとりからして、私には前世というものがあるってことなんだろう。本当に不思議な感覚だ。

と、私に話しかけたくて触れたいけれどリリーから監視されててできずにうずうずしてる2人を横目に自分の状況判断をしてると、またドアが開き、男性が入ってきた。


「エレナ様、お加減はどうですか?」

「ダン!早くエレナを診てちょうだい!」

「そうだ!エレナはもう大丈夫なのか?」

「お静かにお願いします、お二方。エレナ様、今の状況はお分かりですか?6歳の誕生日を迎えられ教会で水晶に魔力を込めている間にお倒れになったんですよ。」

「えぇ、覚えているわ。なぜか体中の魔力を吸い取られる感じがして意識が遠のいたの」

「そうです。そして今までお嬢様は魔力枯渇の状態で1週間昏睡状態だったんです。だから、旦那様も奥様もこんなに大慌てなんですよ。」


1週間も昏睡状態だったなんて…。たしかに心配の仕方が異常だなとは思っていたけれどそういうことだったなんて。


「お父様、お母様、もう大丈夫です。エレナは元気ですよ。抱きしめてくれますか?」

「「エレナ!!!」」

「本当に心配したんだぞ。毎日魔力を流し込んでも消える一方で。」

「私の光魔法での治療も全然効果がなくて、本当に心配だったんですからね。」


私、愛されてるなぁ。


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