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93.俯く顔の向こう・・・

「ここが『Sunset Whale』です」

「「「「うわ~・・・♪♪」」」」


朝食会場となるカフェテリアに到着したと同時に、4人は一斉に声を上げた。


未佳達の目の前に広がっていたのは、4つのミズクラゲが入れられている縦長水槽の柱と、ゆったりと寛げそうな洋風デザインの椅子とテーブル。

そして何よりも皆が目を見張ったのは、大きく取られた窓の向こうに広がる、美しい海景色だった。


「海が見える~♪」

「スゴーイ!!」

「おぉー! これはまさに『絶景』だな」

「そっか・・・。なんだかんだでこっちも海側だったんすね」

「えぇ。このホテルは周りの三方が海に囲まれていますから。・・・たぶん昨日の夕食会場よりもいいですよ? こっちの眺めの方が」


実は昨夜はウィンドウの関係で見られなかったのだが、昨日夕食を取った会場の窓からは、手前の方に豊洲の街並みが見えるものとなっている。

もちろん、その眺め自体も決して悪いものというわけではないのだが、完全な海のみの景色を臨むのであれば、こちらのカフェテリアからの眺めの方が最高なのである。


「そういえば小歩路さん、昨日夕食会場のところの窓が閉まってたじゃない?」

「「「「うんうん・・・」」」」

「それで小歩路さん『海が全然見えへーん!』って、すっごい残念がってたんだけど・・・。よかったね。小歩路さん」

「うん♪ おまけにこっちはクラゲ付きやしっ」

「「「「「ハハハハ」」」」」


そんな海の絶景にテンションは上がりつつ、6人はちゃっかりと海が臨める窓側の。

それもすぐ近くにクラゲ水槽の柱があるテーブル二つを合わせ、そこに腰を落ち着かせた。


ちなみにただ今のカフェテリアの混み具合は、どちらかというとかなり空いている方。

しかしそれは自分達の貸し切り状態にしているからではなく、あの夕食を取った広い会場でも、朝食バイキングも行っているからだ。

さらにこちらでの食事は、本来のホテルでの宿泊料とは別途という扱いになっている。


「すご~い♪ オーシャンッズ! ビュ~!!」

「「「ハハハ」」」

「ここクラゲもおるよ? ほら」

「えっ? ・・・ははっ、ホントだ~♪」

「・・・・・・あれ? ところで他のスタッフさん達は? なんか誰もおらんみたいやけど・・・」


ふっと椅子の背凭れに上着を掛けながら、長谷川は栗野達にスタッフのことを尋ねた。


確かにそう言われて辺りを見渡してみれば、昨日あんなにいたはずのスタッフの姿が何処にもない。

念のためもう一度、未佳は胸に付けているはずのバッチを目印に見渡してみたのだが、この場にいたのは栗野と日向の二人だけ。

その二人以外のスタッフは、誰一人としていなかった。


「・・・・・・ホントだ・・・。誰もいない・・・」

「あぁ。あのスタッフの人達なら、昨日夕食を取ったあそこで食事をしてますよ。・・・ちょっとここだと人数がオーバーになっちゃうんで、ここは私達だけなんですけど・・・」

