XVI∮塔の切望
揺るぎない塔みたいに
一本芯を持って
強い心でいたかった
些細なことで揺れる
拙い感情ばかり
あなたに伝わらないで
可愛いあの子がやって来ると
あなたは嬉しそうで
あたしの中で暴れる
醜いモノに気付かされる
それすらあなたは
楽しそうに眺めているのね
それが悔しくて
二人きりになった夜には
あたしの想いを全部
あなたにぶつけるのです
見えないあなたの想い
その全部を知るのです
あなたの全てを
あたしの全てを
大切にしたくて
どこまでも壊したくて
あたしの想いが全部
あなたの想いが全部
一つに融けきってしまえばいいのに
そしてずっと
いつまでもずっと
二人で居られたらいいのに
―壊したい?それとも壊されたい?―