29.リハーサル時のハプニング
「未佳さん! 未佳さん!!」
「・・・・・・えっ?」
ふっと声に起こされるかのように、未佳は目を開けてみる。
そこには、先ほどまで自分の前の席に座っていたはずの栗野が、やや呆れた顔をしてこちらを見つめていた。
「どうしたの・・・?」
「着きましたよ? 『大阪スター★フォーラム』・・・」
「・・・・・・へっ? もう?」
「『もう?』って・・・、元々そんなに事務所から離れてる場所じゃないんですから、早めに着くに決まってるでしょ!?」
「あっ・・・、ですよね・・・」
その栗野の発言に苦笑いを浮かべながら、未佳はふっとバスの運転席の天井に取り付けられている時計に目を向ける。
現在時刻は午前9時18分。
事務所を出たのがおそらく午前8時35分頃だったはずなので、大体移動時間は40分くらいだっただろうか。
もっともバスが動き出す前に眠っていた未佳には、既に40分もの時間が過ぎているという自覚はまったくない。
いやむしろ、まだ出発すらしていないようにも感じる。
「そういえばみんなは?」
「とっくにリハーサルの準備に入ってます。長谷川さんなんて、バスが現地に到着したと同時に起きましたからね?」
「すごっ・・・!」
「ほら、早く始めますよ!」
栗野はそう口にするや否や、素早く未佳の右腕をガシッと強引に掴み、ロケバスから引っ張り下した。
そのまま早足で『大阪スター★フォーラム』の内部へと連れ込まれたのだが、腕を引っ張られている未佳はほぼされるがままだ。
「ちょっ・・・、ちょっと、栗野さん! そんなに強く引っ張らないでよ!」
「だったら早めに歩いてください! もう皆さん大体調整終えてるんですから・・・!」
「あっ、はい・・・」
こうして栗野に引っ張られること約1分。
ようやく未佳達は、ライヴステージのある2階へと到着した。
ステージにやってきてまず第一に感じたのは、開け放たれた天井の開放感。
『大阪スター★フォーラム』の売りとも言えるこの天井は、丁度ステージの真上が丸く開け放たれて下り、今現在の空模様がハッキリと確認できる仕掛けになっている。
そしてもう一つの売りが、その天井から臨める空の七変化。
朝は青空。
昼は太陽。
夕方は夕焼け、もしくは藍色に変化している夕空。
そして夜は、満点の星空や月などを拝むことができる。
特にナイトライヴ時の夜空はまさに絶景で、この『スター★』という名前も、実はこの満点の星空や夜空の景色から付けられた。
ちなみに今回の未佳達のライヴはと言うと、残念ながら昼過ぎから夕方までの2時間程度しか枠が設けられていないので、一番人気の星空の真下でライヴを行うことはできない。
その代わりライヴのあとのポスターお渡し会の時には、ステージ上からは下りてはしまうものの、会場の端に設けられたお渡しコーナーから、ここの夜空を拝むことは出来そうだ。
未佳は『一体どんな風景になるんだろう』と胸を躍らせながら、ステージの上へと向かってみる。
ステージ上には、既に5人ほどのスタッフとメンバー3人が、それぞれの楽器や機材などの調整を行っていた。
ちなみに未佳がステージで歌のリハーサルを行うためには、メンバー全員がこれらの調整を終わらせていなければならない。
まったくもってチューニングやらキーやらが合っていない状態で歌ってしまっては、リハーサルの意味がないのだ。
そしてそれらが全て終わるまで、未佳にはほぼ発声練習以外にやることがない。
(なーんだ・・・。みんなまだ調整やってるじゃない。これならもうあと少しだけ寝させてほしかったんだけどなぁ~・・・)
「ん? あぁ、坂井さん。起きたんですか?」
最初に未佳の到着に口を開いたのは、未佳よりも先にバスで寝ていたあの長谷川だ。
この発言からすると、どうやらまだロケバスの中で寝ていると思われていたらしい。
「うん。栗野さんに起こされた・・・」
「あっ、なるほどね・・・」
「さとっちはすぐ起きたんだって?」
「ま、まあ・・・。正確には、バスが停まったと同時に窓に頭打って起きたんですけど・・・」
「・・・・・・・・・えっ?」
「聞き返さなくて結構です! 自分で『アホ』やて分かってますから!」
「あっ・・・、そう?」
「さとっちー! チューニング終わったーっ?」
ふっと未佳の右隣から聞こえてきたその声に振り返ってみれば、そこにはラッパの口のようにした両手を口元に当てながら、厘が声を張り上げていた。
