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第1話

「「「お嬢様っ!?」」」

「エレナっっっ!!!」



その周囲の言葉を聞きながらエレナの意識は遠のいた。











「大変申し上げにくいんですが、あなたは死んだのです。もう、前世の記憶もないでしょうが…」

「(…たしかに、何を思い出そうとしても自分に関して何も思い浮かばないわ)」


少女の意識が浮上すると、目の前には白い光の球のようなものが浮いてあり、そこから言葉が発せられた。

そして言われた通り少女は自分のことを思い出そうとするが全く思い出せない。


「死因に関しては、なんといいますか…本当にこちらの不手際で、いや、こちらのと言いますか、私の弟子のと言いますか…ですから、そのお詫びとして今からあなたが生まれる世界であなたに干渉させていただきたいのです。もちろん、お詫びですからあなたに悪いようにはしないつもりです。」

「具体的に、どんな干渉を?」

「まず、あなたへあちらの世界でギフトと呼ばれてるものを4つほど授けます。きっと向こうで退屈しない人生が送れると思います。また、運気アップ程度にしかなりませんが、私からの加護、女神の加護も授けます。」

「えっ…女神様だったんですか!?」

「あ、はい。申し遅れました、あなたの前世の世界と来世の世界を管理する女神です。」

「そ、そうだったんですか…」


女神といえばナイスバディの女性を想像するこの少女からしてみればこの白い光の球が女神と言われてもあまりピンとはこないのだが、なぜか納得はした。


「あまりこの場には精神状態であるあなたを留めておくことができません。早速向こうの世界へあなたを送ろうと思いますが、何か質問はありますか?」

「えっと…もう女神様と会うことはないですか?」

「――――そんなことはないですよ。今度は私の実体でお会いしましょう。では、勝手ですが、向こうでいい人生を。最後にあなたへの使命を告げます。次に会った時、楽しいと答えられるような人生を送ることです。」


少女の発した言葉に女神は驚き、すぐに返答はできなかったが、時間も差し迫っていたこともあり、返事をし、使命を告げ、少女を次の世界へと送った。

少女の姿が消えると、白い光の球は少女の想像していた女神の姿へと変わり、そこへ翼の生えた男も現れた。


「女神様、申し訳ありませんでした!!!」

「はぁ…ほんと、あなたには困らせられるわ。」

「女神様のお気に入りと知り、ちょっと覗くだけだったんですよ。ほんとに。まさか、こっちを見れるはずがないのわかってたんですけど目があった気がして、びっくりして力を流し込んじゃったんですよ、あの世界に。」

「(あの子が感じ取れるほどの力を持つようになったってことね…)まぁいいわ、さぁ、修行をしますよ。あなたが力のコントロールをできるように。―――――私の愛し子、あなたに幸あらんことを。」


2人の姿もまた、消えた。

そこへ残ったのは透き通った水色がかった羽が一つ。

そこから同心円状に波紋が広がり、羽も消えた。



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