「ただし日向さんに関しては、一応未佳さんや厘さんのお世話係も担当されてたんで、今回はこっちに・・・」

「な、なるほど・・・」

「それにもしスタッフの方々全員がここで朝食なんて取ったら、正直ここ宿泊代別途なんで、かな~りお金が痛いですよ」

「「「「確かに~・・・」」」」


ちなみに何故未佳達のみがここでの食事に回されたのかと言うと、理由は大きく分けて二つ。


一つ目は、なるべく一般人からの人目を避けるため。

そもそも集団での移動や行動というのは、一応『護衛』というメリットはあるものの、周りの人々からはかなり目立ってしまう。

特に特定の場所に長時間留まっているような状況の場合は、かえって集団でいることの方が危険なのだ。


では何故昨夜は集団で食事を取っていたのかと言うと、単純にディナーの時間まで料理を出している場所があそこしかなかったからである。

ちなみに最初の方では『何人かに分けて食事を取る』という案も出されはしたのだが、色々とそちらも小さな問題点が積み重なり、結果早々に否決されてしまった。


そして二つ目の理由は、ミーティングを静かに聞ける環境を求めたため。

昨夜のディナー会場の方は、ホテル自体がややファミリー向け要素を持っていたこともあり、小さな子供の数が非常に多かった。

もちろん小さい子供が嫌いなわけではないが、やはり近くで騒がれると、肝心のミーティング内容等がよく聞こえない。

さらにそこに人の多さも加わると、尚のことミーティング内容は聞こえなくなってしまう。


そこで栗野達は、料金が別途で混雑しにくい且。

少々子供連れよりも大人が集まりそうなこのカフェテリアを、朝食会場として選んだというわけだ。

またその他に細かなことを言うとすれば、元々カフェ好きであった未佳や、間近で海を見たがっていた厘の希望に、多少たりとも答えて上げようとしたからである。


「ホンマにええ感じのところやねぇ~」

「うん。・・・・・・あっ。そうだ、さとっち。ちょっとスマホ貸して」

「? スマホ?? ・・・別にええけど、何すんの?」

「えっ? あっ、うん・・・。ちょっとメール」

「・・・・・・ふ~ん・・・」


内心今の発言を聞いて『誰宛てに?』と聞き返されたらどうしようかと身構えた未佳だったが、普段未佳に注意され続けていたからか。

はたまた特に興味がなかったからなのか。

意外にも長谷川はそこまで追求などはせず、素直に新規メール作成に設定したスマホを手渡してくれた。

そのスマホを受け取ると、未佳は一言だけ『ありがとう』と言って、少しばかり人目の付かない柱の裏へと隠れる。


そこで宛先を、あえて自分の携帯のメールアドレスに。

そして件名には、自身の名でもある『坂井未佳』と打ち込み、用件には次なる文章を載せた。



To    坂井未佳

subject 坂井未佳

本文


※リオへ。

3階の右手側にある『Suns

et Whale(サンセット ホ

エール)』っていうカフェ

に来て。



こちらの予想が正しければ、おそらくリオはもう一度。

今度は電話とは少し違う着信音に反応して、再び携帯の画面を開くはずだ。

その時に真っ先にこの件名が目に入ってくれれば、きっと内容通りの行動に動いてくれるはず。


半分祈るような想いで、未佳はそのメールを坂井未佳リオ宛てに送る。

そしてリオがやってくるのを待つ間、未佳は慣れない手つきで送信済みメール。

さらには自身宛てに送った送信履歴などの情報もすべて、長谷川のスマホの中から消去した。


そこまで内容がプライベートなものでなかったにしろ、さすがに自分宛てにメールを送っていたというのは少々怪しまれる。

しかも何かの拍子に本文まで読まれてしまったら、正直言ってかなり面倒だ。

下手をすれば、その場で手神以上の高度な嘘を吐かなくてはならなくなる。

取り分け嘘を突き通すのが苦手な未佳にとって、そんなことは是が非でも避けたい。


半ば慣れない手つきでやっていたこともあり、少々履歴の方は2~3通ほど巻き添えで消してしまったが、何とかすべての情報を削除し終え、未佳はホッと息を吐く。


そしてそれとほぼ同時に感じた、正面からのあの独特な気配。

その気配に、未佳は正面で見ていたスマホをそっと横に反らす。


しかしスマホで遮られていた正面に、その相手の姿は何処にもない。

だが。


「そこにいるんでしょ。リオ」


明らかに何もないような空間であっても、未佳には気配だけでハッキリと分かり切っていた。

唯一存在が見える人間にですら姿を隠すなど、もはや往生際が悪いとしか言いようがない。


するとその未佳の名指しで観念したのか。

