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67.時間潰しの川柳発表

名古屋駅発進後。

新幹線内は行きの時よりも、心なしか乗客が増したような騒がしさになっていた。

無論未佳達も、午前中は基本的に仮眠を取っていたので、今はさほど眠くはない。

むしろ意識はハッキリしている。


そしてただ今の時間はというと、先ほどまで食べていた駅弁を全て食べ終え、肩書き上では『食休み』という名の暇を持て余しているような状況だった。


ちなみに今まではもう一度仮眠を取るか、あるいは読書。

もしくは顔や髪の毛などの手直しやメイク、車内でのセットリスト確認などをしながら、この時間を潰していた。


しかし今回は、やや昼食を食べ切り終えた時間がいつもよりも早い。

さらに先ほどまで読書をしていた厘も、今はその文庫本の一つを完全に読み終えてしまい、おまけに『今またここで次の文庫本を読んだら、途中で読むの止めなアカンから・・・』という理由により、車内での読書を止めてしまっていた。


つまり今は全員、残されたこの時間を持て余していたのである。


「なんか・・・。かなり時間空いたね」

「うん・・・」

「坂井さんとかって、メイク直しに行かなくて大丈夫なんっすか?」

「うん、それは別に・・・。今回そんなにグロスとかファンデ落ちちゃったわけじゃないし・・・」

「ウチも大丈夫。・・・逆に二人はセットリスト確認とか、しなくてええの? なんかいつも新幹線の中やとやってるやん」

「そんなん今更ですよ。今回セットリスト少ないのに・・・。何を確認するんすか?」

「「確かに~・・・」」


ならばこの有り余った時間をどうしようか。

長谷川はふっと自分の向かい側に座っていた手神に、何か暇を潰せそうなものがないかどうかを尋ねた。


「手神さん・・・、トランプとかUNOとか持ってきてないっすか?」

「ん? ・・・残念ながらそんないいモノは僕は持ってない」

「ハハ、ですよね~・・・」

「うん。楽譜を切り刻めばパズルにはなるけどな」

「!! 何ちゅうこと言ってるんですか! ソレ明日使う楽譜っしょ!?

「あっ・・・。真剣衰弱にもなるなぁ~」

「なるかァッ!!」


そんなある意味『ボケ』と『ツッコミ』の漫才会話を交わす手神と長谷川の姿に、未佳は『そういえば・・・』と長谷川の方に視線を向ける。


確か3日前の大阪イベントの際、長谷川はずっとロケバスの中で、一人ゲーム機を触っていた。

確かあの時は『指が寒さで硬直しないようにするため』などと言っていたが、ある意味ではアレも暇潰し材料の一つ。


さらに長谷川の今の携帯は、色々なゲームアプリがダウンロードできる今流行のスマートフォン。

いざとなればアレのゲームアプリで暇を潰せる。


「そうだ、さとっち! 今日はいつものゲーム機とか持ってきてないの?」

「えっ?」

「せやせや。あと確かさとっちの携帯、スマートフォンやったやろ?」

「そうよ! アレにパズルゲームみたいなのないの? 入ってるんでしょ?」

「あぁ~・・・・・・」


しかし未佳と厘に尋ねられた長谷川の反応は、かなり芳しくないものだった。

分かりやすく言うとするならば『それは期待ハズレです』と言っているような顔付きである。


「いや~・・・」

「えっ・・・? ・・・もしかしてないの?」

「残念ながら・・・。今日はそのゲーム機を家に充電したまま置いてきてて・・・。スマホに関しては、その手のアプリを一切ダウンロードしてないんっすよねぇ~・・・。これが・・・」

「「えぇ~っ?!」」

「なっ、なんでっ!?」


その長谷川の告白に驚く未佳と厘を尻目に、手神はやや身を乗り出すかのような体勢で、長谷川に何故ゲームアプリを持っていないのかと聞き返す。


しかしその手神の聞き返しで返ってきた長谷川の返答は、実にご尤もな内容だった。


「『なんでっ?!』って・・・。だってそんなことしたら、仕事の合間とか思いっきりハマったまんまになりそうやないですか! ましてやいつも携帯してるものだし・・・。僕、嫌なんっすよ~・・・。遊びの方にハマって仕事そっちのけになるの・・・」

