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小さな宇宙

 理屈と屁理屈ばかりを並び立てて、昨日の君はちょっぴり拗ねていた。

 心がじりじり痛んで、それでも黙って耐えていたんだ、きっと。

 そっと傷を撫でて、痛みの真偽を確かめる。

 そんなことでしか、現実を計れなかった。

 ずっと誰かに痛みを当て付けて、誰かに恵みを請い唄う。

 そんなことばかり繰り返して、自分を見失っていたんだね。

 小さく閉じたその瞼の裏の小さな宇宙を、君は本当の景色だと信じ込んでしまっていたんだね、きっと。

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