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25.寒冷の日

午後9時17分。

この日は朝から空が曇っていたこともあり、かなり気温が低い日となった。

天気予報での最高気温は、一番陽が高い時間帯とされる午後12時から1時の間で、それでもわずか17度。

明らかに『春』というよりかは『冬』に近い。


この気温には、さすがの未佳も堪らずストーブを点け、肩にモコモコのベストを羽織りながら、入れたての熱々のコーヒーに口を付ける。

一口そのコーヒーを口にしてみれば、飲んだコーヒーが喉を通って胃の方に流れていくのがよく伝わってきた。

それとほぼ同時に、自分の冷えた身体も暖まっていく。

自分の好きなものを飲んで身体を暖められるなんて、まさに幸せなことこの上ない。

未佳は二口ほどコーヒーを口にすると、ホッと息を吐いた。


「ふぅー・・・。あったまるぅ~」

〔今日の朝は、未佳さんのくしゃみと『寒っ!!』だったもんね〕


そう。

実は今日の朝、未佳は目覚まし時計が鳴るよりも前に、室内の冷気によって引き起こされた自分のくしゃみで飛び起こされたのだ。

さらにそのまま寝室のベッドから出てみれば、まるでパジャマの上から扇風機を当てられているかのような肌寒さに襲われ、思わず『寒っ!!』と一言。

それらの一部始終を全て、不運にも未佳はリオに見られてしまっていたのだ。


そんなリオに自分の恥ずかしい朝のことを言われ、未佳は本気で嫌そうな表情を浮かべる。


「やめてよ。恥ずかしいから・・・」

〔だって事実じゃん・・・。朝そうだったでしょ?〕

「そうだけど・・・。まさか明日のリハもこんな気温じゃないわよね?」

〔分かんないけど・・・。可能性は・・・〕

「無くはない・・・、か・・・。よし! さっさと着替えちゃお」


そう言うと未佳は、一気に箪笥を引き開け、中に仕舞っていた赤・白・オレンジ・ピンク・黄色の柄付きセーターを取り出した。

もうこの時期になったら着る日など来ないと思って仕舞っていたというのに、かえってその判断が仇となった感じだ。


未佳はそのセーターを着込むと、部屋の隅にある鏡で格好を確かめる。

そしてほんの少しだけ締め付け感がある自分の身体に、未佳は顔をサーッと青くした。


「ゲッ・・・! もしかして私・・・、冬の間に太った?」

〔違うよ。下に色々着てるからでしょ?〕

「へっ? あ・・・。そうだ、3枚着てたんだった・・・」

〔焦った?〕

「ハ、ハハハ・・・。ちょっとね・・・」


セーターがややキツい理由が判明したところで、未佳は下に着ていた長袖のTシャツを1枚だけ脱ぐと、その上から再び先ほどのセーターを着込んだ。

これで後ろ髪をいつもの髪止めで止めてしまえば、皆がよく知る『坂井未佳』の出来上がりである。


「よし。これで準備OK! ・・・そういえばリオは? 寒くないの? そんな格好で・・・」

〔僕、暑さ寒さ感じないから〕


正確には、リオは半分空気のような存在なので、寒さ暑さ以前に触角の機能がないのである。

あるのはそれ以外の四感のみ。

おそらくリオのような生物イキモノは、その触覚と呼ばれる機能を使うことがなかったのだろう。


そんなリオの身体に、未佳は半分意外そうな表情を浮かべつつ、ポツリと呟いた。


「ある意味羨ましい身体ね・・・」

〔よく言うよ。本当は長谷川さんの肌の白さが一番羨ましいくせに・・・〕


実は長谷川は、事務所やファン達の間でもかなり肌が白いということで有名なのである。


いや。

正確に言ってしまえばただの『白』ではなく、どちらかと言えば『青白い』と言った方が正しいだろうか。

とにかく元々色白の未佳や厘よりも肌が白いのである。


そのあまりにも白過ぎる肌に、大半の女性人はかなり羨ましがるのだが、肝心の長谷川自身はまったくと言っていいほど喜んだことはない。

そればかりか、長谷川はその肌の色を、自分のコンプレックスランキングで堂々の第一位に上げているほどなのだ。

理由は『男子なのに白すぎて堂々と半袖で出られない』というのと『海に行ったら絶対に青白過ぎて、周りから気持ち悪がられる』という、かなり世間の目を気にしたものばかり。