「・・・・・・ま、まあ・・・」

「その心がけはいいな・・・」

「それに『スマホ』って、便利ですけどすぐ電池無くなるんっすよ。なのに仮にここでゲームアプリを使ったとして、4人で順番に回してみぃ? あっという間に電池切れの警告音鳴り響きますよ?!」

「でも『携帯』って・・・、携帯用の持ち運べる充電器があるやん」

「携帯用の持ち運べる・・・・・・! あぁ~! あの白くて小さいのでしょ!? 家で充電する・・・」

「うん、それ」 


その厘の言う『持ち運べる携帯充電器』とは、いわゆるコンセントが不要な『携帯用携帯充電器』のことである。

この『携帯用携帯充電器』とは、予め通常の携帯用充電器でモノを充電しておき、その中に電気を溜めておいて、必要な時にコンセント無しでも携帯を充電することができる、というかなりの優れものだ。


しかしそれはあくまでも、従来の携帯電話においての話である。


「アレで充電したらええやないの」

「あっ・・・。いや、それは~・・・」

「小歩路さん。それはー、できないよ・・・」

「えっ? なんで??」

「『なんで??』って・・・。アレはスマホには耐用してないもの・・・」

「そもそもモノが違いますからね」


ちなみに今現在、スマートフォン用の『携帯用携帯充電器』と呼ばれるものは未だ作られていない。

そもそもスマートフォンのもの自体、この時はまだ日本での発売が開始されたばかりだったのだ。


しかしそんなものなどに関心も興味も持っていなかった厘はというと、まさかの携帯充電器が存在しないどころか使用することもできないというこの事実に、思わず周りのメンバーに聞き返した。


「えっ!? アレ『携帯』やのに、あの充電器使えへんの!?」

「まあ・・・。『携帯』というよりは、ちっちょいパソコンみたいな感じですからね」

「はぁー・・・。なんかめっちゃややこしいなぁ~・・・。もうこれやから電子機器ってキライ!!」



ドテッ!!



