2月3日節分企画 恵方巻を作ってみた
土の一月(二月)三日。
魔大陸的節分の豆まきの真っ最中なう。鬼軍対福軍によるフニ豆の弾幕が彼方此方で展開されております。
そんな中、私は何をしているかと言うと…配膳テントの片隅で恵方巻を作成しております。
だって、去年でその恐ろしさは身に染みてるもん。
糯米では無く、粳米を無事に入手しました。
何でも人間の住む大陸でも東の方の一部地域でしか生産されていないらしく、滅多に手に入らないとか。
ビックリする程に高かったけど、魔大陸では初お米です。
艶々の麗しいお米が無事に炊けました。うふふー。
海苔は、海辺の漁師さんに頼んでそれっぽいのを作って貰いました。
どうしても私の思う海苔よりも厚みがあるけど、それは仕様が無い。寧ろ拙い説明でよくぞ作って下さいました。
用意したのは蒸し海老、甘辛く煮た茸、卵焼き。
これらをヤハルさんに作って貰った小さめの巻きすを使ってクルン、ギュっと巻いてっと。
恵方は分からないままだから、どこぞの地域の切らずに笑って一切喋らず完食ルールを適用したいと思います。
「で、取り敢えずこのまま笑って完食すればいいと?」
「あい」
そんなに数は用意出来なかったから、調理部隊だけ一緒に実食。
少し短いとは言え、太巻きにかぶり付く姿は卑猥…ゲフンゲフン。何でもございません。
妄想に一人ニヤニヤしつつもきゅもきゅ食べていると、三馬鹿トリオの兄さん達が笑わせ合いを開始していた。
「「「ぶふぁ!」」」
三人揃ってお互いの変顔に思いっ切り吹き出す姿に、さっさと食べ終わった調理部隊の面々が三馬鹿トリオの兄さんを殴り倒してさっさと豆料理提供の準備に動き出す。
アルフ少年に至っては三馬鹿トリオの兄さん達を完全無視で、私の頭を撫でつつ「美味かった」と言い残して整列に出て行ってしまったよ?
それでもめげずに懲りずに動き出す三馬鹿トリオの兄さん達は相変わらず変な意味で凄いと思う。
取り敢えず、アルフ少年のお手伝いに私も出掛けてこよーっと。