突然未佳の正面の一角が青く光り、それが徐々に人の姿に。

そしてその光が消えると、そこにはやや顔を俯かせたリオが、未佳の目の前に静かに立ち尽くしていた。


「ん? ・・・ちょっと~? 何、その表情」

〔・・・・・・・・・・・・〕

「リオ~? 聞いてる~??」

〔・・・・・・・・・・・・〕


何度か声を掛けては見たものの、リオは顔も上げなければ、口も開かない。

しかし未佳の声がまったく届いていないというわけではなく、俯いたままのリオからはひしひしと、未佳に対しての謝罪の意を示すオーラが漂っていた。


「どうしたの? リオ。・・・なんで俯いてるの?」

〔・・・・・・事情・・・、知ってる・・・?〕

「・・・うん」

〔・・・・・・ごめん・・・〕

「あら・・・。私まだそのことに関して何も言ってないじゃない? 自分の意見言う前に先に謝っちゃうの?」

〔ぇっ・・・、だって・・・〕

「何か事情があったんでしょ? リオなりに・・・」


未佳には最初から分かっていた。


リオは特に理由も無しに、いきなりそのような行動を起こす相手ではない。

きっとリオ側に、それなりの大きな理由があったに違いないのだ。


「まさかリオ・・・。私を困らせるつもりで、あの電話に出たっていうわけじゃないんでしょう?」

〔ちっ・・・、違うよ! それはっ・・・!!〕

「でしょ? ・・・だったらリオ側の事情も教えて。私に謝る前に・・・」


ただ加害者側に謝られて解決というのは、未佳的には少々納得がいかない。

それに今回のようなリオの場合、その内容によっては自分に過失があった可能性だってあるのだ。


そのリオの話を詳しく聞くため、未佳はあえて同じ身長差になるようしゃがみ込みながら、俯くリオの顔を下から目を合わせて見上げる。

その姿はまるで、幼い子供と向き合おうとする母子のようだ。


「・・・それで? なんで電話に出たの?」

〔・・・・・・“アラーム”だと思ったんだ・・・〕

「ん? 『アラーム』?? 『アラーム』って・・・・・・! あ゛っ!! もっ、もしかして・・・! たまに携帯で設定してる、あのアラームのこと?!」


実は未佳が時折設定している携帯のアラーム音は、こともあろうに電話の着信音とまったく同じもの。

そのため以前は未佳自身も、アラームだと思っていたら電話であったという経験をしたことがある。


しかし未佳の場合は、その着信音の正体が電話であれ、アラームであれ、鳴り出したら即確認。

さらにアラームを設定している午前中以外は基本、携帯はマナーモード設定。

つまり未佳自身はその時間帯ごとの設定分けで、電話なのかアラームなのかを区別しているのだ。


しかしそれはあくまでも、携帯の持ち主でもある未佳側だけが把握していること。

第三者でもあるリオには到底、その区別などできるはずがない。

さらに今回は電話に出るまでの工程の中で、色々と悪い条件が立て続けに重なってしまっていた。


まず一つ目の過失は、未佳が携帯をマナーモードに設定しないまま、部屋に置き忘れてしまったこと。

少なくともマナーモードにさえしていれば、一応リオの中では『バイブ=電話』という方程式があったはずなので、このような事態にはならずに済んだはずである。


二つ目の過失は、栗野が電話を掛けてきた時の時間帯。

あの時の時刻は、ざっと大雑把に予想して7時20分。

確かに何かの用事でアラームを設定していそうな時間帯だ。


そして何よりも一番大きかった過失が、アラームを止める際の手順ボタン。


「画面開けてみて『栗野奈緒美』って書いてなかった?」

〔書いてはあったけど・・・・・・。アラームの時と電話の時の画面、分かんなかったし・・・〕

「分かんなかったかぁ~・・・。それで? なんで出ることになっちゃったの?」

〔だから・・・。僕は最初『アラーム』だと思ってて〕

「うんうん」

〔それでいつまで経っても鳴り止まなかったから、さすがにうるさくて・・・。でも止めるボタンが分かんなかったから・・・〕

「・・・分かんなくてどうした?」

〔それで・・・、確か“左側のボタン”だったと思ったから、左の・・・。“橋が斜め向いてる”みたいなマークのボタンを押してー・・・〕

「うん。それ、確実に『通話ボタン』ね。電話『切る』んじゃなくて『出る』やつ・・・」


つまりリオの話はこうだ。


未佳が朝風呂に出向いた後、突然栗野からの電話が部屋で鳴り出し、リオは未佳が設定した『アラーム』であると勘違い。

ついでにかなり音もうるさかったので、リオはその電話アラームを咄嗟に止めようとしたのだが、アラームを切る際のボタンを2択で迷い、運悪く左の通話ボタンを押してしまったというわけだ。