「な・・・、何も電子機器全てを嫌わなくても・・・」

「それを言ったら小歩路さんのキーボードも電子機器だし・・・」


そう充電器について少し長めに話していた未佳達だったが、結局は最初に上げていたあの問題点へと話は舞い戻る。


「んで・・・。遊ぶための材料もないし、この後どうします?」

「『どうします?』って言われても・・・」

「いっそMCのリハーサルでもします? ペットボトル、マイクに見立てて・・・」

「マイク・・・、トーク・・・、話す・・・・・・! そうよ! 『話す』っていう手があるじゃない!」

「「「えっ?」」」


そう言って両手を『ポンッ』と叩く未佳に、3人は一瞬だけ渋い表情を浮かべた。

こういう場合の未佳の閃きは基本、この間の楽屋陣地分けの時のように、あまり関わりたくないような内容であることが多い。


「な・・・、なんっすか?」

「何か閃いたの?」

「『言葉遊び』ならできるじゃない。口しか基本的に使わないから・・・」

「『言葉遊び』? いわゆる『しりとり』的な?」

「えっ? 嫌やぁ~!! しりとりぃ~!!」


そんな声を真っ先に上げたのは、未佳の正面に座っていた厘である。

実は厘は以前、今とまったく同じような状況で行った『しりとり』で、少々嫌な体験をしていたのだ。


「さとっち語尾みんな同じので返してくるんやもん! ウチ絶対に『しりとり』は嫌!!」

「・・・あぁ~・・・。いつかの語尾がみんな『い』だったやつね・・・」

「僕も『しりとり』は嫌っすよ。殺され掛けたし・・・」

「それは自分で撒いた種だろ? 長谷川くん」

「ま、まあ・・・。それ言われたら身をフタも無いですが・・・」

「とにかく! 『しりとり』は嫌!!」

「じゃあ『謎掛け』は?」


『とりあえず「しりとり」がダメならば・・・』と、この提案を出してみた未佳だったのだが、こちらも周りの反応はいま一つ。


「いや~・・・。僕イマイチよくルール分かんないっすよね~」

「それにアレって特に順番決まってないし・・・。なんかやってる間にグダグダにならへん?」

「・・・・・・ま・・・、まあね・・・。あっ! じゃあ『川柳』は!?」


次に未佳が遊びの例として上げたのは、五・七・五の言葉で一つの歌を完成させる『川柳』。


実はこの『川柳』。

一見やるのは『謎掛け』同様大変そうに思うだろうが、実は未佳達からしてみればかなり馴染み深い言葉遊びの一つなのだ。


「会報誌でもたまにやってるしさ。今後の練習のつもりでやっちゃわない??」

「・・・・・・うん。練習にはいいんやないっすか? 毎っ回作る時にダグダグになってしまうより・・・」

「せやね。ちょうど窓の外の眺めもええし」

「やりますか」

「OK! じゃあお題は~・・・。どうしよっか?」

「・・・とりあえずフリーでええんやないですか? ねぇ?」

「うん♪」

「賛成ー」

「じゃあ『フリーテーマ』ね? よーし」

「あっ! なんか気合い決めた方が隣に。空回りには十分ご注意を・・・」

「なんで!?」

「「「ハハハッ」」」


そんな和気あいあいと盛り上がる中、未佳達は『テーマ無し』で自分の『詠』を作ることに。

まず最初に一句を作り上げたのは、普段作詞で書き慣れている厘だった。


「ほいっ」

「早っ! もうできた??」

「やっぱり普段作詞で慣れてる小歩路さんは早いなぁ~・・・」

「詠んで♪ 詠んで♪♪」

「ほな・・・、詠むよ~? 『車窓越し 小さく見える 梅の花』」



パチパチパチ・・・



「なんか季語が入って『俳句』になっちゃってるけどね」

「でもなんか柔らか~い感じっすねぇ~・・・。これ」

「というか私も梅思った!!」

「あっ、ホンマ?」

「うん。もうなんか咲いてるよね?」

「そう。妙にここの窓の外から見えるんよ。梅の花が・・・。赤いのポツポツって」

「たぶんアレ『紅梅』よね? 早いなぁ~・・・」

「えっ? いつかの僕が拾った『手神さんみたいな花』じゃなぃ・・・」



ゴンッ!!



「痛っ・・・たあ゛あ゛あ゛ぁぁぁ~っ!! なんか今手神さんに脳天打たれたぁ~ッ!!」

(・・・・・・馬鹿)

(・・・・・・アホ)

「よし。じゃあ次の句行こうか・・・」


続いての川柳発表者は、厘の隣に座っていたリーダーの手神。

しかしこの手神の川柳が、発表後予想だにしない波紋を呼ぶこととなったのである。


「リーダー、どんなん作るったんやろう・・・」

「・・・あんまりプレッシャー掛けないでね?」

「手神さん、詠んで~♪」

「じゃあ今日の東京イベント移動で一句・・・」

「「「おっ!?」」」

「『イベントに 行ってそのまま 里帰り』♪」



ドテッ!!



「ちょっ・・・! 手神さん!!」

「ハハハッ!!」

「やることやらずに実家に帰っちゃアカンでしょ!?」

「ハハッ・・・!! だってこういうイベントとかがない限り帰れないから・・・! 普段・・・」

「別に手神さん・・・、帰ったって“お兄さん”と飲むくらいっしょ!?」

「いやいや! ・・・それがまたいいんだって」

「まあ確かに手神さんのお兄さん・・・。楽屋で一回会ったことあるけど、話すとものすっごい面白いもんね。背も高いし・・・」

「って・・・! 坂井さん、そういう意味やなくて・・・!!」


そんな手神の兄弟話で少々盛り上がっていた未佳と長谷川だったが、その情報を初めて聞いた厘は、思わず手神の方を二度見しながら聞き返した。


「えっ・・・、え゛ぇっ?! 手神さんって、お兄さんいてるの!?」

「あ、あれ? ・・・話したことなかったっけ?? 3つ上が一人いるんだけど・・・。『ひでお』っていう・・・」

「ほら。『英雄えいゆう』って字があるじゃない? あれで『英雄ひでお』っていう名前のお兄さんなんだけど」

「手神英雄? 知らーん・・・。聞いたことなーい!」

「あれ? 僕言わなかったかなぁ~・・・?」

「でも手神さんのお兄さん。今東京でCDショップ関係のところで働いてるんだけど、たま~にライヴハウスみたいなのにも出てるらしいよ? しかも話すとすっごい面白いの♪」