しかし肝心の長谷川は、どうやらその問い掛けを少々聞き損ねていたらしく『ん?』と聞き返しながら耳を傾ける。
「? なんですか?」
「チューニング! 『終わったん?』って訊いたんよー!!」
「あ・・・、あぁーっ! 終わってます! 終わってます!! あとは手神さんと小歩路さん次第です!」
「ウチらはもう終わってるよーっ!!」
「あっ・・・・・・、さいですか・・・」
「じゃあ、私はスタンバイしてよぉーっと・・・」
自然にフラ~っとそう呟きながら、未佳はステージのセンターに設けられたマイクの方へと向かった。
幸運なことに、今日は前々から心配していたビル風が一切吹いていない。
いや、そればかりか、まだ冬の気配が若干残っている時期だというのに、今日は少々上から照らされている直射日光が『暑い』と感じてしまうほどである。
未佳はとりあえずマイクスタンドの真ん前へと立ってみたのだが、そこで早くもちょっとしたトラブルが生じた。
(だから毎回思うんだけど・・・。このマイクスタンドの高さ・・・・・・。これじゃ低い!!)
毎回未佳の頭を悩ませているのは、このマイクスタンドの高さだ。
極稀に丁度いい高さになっていることもあるのだが、大半は未佳の口元よりも6~8センチほど低い場合の方が多い。
その原因は、スタンドが未佳の本来の身長に合わせて設定されているからだ。
基本的に未佳は、ヒールのない靴やスニーカーなどはあまり履かない。
現に今日も未佳が自宅から選んで履いてきたのは、4~5センチほどのヒールのある黒長ブーツ。
そのため結果的に、未佳本来の慎重に合わせて設定されたスタンドの高さでは、ヒール靴を履いている未佳の方が高いので、マイクの位置が低くなってしまうのである。
ちなみに過去で未佳の身長とマイクの高さが合っていた時は、偶然にも未佳がライヴステージで動きやすいように、自宅からスニーカーを履いてきていた時だけ。
おまけに最近ではめっきり履かなくなってきているので、おそらく今後はマイクスタンドの高さが合うことはないだろう。
「とりあえずこれは言っておかないと・・・・・・。栗野さーん!!」
「えっ? あっ・・・、はーい! 未佳さん、どうしましたー?」
「マイク! マイクの高さ!! また低いっ!」
「あ、あぁー! 今ちょっと・・・、調整します!!」
栗野はそう返事を返すと、素早くステージの上へと上がり、マイクの高さを調節し始めた。
毎回未佳のこの注文に対応していることもあってか、調整作業は手慣れたものである。
しかし毎回スタンドの高さを調節しなければならないというのは、少々リハーサルを行う上では問題だ。
いい加減このマイクスタンドの高さを、ヒール靴を履いている時の未佳の身長に合わせてしまった方がいいような気がする。
いや、そうしてもらいたい。
マイクの調整が終わったのを見計らい、未佳は思い切って栗野に掛け合った。
「ねぇ、・・・栗野さん。もうマイクスタンドの高さ、私の身長に合わせるの止めない? もうほぼ毎回直しちゃってるから、そろそろ私のヒールの高さに合わせた方が・・・」
「でも未佳さん・・・、時々マイクの高さにあった靴を履くこともあるじゃないですか」
「でもあれ、もう5年も前のことだし・・・。それに私あれ以来、スニーカー一回も履いてないのよ? そりゃあさとっちは毎回履いてきてるけど・・・」
「へっくしょんっ!! ・・・・・・・・・へっ?」
「だ、だから・・・。私のマイクスタンドの高さは、普段の設定よりも4~5センチくらい高めにしてほしいの・・・。ダメ?」
恐る恐る未佳がそう尋ねてみると、栗野は口元に右手を当て『う~ん・・・』と考え込みながら、未佳とマイクを何度も見比べる。
それから考え込むこと約20秒。
「4~5センチかぁ・・・。分かりました・・・。じゃあ私あとで、スタッフさん達と少し掛け合ってみます」
「はい、お願いします」
最後に未佳が念を押すように頭を下げると、栗野は足早にステージから下り、近くに固まっていた現地スタッフ達の中へと入っていった。
どうやら、明後日のライヴについての打ち合わせを行っている途中だったらしい。
未佳はそんな栗野の様子を見つめながら、ふっとマイクの音量を調節しようと、スタンドから一旦マイクを取り外した。
その時だ。
キィーン!!
