2013年11月28日の活動報告より 語呂合わせって何でもありかしらん
本日、風の一月(十一月)二十八日。
お仕事お休み。
カラフさんもお休みなので、カラフさんのお部屋で裁縫を教えてもらってます。
因みに、今作成してるのはお休みの日用のエプロン。
カラフさんはそんな私の横で凄く綺麗なレースを編んでる。女子力高いよ、カラフさん。
「明日が楽しみなのー」
「明日、何かあるの?」
「明日は二十九日でしょー? だから明日はお肉の日なの」
「まぁ。ユーリちゃんらしい楽しみだわ」
ニコニコ笑み崩れつつ目下の楽しみをカラフさんに伝えると、カラフさんも笑う。
単なる語呂合わせだけど、余りにも日付とメニューのタイミングが合うからツッコミ入れたんだよね。
そしたら、それから本当に二十九日は肉料理の日になっちゃった。
お肉、美味しいよね。魚介や野菜も美味しいけど、何かテンション上がるじゃない?
「語呂合わせなのね。…じゃあ折角だから今日は何かしら。何か服飾関係であるかしらねぇ?」
そんなカラフさんの言葉に、二人で考える事暫し。にじゅうはち…にっぱち…には…。
「あ」
「何かあった?」
「にーはいしょっくすー!」
ピコン! と閃いた物を上げると、カラフさんがポン! と手を叩いた。
ニーハイソックスかぁ…。
ししゃもの様なスラリとした脚で履いて頂きたい。さらにミニスカートだと言う事無しでしょ。絶対領域は正義です!
そんな想像をしていたら、カラフさんが私をじーっと見ていた。
ヤバイ、顔が崩れてた⁈
取り敢えず、笑って誤魔化そう。うん。
「そうよ! ニーハイソックスの服が作ってあった筈だわ‼︎」
「…う?」
「”善は急げ”だわっ」
え?
ちょ、カラフさん…⁈
あっ〜!
「副隊長、どうですか?」
「うん、コレでいいわ」
所変わりまして、現在、鍛治部隊。
あれからカラフさんに怒涛の勢いで連れて来られますた。
…裁縫、全然進まなかった。
休みの筈のカラフさんの出現に何事かとざわめいた服飾担当部門の皆様だったが、カラフさんがテキパキ指示を出せば妙に協力的だった。
終いには仕事を中断してまで小物を用意したりと参加する人が多数。
用意されたのは、ワカメちゃんスタイルの可愛い衣装。見せパンですよ。かぼちゃパンツだけど。
それにニーハイソックスを合わせ、髪型なんかでカラフさんの調整が入っていた訳だが…これは一体誰得なの?
「ユーリちゃん、可愛いわ!」
「ありあとー」
可愛いのはユーリのこの外見ですね、分かります。でも褒められると照れるわぁ。
「これでお昼食べに行きましょう! ディルナン隊長にお披露目しなきゃっ‼︎」
マジですか。
「そしてニーハイの日を認定させて、可愛い衣装をもっと作るわよー!」
『はいっ!』
周りの皆様が超ノリノリですよ。
…もう好きにしておくれ。
気付けばお昼開始時間がやってきていた。
お腹の虫に急かされて、結局おめかししたままカラフさんとやって来た食堂。
「にーに、ご飯くだしゃい!」
「…ユーリ、お前、また可愛くなって!」
いつも通りにお願いしたら、対面に出ていたアルフ少年に叫ばれてしまった。
可愛いなんて、そんな、照れるジャマイカ。
アルフ少年の声に注目が集まってきたしっ。
「可愛いでしょう? 今日は二十八日だから、ニーハイなのよー」
「あ、肉の日のパクリ…」
「ふふっ、覚えやすくていいでしょ」
しかもカラフさんの説明に、アルフ少年が納得しちゃった。
「カラフ、テメェは何してやがる!」
「ディルナン隊長、どう? ユーリちゃん可愛いでしょ⁈ 一番に見せに来たのよー」
「可愛いから危ないんだろうがっ!」
「可愛いは正義よっ。見て、この絶対領域! 末恐ろしい可愛いさよねっっ」
……カラフさんとディルナンさんで微妙に会話が通じてないぉ?
三馬鹿トリオのサムさんは何故か他の二人の兄さん達に何かを止められてるし。
何より、いつもなら三馬鹿トリオの兄さん達を叱りつける面々が妙に何かで悩んでるし。
何だろ、この混沌。
ぐるるぎゅるー…
取り敢えず何でもいいからキミもご飯欲しいよね、お腹の虫。
【後日:「ユーリちゃんを見守り隊!」会報発売日】
「隊長、ユーリちゃんのニーハイ絵姿が凄い勢いで噂になってます!」
「是非またニーハイの日をとの声が目安箱から溢れ返ってます!」
「カラフ副隊長に新しい衣装の要請をするんだ。予算は親衛隊運営費から出す!」
「また新しい名物の誕生ですね!」
「何かイベントも考えるべきか…?」
親衛隊、暗躍中。
ばれた瞬間にディルナンと一戦を交わす事になると思われる。
それでも頑張る親衛隊はどMの鏡。