さらに去年に至っては、とうとうその肌の色が我慢できなくなり、大金を払って日焼けサロンにまで出向いてしまったほどである。


しかしその結末はかなり悲惨なもので、その人口紫外線を浴びたことにより、長谷川は全身に大火傷を負ったかのような真っ赤な姿で、いきなり事務所に帰ってきたのだ。

原因は、元々かなり肌が弱かったにもかかわらず、無理に日焼けを行おうとしたため。

特に肌が青白い人には珍しくないことだそうで、事務所側の見解としては、長谷川が自分の身体のことを知らな過ぎたのが最大の原因であると指摘。

その後長谷川は、事務所の人間にこっ酷く説教をされる羽目となった。


またさらに哀れだったのは、その全身の赤みが完全に引いた頃には、またいつもの青白い長谷川智志の身体に戻ってしまっていたこと。

あの時の長谷川の落ち込み様には、流石の未佳も思わず同情してしまったほどだ。


だが、実際の未佳の本音はと言うと・・・。


「ホントよね?! あの人一体何食べたらああなるのかしら・・・。まさか白いものしか食べてないの?」

〔さあ・・・?〕


そんな過去のことを思い出しながら雑談をしていた、その時だ。



ピリリリ・・・

ピリリリ・・・



「あっ・・・、栗野さんだ。もしもし?」

『もしもし、未佳さん? あと5分ほどで自宅前に着きます』

「あ、はーい。じゃあもう下りてきまーす・・・」


電話での会話は、わずか30秒ほど。

未佳は携帯をカバンの中に放り込むと、ややお気に入りでもあるブラックブラウンの牛革ブーツを履き、玄関のドアを開けた。


「リオ、下に行くよ!」

〔うん〕

「うぅ~っ!! 寒っ・・・」


こうして、時間以外はいつもと何も変わらない一日が始まった。


栗野の車に乗り込んだ未佳は、その車内の温度に思わずホッとする。

暖房が点いている車内は、今の未佳にとってまさに天国だ。

家の中にいた時とはわけが違う。


「暖かーい・・・」

「今日はかなり冷え込んでますよねぇ~。体調とか大丈夫でした?」

「うん。時々お腹痛くなる時はあるけど、今日は何ともない。大丈夫♪」

「よかった~。女性は急な気温の変化に体調崩しやすいから・・・、ちょっと心配してたんですよ」


正確には、それは未佳の方ではなく厘の方だ。

何せ彼女は寒いのがかなり苦手で、真夏になっても『機械的な寒さはイヤ!』と言って、エアコンは絶対と言っていいほど点けない。

同じように機械的な寒さがある扇風機に至っては、なんと未だに持ってもいないほど。

それほど厘は寒さに弱いのだ。


一方の未佳は、体調を崩すことは稀にあるが、基本的にそこまで酷く寒がりではない。

そればかりか、真夏にはいつも決まってこんなことをしてしまっているほど。


「そんな・・・。私、夏には夜にエアコン点けたまま眠る人ですよ?」

「えっ!? ・・・未佳さん、まだそれやってるんですかっ?!」

「あ゛ッ・・・!! ヤバッ!!」

「それ『声帯に影響出るかもしれないからやらないように』って、私言ったはずですよねぇっ!? 未佳さんっ?!」

「あ・・・。いや、そのぉ・・・」

〔(ハハ・・・。自分で墓穴掘ってるし・・・)〕


これをあのことわざで『キジも鳴かずば撃たれまい』と言うのだろう。

そんな未佳自身の発言で一気に体温が下がったところで、栗野の車は事務所へと到着。


着いたと同時に車から下りてみれば、一気に肌に突き刺さるかのような寒い風に吹かれた。

これにはさすがの二人も、声を揃えて『寒いーっ!!』を連発。

一度暖房の点いていた室内の温度に慣れてしまうと、本当にこの外との温度差は悲鳴ものだ。


「早く中に入りましょう! 未佳さん!!」

「あっ、はい!」


まるで栗野に引っ張られるかのように、未佳はやや駆け足で、事務所の出入り口がある方へと向かう。

そして出入り口のドアの前まで走っていった時、未佳の目に、見覚えのある二つの背中が飛び込んできたのだ。


一人は未佳と同じくらいの身長で、もう一人は未佳よりも少しだけ背が高く、かなりの細身。

おまけに履いているブーツのヒールの高さを見れば、誰なのかは一発で分かる。


「あれ・・・? さとっち! 小歩路さん!」

「えっ?」

「あっ! みかっぺ、おはよう~」

「おはよう、小歩路さん。それから・・・」


ふっと、いつもと同じように『おはよう』と、長谷川に言い掛けた未佳だったが、考えてみればかなり言いずらい状況であったことを今頃になって思い出した。

きっと昨日の出来事のことを、まだ長谷川は怒っているに違いない。


しかし長谷川は、そんな未佳の予想とはまったく真逆の反応を返してきたのだ。