ちなみに普段未佳がアラームを切る時に押しているボタンは、左側先頭のHLOボタン。

しかも未佳の場合は、HLOボタン2連打で待ち受け画面に戻るという裏技を生かし、アラーム時はHLOボタンを2連打して止めているのだ。


当然この手の裏技情報も、リオ側は一切として知らない。

仮に2連打のことを知っていたとしても、通話ボタンの場合はスピーカーモードに切り替わるだけなので、それはそれでかなり焦る結果になっていただろう。


「なるほど・・・。それで電話に出ちゃったんだ・・・・・・」

〔うん・・・・・・〕

「・・・・・・ふっ・・・」

〔ん?〕

「はははっ。なんかおっかしィ~! ハハハハ!」


ふっとそう言って腹を抱えながら笑い出す未佳に、リオは一気に顔を赤面させながら怒鳴り返す。


〔!! わっ・・・! 笑わないでよ!!〕

「だって・・・、ハハハ! 可笑しいんだもん♪ リオはかなり焦ったでしょ? 栗野さんが電話から出てきた時」

〔そりゃそうだよ! ・・・だって音止まったと思ったら、いきなり『もしもし?』って・・・!〕

「ハッハハハ!!」

〔焦って反対側のボタン押したら切れたけど・・・〕

「ハハハハッ! ホントそれ傑作!!」

〔・・・何処がっ!?〕


ちなみにその電話に出てしまったその後については、どうにか電話に出た形跡を消す統べはないのかと、リオはしばし未佳の携帯のあらゆる箇所を散策。

その作業中、例の長谷川のスマホから送られた未佳のメールが届き、件名が気になって本文を確認。

確認後即、ここへ瞬間移動で降りてきたとのことだった。


「でも私が恐かったから、透明なまんまで下りてきたってことね?」

〔うん・・・。でもそれで顔隠れてて、よく分かんなかったから・・・〕

「ん? ・・・あぁ、スマホ? ・・・まあいいや・・・」

〔ごめんなさい・・・〕


すべての事情を説明した上で、リオが再び謝罪の意を示す。


だがよくよく今の話を聞いてみれば、どちらかと言えば未佳側の非の方が大きい。

特にマナーモードにしていない携帯を部屋に忘れてしまったのは、何よりの発端材料だ。


「・・・いいよ、リオ。そもそも私が、携帯を部屋に忘れたのがいけなかったんだから・・・。それにリオが通話ボタンを押してくれてよかったかもしれない」

〔? ・・・『よかった』??〕

「うん。もしあそこですぐにHLOボタンを押してたら、正直言ってかなりマズかったかも・・・。栗野さん・・・」


ふっと未佳の脳裏に『なんで私からの電話をすぐに切っちゃうのよ!!』という、栗野の怒鳴る姿が目に浮かぶ。

HLOボタンを押したら押したで、それはそれでそこそこマズイ展開になっていそうだ。


「でもね、リオ。今度から人の携帯電話には、極力触らないで・・・。私は触る相手がリオだから許せるけど、携帯って、人に見られたくないものとかがたっくさん入ってるの。『個人情報』とか・・・『プライバシー』とか言ったりするんだけど・・・」


もちろんこんな人間社会の難しい単語を、リオに丸々理解してくれ、などとは思っていない。

ただ何となく『携帯』というものがどういうものであるのか。

それをリオには理解してほしいのだ。


「ちょっと言ってることが難しかったかもしれないけど・・・。つまり、私以外の人には触ってほしくないものなの。携帯電話はね?」

〔じゃあ・・・。厘さんとかにも?〕

「・・・・・・えっ・・・?」

〔栗野さんとか~・・・、日向さんとか。・・・長谷川さんとかは何となく想像付くけど・・・〕

「・・・・・・あっ・・・。『女性同士ならいい』っていうものでもないのよ、リオ・・・。身内とかでもぉ~・・・う~ん・・・。私は極力見られたくはないかなぁ~」

〔ふ~ん・・・〕

「・・・分かった?」


最後に確認も兼ねて聞き返すと、リオは大きく未佳に対して頷き返した。


〔分かった。今度から気を付けるよ〕

「うん。・・・よしっ! じゃあ戻ろう♪ ・・・なんだかんだ言ってるけど私、さとっちに携帯返さなくちゃ・・・」

〔! 言ってる傍から他人の借りてんじゃん!!〕

「メールや電話くらいならいいのよ! 別に・・・! それ以上奥まるとマズイけど・・・」

〔・・・まあいいや。先行くよ?〕


リオはそれだけ言い残し、柱そのものをサッと擦り抜けると、そのまま奥の方へと走り出していってしまった。

なんだかんだでこのリオも、クラゲやら海やらでテンションが上がる子供である。


「はぁ゛っ・・・。まったく・・・、こういうトコは子供みたいに幼いんだから・・・・・・・・・・・・」


そう両脇腹に腕を当てながら呟いた後、未佳はその腕をだらりと下の方へ。


そして無表情のまま、未佳は冷たいクラゲのいないタイルの柱へと、半ば無造作に背中を寄り掛ける。

何処へともなく向けられた視線には、つい先ほどまであったはずの生気は一切なく。

その瞳は、虚ろな色に染まり切っていた。


(・・・・・・・・・馬鹿・・・・・・)