「う゛っ・・・!!」
突然マイクから流れた高音に、未佳は表情を歪ませながら、慌てて両手で両耳を押さえ込んだ。
しかし高音が鳴ったあとで耳を押さえ込んでしまっても、正直言ってまったく意味がない。
未佳自身もそれは重々把握しきっていたので、おそらくこれは『条件反射』と呼ばれる反応なのだろう。
そんな未佳に気が付いたのか、長谷川は半分笑いながら、未佳に声を掛けた。
「大丈夫ですか?」
「だ・・・、大丈夫・・・。慣れてるから・・・って・・・! わ、笑わないでよ!」
「いや、だって・・・。いきなり顔歪ませたかと思ったら、女性らしからぬ声を出すから・・・。はははっ」
「~っ!! これでも列記とした女性ですぅー! 女の子ですぅ~っ!! ・・・もう! なんかバッチ当たればいいのに・・・」
「僕、結構悪運は強い方ですよ? ・・・・・・たぶん・・・」
「何、その半信半疑な発言・・・」
未佳は最後にそう口にして長谷川を睨み付けると、再び音量調整をしようとマイクを持ち上げた。
その瞬間。
キィ~インッ!!
「ア゛ゥッ・・・!!」
「ん・・・?」
なんと今度は、たまたま未佳の持っていたマイクの方角にいた長谷川が、マイクから発せられた高音の被害に遭ってしまった。
しかもかなり未佳の時よりも長く、大きな高音のだ。
そんな長谷川の姿に、未佳は思わず長谷川を指差しながら、大声を上げて大爆笑。
「ハハハッ!! ほーら! そんなこと言うから同じ目に遭ったー♪ ハッハッハッ!」
「・・・~ッ!! 今わざとでしょ?! 坂井さん!! 絶対今僕狙ったでしょ?!」
「まさか・・・。狙えたら苦労しないわよ」
「っ・・・! いきなり真顔に戻った・・・」
「坂井さーん! もう歌えますー?」
「あっ、はーい! いつでもできまーす!」
「長谷川くんはー?」
「だ、大丈夫でーす!」
「小歩路さーん! いいですかー?」
「いつでも・・・」
メンバー全員の準備が整うと、手神は早速出だしのキーボードの上に手を置き、音響スタッフ達の方に視線を向けた。
というのも、この新曲でもある『“明日”と“明日”と“昨日”』を含むイベント3曲は、全てデモテープをバックで流し、それに合わせてメンバーが演奏、歌うことになっていたからである。
つまり、音響係のスタッフが音楽を流さなければ、演奏は始まらないのだ。
「じゃあ・・・。第一曲目の『“明日”と“明日”と“昨日”』から始めまーす。音響さーん、デモお願いしまーす」
手神がそう声を掛けると、音響係でもあるスタッフ2名が、ステージの前と後ろにあるスピーカーから音楽を流し始めた。
そのデモテープに合わせて、メンバーは楽器演奏を。
未佳は足元に映し出された歌詞をほんの少しだけ視界に入れながら、新曲を歌い出す。
はずだったのだが。
「い~つもと変わらなーい・・・ あさひぃー のっぼ~るそら~ また変わりばえのなーい 今日が・・・ 始まるぅ~・・・ ・・・・・・? ・・・あれ? ちょっ、ちょっ、ちょっと待って!」
「「「?」」」
リハーサル開始早々いきなり演奏を止めるように指示する未佳に、3人はほぼ同時に『?』マークを浮かべる。
一方の未佳は、自分の周りをしきりに見渡しながら、演奏中に感じた違和感の根源を探していた。
「? どうかしましたー?」
「・・・手神さん、なんかヘン・・・・・・。楽器が少し寂しくない? それにメロディー取りずらい・・・」