「まあ・・・。あの人は手神家一の『喋り上手』だからね」

「しかも身長もたっかいし、あっ・・・。でも身長は手神さんの方が高いんっすよね?」

「まあ・・・。よくも悪くも兄弟は、下の方が背が高くなるらしいからね。・・・・・・それに引き換え“淳大”は・・・」


ふっとそう口にして両手を組みながら落胆する手神に、今度は未佳も頭に『?』マークを浮かべて小首を傾げる。


「えっ? じゅっ・・・『じゅんだい』?」

「『じゅんだい』って誰?」

「・・・あっ。もしかして例の手神さんの弟さん?」

「そう・・・。散っ々上二人に迷惑掛けてる長谷川くんと同い年の末ぇ」

「え゛ぇ゛っ!? 手神さん弟までいてるのっ!?」

「しかもさとっちと同い年なのっ!?」

「あっ、あれ?? それも僕言わなかったっけ?!」

「「言ってなーい!!」」

「・・・ってか! なんで『僕と同い年』で反応したんっすか!? 坂井さん!」

「だって手神さんと年離れ過ぎてるじゃない!! その弟さん・・・」


ちなみに手神の年齢は、今年の10月で41歳。

そして手神の弟と同い年でもある長谷川は、今年の6月で34歳。


この時点で単純計算してみても、手神と弟との年の差は7つもある。


「間にもう一人いてないの?」

「いやっ・・・。アレ以上家にノッポが増えたら落ち着かないって・・・」

「「ハハハッ!」」

「ただでさえ家の天井低かったのに・・・」

「「ハハハ」」

「じゃあ、弟さん・・・。何ていう名前やったっけ?」

「ん? 『淳大じゅんだい』。さんずいに『享』っていう字の『淳』に『大きい』の『大』で『淳大』」

「なんか珍しい名前っすよね? 淳大って・・・」


確かに長谷川がそう口にしたとおり、その漢字であれば読まれないことはないだろうが、名前としてはかなり稀なものだろうか。

するとその長谷川のコメントに対し、手神はその名前に関してのこんな返答を返した。


「なんか・・・。母親が前から『淳』の字入れたかったらしんだけど・・・。『どうせ僕らみたいにデカくなるから』って、僕と英雄が『大』をくっつけた」

「・・・なんか酷い経緯っすね」

「えっ? そう?? でもなんかその感じに育っちゃったよ。アイツは・・・。今でもなんか有り得ない用件で電話掛けてきたりするし・・・」

「でもその淳大さんが生まれるまで、ホンマにかなり間が空いたんやねぇ~」

「いや・・・。わざとあれくらいまで空けたんだと思うよ? ちょうど僕が小学校に上がって手が掛からなくなった頃だったし・・・」

「あっ、なるほど・・・」

「確かに言われてみれば・・・」

「だと個人的には信じてる!!」



ドテッ!!