ふっと自らの心に言い放ったその禁句は、あの運命の決断をした、自分に宛ててか。

それとも、あの日のことを咄嗟に思い出してしまった、愚かな自分に対してか。


いずれにせよ、その言葉の対象が自分自身であるかぎり、未佳にはいくらでも言えてしまいそうな・・・。

そんな気がした・・・。


『感覚』

(2004年 2月)


※名古屋 手羽先専門居酒屋店。


店員

「若鶏の手羽先唐揚げ、甘口と中辛。お待たせしました。・・・ごゆっくりどうぞ」


さとっち・スタッフ数名

「「「「おぉ~っ♪♪(大興奮)」」」」


さとっち

「これはめっちゃ美味そう!」


栗野

「『美味そう』じゃなくて、実際『美味しい』んです!(訂正) 一応名古屋市内でも有名なお店の手羽先なんですからね? ささっ。皆さん冷めないうちに、どうぞ、どうぞ~(勧)」


みかっぺ・さとっち・スタッフ数名

「「「「「いただきまーす♪♪」」」」」


さとっち

「お腹減った~・・・。今日は一日中ラジオライヴやったからなぁ~(疲)」


みかっぺ

「ハハハ・・・(苦笑)」


スタッフ1

「お二人さん分、取り分けましょうか?」


さとっち

「あっ、じゃあ僕3つ! 坂井さんは?」


みかっぺ

「えっ? ・・・あっ、ごめん・・・。私いい・・・(断)」


さとっち

「えっ?(二度見) ・・・マジで??」


みかっぺ

「う、うん・・・」


栗野

「どうして? 本場のですごく美味しいのに・・・?」


みかっぺ

「美味そうなのはー・・・、見た目でも分かるんだけど~・・・(^^;) ちょっと見た目が苦手かも・・・(汗)」


さとっち

「ぁっ・・・・・・(見)」


栗野

「じゃあ・・・、未佳さんだけ違うの頼みます?」


みかっぺ

「う、うん・・・。せっかくの機会なのに、ゴメンね・・・(謝)」


さとっち

(ふ~ん・・・。坂井さんって、てっきり嫌いなのはピーマンと鰻だけやと思ってたんやけど・・・。手羽先の見た目もダメなんか(意外))


※数日後 事務所控え室。


手神

「この間の週末、久々に家族と横浜中華街に行ってきたよ~」


みかっぺ

「えぇ~? いいなぁ~(羨)」


さとっち

「僕横浜ですら行ったことないっすよ~・・・」


「中華料理・・・。ウチは脂っこいから、ちょっと苦手・・・(苦笑)」


手神

「えっ? でも脂っこくない料理もあるし、結構美味しいよ? たとえばー・・・、あの玉子の・・・」


「? ・・・玉子??」


さとっち

「かに玉とかっすか?」←(お茶を飲みながら尋ねるさとっち)


手神

「いや『玉子』じゃないか・・・(考) なんかこう・・・、雛の形になってる・・・(ウロ)」


みかっぺ

「あっ! 分かった♪♪ それ『皮蛋ピータン』でしょ?!」


手神

「そうそう! 皮蛋ピータン! 皮蛋!!」


みかっぺ

「アレ美味しいよね?!(▽⌒*)」


さとっち

「ぐぅ゛っ・・・!(詰) ゲホッ・・・! ゴホッ! ガホッ・・・!!(咳)Σ(“>□)≡∴」


「ど、どないしたの?? さとっち・・・(心配)」


手神

「急にむせ返ったりして・・・」


みかっぺ

「変なさとっち・・・」


さとっち

「Σ(゛ ̄)・・・ッ?!」



みかっぺ・・・。

あなたのソコがよく分からへんよ・・・(orz)


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