愚痴ばかりのプロローグ
…という訳で、成り行きだけど仕方ないな…オレの兄弟姉妹の話をしようか。
オレの名前は知っているよな?そ、虹岡緑だ。女っぽいからって笑うなよ?
「俺の名前は分かるー?そーそー晶清真白、俺も女っぽいでしょー?」
バカは放っておいて、しかしだな…貴重な放課後なのに巻き込んで本当にすまない…え?面白そうだから構わない?…ありがとう。
本当に大した話じゃないから。オレの兄弟姉妹が変わり者ってだけでさ…どんな人って?
あー…一番目は女で、赤音っていって25で社長やってる。
二番目は男で…あ、オレん家7人兄弟で男女交互に生まれてんだ、だから3男4女な。二番目は橙夜で年は21。定職にはつかないでバイトばっかしてる。
三番目は黄金で19歳の大学生。その次が高2のオレ。
五番目は青夏、近くの女子高に通っててオレの一つ下だ。その双子の弟で六番目が冬藍だ。
あ、冬藍は見たことあるのか?まぁ…ここの生徒会執行部に入っているからな。
七番目は紫苑で中学二年生。ざっと紹介するとこんな感じだな。
「ねーねー?アンタは誰の話から聞きたいー?」
そんなもん、一番目から順に話せばいいだろうが…どうせ、話すことには変わりないしな。
じゃ、早速オレの愚痴に付き合ってくれ…
「愚痴の自覚あったんだー」
黙れ真白。お前の分の菓子全部食うぞ。