2014年7月29日の活動報告より 肉の日な土用丑の日なんて珍しい日がありまして
「………土用丑の日」
そんな日の存在を思い出した水の三月(七月)のある日の夜です。こんばんは。
土用と言うと、現代では太陽暦八月八日頃の立秋の前18日間の事。
本当は暦の上で季節の最後18日間のことらしいけど、時代の流れで夏しか残っていないらしい。節分と一緒だわ。
そんな土用の中の十二支が丑に当たる日が土用丑の日。暑い夏を乗り切る為に、この日に栄養たっぷりの鰻を食べようって良く言われている訳だけど。これ、江戸時代からみたい。
その理由が日本人らしいと言うかなんと言うか。
「暑い日は鰻が売れないー」って知人の鰻屋に相談された蘭学者の平賀源内が宣伝文句を考えた結果とか。
別の説では、江戸時代の歌人・作家である大田南畝が鰻屋に頼まれて「土用の丑の日に、ウナギを食べたら病気にならない」という内容の狂歌を作って宣伝し大ヒットしたとか。
更に遡れば、栄養価の高いウナギを食べれば夏の暑さにも負けない! って気がついていてたのは、なんと奈良時代の歌人である大伴家持がいるし?
このお方、万葉集に「石麿呂に 我れ物申す夏痩に、よしというものぞ 鰻捕り喫せ」なんて詠んじゃってる位だもの。
要はキャッチコピーが実に上手く働いた結果ですよねー。しかもCM付きと来た。江戸時代凄い。
あ、ちなみに他にも「う」の付く食べ物を食べるって言う風習の地域もあるらしい。これはどこか冬至に似てるわー。
そんな事に思いを馳せていたんだけど。
「ドヨー牛の日?」
「…そういや、今日の夕飯がドヨー牛の肉だったな」
「肉の日でしたからね」
何故に私のどうでもいい呟きが一部とは言え、しっかり傍受されているんですか。
しかも、それ恐らく字が違うし。
いや、牛肉は牛だから確かに「う」が付いてるし、一概に間違いでは無いんだけど。
てか今日の牛肉の牛の種類、ドヨー牛って言うの!?
「ユーリ、よく分かったなー」
あぁ、もう。
アルフ少年にそんな良い笑顔で褒められつつ頭撫でられたら、何も言えないじゃないか。
突っ込まれても詳しく説明出来ないし。
取り敢えず、笑ってごまかしておこう。うん。




