2013年11月11日の活動報告より ポッキー&プリッツを作ってみた
超下品です。
下ネタ苦手な方は閲覧注意!
風の一月(十一月)十一日。
日本ではお馴染みのあのお菓子の日である。
そんなどうでもいい事を思い出したら、急に食べたくなるのが人間(?)の性でしょ。
「ポッキー食べたいなぁ…」
「ん? 何か食べたいのか??」
「にーに」
呟いたら、アルフ少年にバッチリ聞かれてた。
「材料準備よーし!」
「よーし!」
「道具一式も準備よーし!」
「よーし!」
アルフ少年にポッキーを熱く語ってみたら乗り気になってくれたので、『ポッキーを作り隊』を二人で発足させてみた。
まずはプレッツェル作り。
ポッキーの基礎から。
手順通りかつ塩分控えめに生地を仕上げる。
「お。二人で何作ってんだー?」
「サム先輩」
アルフ少年が捏ねるのを見ていると、後ろから声を掛けられた。
振り返ると、そこには三馬鹿トリオの兄さん達。
「ユーリと新しいお菓子作ってるんスよ」
「お菓子? 材料見てた限り、これ、プリトの生地だろ」
「塩だな、そりゃ」
「塩分控えめにした生地っス。これを形作って焼いてからショコルでコーティングするんス」
腐っても鯛と言うか、ピタリと言い当ててきたバースさんにカインさんも首を傾げた。
アルフ少年が更に説明すると、三馬鹿トリオの兄さん達も興味を示す。
「「「オレ等もやる」」」
はい、『ポッキーを作り隊』に追加三名ご案内〜。
生地が出来上がったら、今度は形成。
薄く伸ばしてから切って細い棒状にするんだけど…。
三馬鹿トリオの兄さん達、何か別の形をサクサク作り始めた。超手際が良い。
大人しくアルフ少年と成り行きを見守っていると、出来上がってきた形を見ていたアルフ少年が場を離脱した。
「出来た! オレのチ◯コ!!」
「何おぅ、オレのが立派だぞ!」
「チ◯コ! チ◯コ!!」
…あまりにもお約束過ぎる。
アルフ少年やー、何処に行ってしまったんだい?(泣)
私のポッキー作りの邪魔をするなんて、コレはお灸が必要だよね!
「チ◯コ〜」
無邪気な振りして一緒に騒いでみると、三馬鹿トリオの兄さん達も一緒になってチ◯ココールが起こった。
…大人になったら大っぴらに言えないせいか、案外楽しくなってきたぞ。
「「「チ◯コ!」」」
「チンkむぐっ!?」
「ーーーユーリ」
いきなり口元を大きな手で塞がれたと思ったら、ディルナンさんの低い、そりゃあもうひっくい声が降ってきた。
同時に広がった恐ろしい程の冷気に、冷汗が吹き出す。
「今すぐ、叫んでた単語を忘れろ。良いな…?」
「…むい」
恐ろしい程に抑揚の無い声に、大人しく手を上げて返事をする。
それを見て漸く、ディルナンさんが口元から手を離してくれた。
「ーーー何処に行く気だ? 三馬鹿」
何と無くな息苦しさに思わず深呼吸していると、食堂の入口からシュナスさんのこれまたひっくい声がした。
振り返ると、調理部隊の面々が鬼の形相でいつの間にか逃げようとしていた三馬鹿トリオの兄さん達を包囲していた。
………コレはお灸なんてレベルで済まないかもしれない。
そのまま三馬鹿トリオの兄さん達が問答無用で連れ去られるのと入れ替わりに、アルフ少年が戻って来た。
凄い勢いで三馬鹿トリオの兄さん達の作品を潰して生地を纏め直すと、凄い爽やかな笑顔で私を振り返る。
「さて、気を取り直して作るか」
…アルフ少年、君、どことなくオルディマさんに似てきたね。
改めて、生地の形成に取り掛かる。
薄く伸ばしてから切って細い棒状にし、その内の半分はそのままオーブンへ。
残りは更に半分にして、それぞれにシナモンシュガーとハーブソルトをまぶしてみた。
ポッキーの対にプリッツっぽい物にも挑戦だい。
「焼けてるねぇ( *´ ▽ ` *)」
「焼けてるなぁ( *´ ▽ ` *)」
アルフ少年と二人、ワクワクしながらオーブンの窓を覗いて焼き上がりを待つ。
焼き上がったら、プレッツェルが冷える間にコーティング用のチョコを用意する。
甘めとビターの二種類を用意した所でいざ、ポッキーに変身〜☆
チョコを纏った所で、魔術を使って急速冷却。ビバ、魔術!
作った四種類をそれぞれ別のお皿に乗せたら、まずはお片付け。
それから待ちに待った実食ですお。
「おいちー^ ^」
「美味いなー^ ^」
中々の出来栄え。
市販品のあの味ではないけれど、コレはコレでアリだわー。
「………たいちょ達、早く帰ってこにゃいかなー」
「どうだろうな」
欠伸を噛み殺しつつ呟くと、アルフ少年が苦笑する。
皆で一緒に食べたいなー。




