二百文字詩集「瑠璃色日記」

TOUCH THE FACE

　世界はこんなにも濁っているよ。

　誰かが望んだ訳じゃない。それは知っている。

　言葉が宙を舞っている。さまよっている。

　まるでこの世界にすら希望を探そうとしているように。

　まるでこの世界の絶望を理解したように。

　僕たちは成長する。成長できる。

　限界なんか知らないように、どこまでも伸びる。

　答えがわかるのは、最後の時だ。

　それまでは待っていい。足掻くのもいい。

　僕たちには、時間があるから。

　何もかも、手に取るようにわかる。