序章 2100年のある日曜日
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それにご注意してお読みください。
―――ピィィィィィィ。
ある部屋の一角で、アラームがなった。
「もう、うるさいな」
その部屋に住む佐藤 拓真がアラームを止める。拓真はアラームを止めた後に2度眠しようとしたが階段から足音が聞こえてきた。これは、母の階段を上がってくる足音。
「はよ、起きなさい!!」
拓真の母、美津子が部屋のドアを開けて入ってきた。
「いやだよ・・・。今日は日曜日だから寝る。」
「そんなのは許しません!!出なさい!!」
母、美津子は拓真から無理やりシーツをもぎ取り、洗濯をするため持っていっていってしまった。
「あ~あ。今日は日曜日だというのに、何で起きなきゃいけないんだ。」
―――ピロピロ、ピロピロ。
拓真の携帯に着信が入った。その相手は友人の真島 隆斗だった。
「よう、拓真。起きとったか?てっきり、日曜日だから寝ていると思っていたで。はずれやな。」
「いや。合っているよ・・・・隆斗。さっき母さんから起こされた。」
「そうか。ドンマイやな。」
「それで、隆斗。こんな時間にどうした?」
「そうそう、なぜ俺が電話したかというと新しいゲームを買ったからなんや。お前が欲しがっていた、ゲームの世界に入ってやるゲームというやつ。今話題のライフゲームや。今からやるけど来るかいな?」
「本当か!!今からすぐ家へ行く。待っていてくれ!!」
「わかった。待っているぞ」
拓真はその言葉を聞いたあとにすぐに携帯を閉じた。隆斗の家に向かうためにすぐに支度をする。そして拓真は、準備を終えると隆斗の家に向かうために家を出た。
これは・・・・・2100年の未来の話である。