2013年10月29日の活動報告より ハロウィン小話:ヴィンセントが壊れてみた
(主人公が医療部隊で健診+お勉強の日)
「とりっくおあとりーと!」
「…すまないね、ユーリ。私とした事が用意を忘れてしまったよ。イタズラは何かな?」
「……(´・ω・`)」
悠然とした笑みを浮かべて宣うヴィンセント。明らかに嘘っぽいが、ツッコミずらい上に素直にイタズラもしにくい。
その上、気付けば医務室の注目の的。意を決して主人公動く。
「あのね」
「うん?」
「イタズラじゃなくてね、だいしゅきなぱぱからお菓子ほちかったの。…め?(´・ω・`)」
ヴィンセントを見上げつつ、必殺小首傾げ。果たしてその効果は?!
医務室に暫し落ちる沈黙。周囲は密かに悶えつつ固唾を飲んで見守る。
「……リィン特製のポムルパイだよ」
「リィンままの(´∇`)」
「ユーリの為に焼いたお菓子だ」
「ぱぱ、まま、だーいしゅき!ヽ(*´∇`*)ノ」
ヴィンセント、喜ぶ主人公の「だいしゅき」に我慢出来ずに蕩けそうな笑顔で主人公を抱っこ。
「スンマセン、重傷者一人出ました!」
そこへ飛び込んできた外警部隊の騎士。少し遅れて支えられた怪我をした騎士も医務室へ姿を現す。
「今、忙しいからそこらに転がしておいてくれないか?」
『隊長、それは無いでしょ!』
ぱぱん、野望達成。余りにも嬉し過ぎて初めての仕事放棄発言。
これには医療部隊全員から即座にツッコミが入りました。
勿論口だけの冗談で、この後はきちんと治療しました。
そして主人公も無事にリィンママお手製のポムルパイを入手しましたとさ。