「ってか・・・。誰かの楽器だけ、音鳴ってなくなかったですか・・・?」
「そうそう! 誰かの楽器、音出てなかった!」
「えっ? でも僕のは・・・。うん、ちゃんと出てますよ?」
「僕のギターも・・・、OKです・・・」
「ということは・・・・・・」
ふっと残された演奏組の最後の一人に、未佳達はゆっくりと視線を向ける。
その視線を向けられた人物は、自分の楽器のキーボードを何度も指で押しながら、真顔で答えた。
「ごめん・・・。音出てへんのウチのや・・・」
「えっ? ・・・壊れたの?」
「分からん。ただ音鳴ってへんから・・・」
確かに厘のキーボードは、厘がいくら指で弾いてみても何も鳴らない。
ただ鍵盤が元の位置に戻る時の『カタンッ』という音が鳴るだけだ。
そんなキーボードを見て、長谷川は厘に尋ねてみる。
「練習中は?」
「それも・・・。結構周りうるさかったから・・・」
「確かに小歩路さんのキーボード、結構音小さめだもんねぇ~。手神さんとかさとっちみたいに、デジタル音じゃないから・・・」
「それにこのキーボード自体、もうかなりの年代物だし・・・、潮時と言えば潮時かもしれないですね」
「えっ・・・? やっぱり壊れてしもたん?!」
「う~ん・・・。じゃないかなぁー・・・」
「ちょっと私もそう思う・・・」
「・・・・・・そっ・・・か・・・」
少しばかり寂しげにそう呟くと、厘はキーボードを軽く撫でた。
ふっと、そんな厘の手を目で追っていた長谷川は、ここにきてあることにハッと気付く。
「ちょっと待ってください、小歩路さん・・・。ここのランプ、点いてないですよ?」
長谷川はそう言いながら、キーボードの一番端っこに付いている赤い小さな丸い部分を指差す。
ちなみにそこは、電源が入っていれば赤く光るはずのライトなのだが、厘はそのライトが点かない理由を当たり前のように答えた。
「そんなん当たり前やん。壊れてしもてるんやから・・・。ほら。いくら電源のスイッチ入れても、ランプ点かへんし・・・」
「いや・・・。ここのランプが点いていないってことは、ひょっとすると・・・」
そう言い掛けて、長谷川は何やらキーボードと機材の丁度間の下辺りで、何やらゴソゴソとやり始めた。
そして機材の近くでゴソゴソすること約10秒。
突然『ブチッ』という何かの電源が入る音と共に、厘のキーボードのランプが赤く点灯したのだ。
このキーボードの復活に、思わずメンバー3人の口から『おぉーっ!!』という声が上がる。
「凄いよ! さとっち!!」
「長谷川くん、ナイス!!」
「一体どうやったん?!」
「『どう?』って・・・」
「もう、なんて顔してるのよ、さとっち。さとっちが修理したんだから、もう少し自慢げな表情見せたら?」
「いや、僕修理してない・・・。というかですけど、小歩路さん・・・」
「ん? ・・・何?」
ふっと長谷川に呼ばれてきょとんとした表情を浮かべる厘に、長谷川はキーボードの下に伸びていた黒いコードを持ち上げ、それを皆に見せながら口を開いた。
「コレ、あの機材に差し込まないと、電源なんて点きませんよ?」
「・・・・・・へっ?」
「長谷川くん、もしかしてそれ・・・」
「機材に差し込まないといけない・・・、電源ケーブル?」
「YES! キレイに差し込まれてなかった・・・」
「「「・・・・・・・・・・・・」」」
ドテッ!!