「あっ・・・。か、確信ないんっすか?」

「うん。実は一回もそこんところ聞いたことがない・・・。もっとハッキリ言っちゃうと、聞くのが恐かった・・・」

「ハハハッ!」

「なんか場違いな返答返ってきたそうで・・・」

「「「ハハハッ!!」」」


そんな手神の赤裸々トークをしばし間に挟みつつ、続いて個人川柳発表者は、先ほど手神に殴られた長谷川だ。


「じゃあ・・・。僕は今日のこの新幹線の中での出来事を・・・」

「えっ? そんなに出来事あったっけ?」

「さぁ? 特になかったような気ぃするけど・・・」

「何作ったの?」

「・・・ちょっと『痛いこと』で・・・」

「「「『痛いこと』・・・?」」」

「ジャン! 『足蹴られ 頭殴られ 次何処だ?!』」



ズベ~・・・



「は、長谷川くん・・・」

「何それ・・・。今のさとっちの心境?」

「みたいなもんっすよ。な~んかさっきから新幹線中で痣だのたんこぶだの・・・」


ちなみにその痣とたんこぶを作ったのが未佳と手神であるというのは、もはや言うまでもない話だ。


「もうこうなるとね・・・。『次は何処に来るんや!?』みたいな感じになるんっすよ」

「・・・・・・たぶん~・・・。『心』じゃない?」

「え゛っ・・・? な、なんで?」

「だって内容が痛いもん」



グサッ!



「うわっ・・・。なんか今めっちゃドストライクでなんかキタわ・・・」

「「ハハハ」」

「じゃあ最後は私の番ね~♪」

「なんかみかっぺ、さっき妙に気合い入れてたみたいやったけど・・・。何作ったん?」

「フフフッ。ちょっとね♪」


そう口にすると、未佳は何故か先ほどまでカバンの中に仕舞っていた自分の携帯電話を取り出し、そこからメニュー画面の『時計』を選択。

そしてその携帯の画面いっぱいに映し出された針時計を3人に見せつけながら、未佳はここで一句。


「『気付いたら カウントダウン 迫ってた・・・』」

「「「・・・何の?」」」


その未佳の川柳に皆がそうツッコむ。

まさにその時だった。


「皆さ~ん! この新幹線あと30分ほどで東京駅に着くそうなんで、早めに出ていける用意してくださーい!」

「「「・・・・・・それかぁ!!」」」

「イヒッ♪ 私もついさっき気が付いた・・・。横浜とか品川って、もうとっくに通り過ぎてたんだね」

「手神さんの赤裸々トークが完全に時間を忘れさせてましたからね・・・」

「僕かっ!?」


その後新幹線は予定時刻よりも少し早めの13時10分に、終電東京駅へと到着した・・・。


『しりとり』

(2008年 3月)


※東京駅行き新幹線。


みかっぺ

「じゃあ『しりとり』の『り』からね? 『リンゴ』♪」


さとっち

「・・・『ゴマ』」


「『ま』? ま~・・・、万華鏡」


手神

「わぉ(驚) ・・・『牛』」


みかっぺ

「『鹿』」


さとっち

「・・・『貝』」


「い~・・・『椅子』」


手神

「『スイカ』」


みかっぺ

「『紙』」


さとっち

「・・・『未来』」


「い~・・・『イクラ』」


手神

「『ラッパ』」


みかっぺ

「『パラダイス』」


さとっち

「・・・『スカイ』」


「い~・・・・・・(考) い~・・・(悩) って・・・、さとっち! さっきからウチだけ語尾『い』ばっかやないの!!」


さとっち

「あれ? ・・・そうでしたっけ?(ニヤッ)」


「・・・~っ!!(怒)」


みかっぺ

「なるほど・・・。さとっちと小歩路さんが言葉で少し時間取ってたのは」


手神

「このためか・・・(納得)」


「『イギリス』!!(怒)」


手神

「(ビクッ!) ・・・『ストリート』」


みかっぺ

「『ストリート』!? ・・・えっ? ・・・『遠出』(笑)」


さとっち

「(笑) 『で』っすね? でぇ~・・・(ニヤニヤ(笑))」


「また語尾が『い』とか止めてね!?(睨)」


みかっぺ・手神

「「(苦笑)」」


さとっち

「・・・・・・出来損ない?」


「誰が『出来損ない』やてぇぇぇ~ッ?!(激怒!!)m(゛`□´)m」


みかっぺ・手神

「「!! Σ(@□@;Σ(@□@;)」」


さとっち

「ちっ・・・、違う! 違う!! 『しりとり』やて! 『しりとり』!!(慌)」



しかも何気にまた『い』だし・・・(ーー;)


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