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かわいいコックさん企画部屋  作者: 霜水無


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2015年11月29日の活動報告より 良い肉の日はおにく天国

風の一月(十一月)二十九日。

世の奥様方のお肉を巡る争いが一部地域で見られたのでは無いだろうか。

そう、本日は「良い肉の日」です! お買い得商品目白押し‼︎


……まぁ、魔大陸在住の私にはスーパーなんて関係無いんですけどね。


現在位置、魔大陸は北の魔王城では昼食が肉三昧な普通の「肉の日」が開催予定であります。

本日は棒棒鶏サラダにスープはビーフシチュー、メインは豚カツと来た。

凄い組み合わせだけど、「肉の日」の昼食提供数はいつもより確実に多い。


そんな昼食の主食は最近出始めた白飯。私が広めました。腹持ち良いし。

それに何より、白い御飯は美味しいよ?


豚カツは齧り付くと真っ先に歯に触れるさっくりとした衣、 すんなり噛み切れる柔らかなお肉は噛み締めればたっぷりの肉汁が旨味と共に溢れ出す。塩でもソースでも辛子でも美味いねっ。

ビーフシチューは柔らかく煮込まれた牛肉の旨味とホクホクな加熱具合が絶妙な野菜の旨味が絡み合い、お互いに染み込み、共に食べる存在にも旨味の恩恵を与える。

棒棒鶏サラダはフレッシュなシャキシャキの野菜の食感とお肉の心地良い弾力が堪らない。ドレッシングはサッパリと。


ビーフシチューとご飯でハヤシライス風にしても良し、そこに豚カツ加えても良し。豚カツはソースだけ付けてご飯に乗せるソースかつ丼もまた良し。

箸休めにサラダ。

そしてまたご飯が進むー!


やっぱり皆様、お肉好きですよねー。

オン・ザ・ライス、最高ですよねー。

ふんわり炊き立てのご飯は正義です!


……あぁ、想像だけでお腹空いた。







そんなこんなで始まりました、昼食タイム。

接客係も調理班もいつも以上にフル稼動。

裏方の私だってクルクルしてます。


「お肉、お肉、お肉ー。お肉を食べーるとー。マッチョ、マッチョ、マッチョー。マッチョになれーるよー」


忙しさの余り、意味の無い歌を口ずさんでみたり。


……そのメロディーは本来は魚? 気の所為じゃないですか??(口笛)


曲の切れ目にはマッチョポーズ!


「ふん!」

『ぶふっ』

「…う?」


決めポーズのつもりだったのに、背後から滅茶苦茶多人数の噴出音が。あんれぇ?


振り返ってみると、調理部隊全員に加えてホールの配膳口に並んでいた他部隊の隊員さん達まで俯いてプルプル震えていた。


「…うんうん、そうだね。お肉を一杯食べてマッチョになるんだね……ククッ」


オルディマさん、堪え切れずに笑いが溢れてますけど。


「ボクね、ヤエトたいちょみたいになるんだぁ」

『ぶっふぉ!』


胸を張って言うなり、更なる大きな噴出音が。

……子供(?)の夢をそんなに笑うなんて酷い。

三馬鹿トリオの兄さん達、痙攣を起こす程笑わなくてもいいジャマイカ!


「……なれると、いいな」


ディルナンさんの生温い目が、「絶対に無理」だと語っている。


悔しいから、もう一回マッチョポーズをしてみたら周りが爆笑の余り完全に撃沈した。

何故だ。







暫く後、口コミで北の魔王城にて「お肉の歌」とマッチョポーズがブームになってみたり。

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