「あっ! そうや! ウチ差し込んだつもりで差してなかったんや!!」
「ハ・・・、ハハ・・・、ハ・・・。差し込んでください・・・」
もはや呆れ過ぎて笑うことしか出来ず、長谷川は渇いた笑い声を発しながら、その場に脱力した感じに肩をカクンッと落とした。
一方の厘は、一体何故長谷川が笑っているのだろうかと、釣られて一緒になって笑っている。
一応言ってはおくが、厘の『笑い』は『脱力』ではなく『爆笑』の方の笑いだ。
「ハハハ。ところでそんなにおかしかったん? ウチのこの失敗」
「小歩路さん・・・。これは同じ『笑い』でも『苦笑』の笑いだからね? 分かる?? Are you OK?!(大丈夫?!)」
「何故英語!?」
そんな厘のまさかの失敗に脱力していた未佳達だったが、厘のさらに驚くべきは、その気持ちの切り替えの早さ。
さすがは『自由人』というあだ名が付いているだけのこともあり、厘は軽くキーボードを弾いて指を慣らすと、すぐさま椅子に座り直し、いつものようにニコニコとした表情を浮かべながら口を開いた。
「よし! 解決♪ 解決♪ ほら。早くリハーサル始めよ? こうしてる時間が勿体ないやん♪」
「ハ、ハハ・・・。はいはーい・・・。みんな、小歩路さんの苦笑タイムはそこまでー! 気分変えて練習再開しよぉー!! って・・・」
「「「できるかぁっ!!」」」
「ってかどないするんですか! この空気!! みんなまだリハーサルちゃんとやってへんのに、もうヘトヘトですよ?!」
「えっ? なんで? みんな全然動いてへんのに?」
「「「だからっ!!」」」
もちろん、リオがそんなメンバーの姿に頭痛を感じたのは、言うまでもない話だ。
『てるてる坊主』
(2010年 1月)
※事務所 控え室。
みかっぺ
「あーあ・・・。雨降っちゃったー・・・(ガッカリ)」
厘
「昨日みんなで必死にてるてる坊主作ったんにねぇ~・・・」
手神
「しかもみんなの顔をイメージして4つも・・・」
さとっち
「そういえば『てるてる坊主』って、雨が降った場合は首を切るんでしたよね? 歌の中だと」
みかっぺ・厘・手神
「「「えっ?!」」」
さとっち
「あれ? 知りません? ・・・てるてる坊主~ てる坊主~ あーした天気にしておくれ それでもあーめが降ってたら~・・・ お前の首を ちょんっと切るぞ♪ っていう『てるてる坊主』の3番の歌詞・・・」
みかっぺ・手神
「「知らなーい・・・」」
厘
「知らーん・・・」
さとっち
「えぇ~。公式な歌詞で結構有名なんだけどなぁ~・・・。あっ、それで沢山作っても雨が降った時とかは、一体ずつ雨が降り続いた日ごとに切ってくらしいですよ?」
みかっぺ
「いや~だっ!!(涙)」
手神
「まさかコレのどれかを切るわけ?!」
さとっち
「まあ・・・。元々のてるてる坊主の決まりに合わせるんなら・・・」
みかっぺ
「もう、どうすんのよ! さとっちのせいでどれか切んないといけなくなっちゃったじゃない!!」
さとっち
「僕のせいかいっ!!(怒)」
厘
「でもこの中の一つの首切るやなんて、いくらなんでも酷過ぎるし、可哀想やん!!」
みかっぺ
「そうよ! そうよ!!」
手神
「せっかくみんなの似顔絵で作ったんですし」
さとっち
「ま、まあ・・・(汗)」
厘
「せやからみんな一気に切ろう!」
みかっぺ・手神
「「ドテッ!!(倒)」」
さとっち
「そっちかいっ!!」
そして『切らない』という選択肢はないのかーっ!!(爆)