二百文字詩集「瑠璃色日記」

正直者

　想像するのは楽しいけれど、僕は隠し事が得意じゃない。

　いつも誰かが賛同してくれるって訳じゃないけれど、僕はまだ幼く穢れていたい。

　目を見ればわかることなんだから、目を見詰めればいい。

　それで状況が変わるなら、それが一番いいさ。

　成長してもそれはきっとすぐに崩れてしまう。

　似合わないセリフなんか脱ぎ捨てて、みんな簡単になればいい。

　ひらがなだけの言葉が、ストレートに伝わるときもある。

　僕は「好き」に正直でいたい。