「おはようございます。坂井さん」

「あっ・・・、おはよう・・・。え~っと」

「? ・・・どうかしました?」

「その・・・。昨日のメール・・・」

「あっ・・・」

「? メールがどないしたん?」


おそらく昨日の出来事を知らない厘からしてみれば、この二人の会話はかなり気になるのだろう。

厘は頭に『?』マークを浮かべながら、未佳と長谷川の顔を交互に見比べて尋ねる。


そんな厘の問い掛けに、長谷川は咄嗟に思い付いた回答を慌てて返した。


「・・・いや。実は昨日坂井さんが、なんか色んな弦が混ざってる束みたいなのを、ちょっとご自宅で見つけたみたいで・・・。それを『いる?』って訊かれたんだけど、こっちは沢山持ってるから『もういいです』って・・・」

「はぁー・・・」

「そういう話」

「なるほどね」


その一見意味不明な発言を、どうやら厘は一つの事情として受け止めてしまったらしく、何一つ疑わずに納得してしまった。


一方の未佳は、今の長谷川の発言で気になったキーワードを、一つひとつ脳裏に浮かべてみる。


(混ざってる・・・? ギターの弦・・・? 『もういいです』・・・? ・・・・・・!!)


しばし考えること約20秒。

ようやく長谷川が自分に何を伝えたかったのか理解した未佳は、どうやったらそんな即興でこんなコメント暗号ができるのだろうかと思い、無意識ながら笑みを浮かべて笑ってしまった。

そんな未佳を見て、リオは昨日に引き続き、また未佳に問い掛ける。


〔なんで笑ってるの?〕

「ん? さぁ・・・。これはある意味、頭のいい人にしか分からない暗号ね」

〔・・・・・・はっ?〕

「だからそのまんまの意味よ」


そんなことをリオに対して話していた未佳は、ふっと何故長谷川と厘が、同じ時間帯に事務所の出入り口に立っているのだろうかと思った。


確かに二人は、事務所にやってくる方向が逆方向だったはず。

さらに気になったのは、長谷川の事務所到着時間。

どうやら今回はバスでの出勤だったようだが、事務所の方へ向かうバスの走っている時間を考えると、車を使っていたにしろやや到着時間が早過ぎるのである。


「ところで・・・、なんで二人とも一緒にここにいるの? ・・・確か、家から事務所にやってくる方向・・・、逆だったよね?」


恐る恐る未佳がそう尋ねてみると、長谷川はそれを聞いて『えっ?』と聞き返した後『あぁー・・・』と言いながら数回頷いた。


「ちょっとね・・・」

「? ・・・『ちょっと』って?」

「いやね。たまたま僕が事務所に向かって歩いてるところに、丁度小歩路さんが車で通り掛かったんですよ。それで乗せてもらって」


長谷川が言うには、途中までバスに乗って事務所に向かっていたところ、たまたま用事で通り掛かった厘と偶然遭遇し、一緒に車に乗せてもらったのだという。

ちなみに、遅刻が多いこの二人がこんなに早く事務所に到着していた理由は、昨日のメールの内容通りに遅刻したくなかったかららしい。


しかし後々二人の会話を聞いてみると、どうもそれは長谷川のみの理由だったようだ。

その証拠に、長谷川と厘はこんなやり取りをしていた。


「ほら。さすがにメールの送り主が遅刻って言うのは・・・。ねぇ? 小歩路さん」

「『ねぇ?』って、ウチは郵便ポストに手紙出そう思おて、起きて・・・。そしたらさとっちの背中が見えたから、丁度ええって車に・・・。せやからウチは遅刻したかったからちゃうよ?」

「えっ? ・・・つまり・・・・・・、僕の勘違い?」

「はい! はい! 立ち話は事務所に入ってからしましょう!! ここにいたら全員目立つし、何より寒いから!!」


そう言いながら、栗野は3人の背中を事務所の方へグイグイと押し入れる。

一方の押されている側は、ちょっとしたスロープやら段差やらが危なくてしょうがない。

下手をすれば頭から地面に『バタンッ!!』だ。


「栗野さん! 分かったからもう押さないでっ!!」

「段差! 段差っ!! スロープ! スロープっ!!」

「危ないっ! 危ないッ!!」

「だったらちゃんと中に入ってください!! 手神さん待ちくたびれてるから!」

「あっ・・・。やっぱり手神さん、もう一番のりで着いてるんだ・・・」

「ほら! 早く!!」


その後は栗野に背中を押されるよう、3人はやや急ぎ足で事務所の中へと入っていった。

中に入ってみると、予想を遥かに下回るほどの事務所内の温度に、4人はしばし沈黙。


事務所内は寒くない程度の暖房しか点いておらず、そのおかげで室内が微妙な温度になっていた。

おまけに『寒くはない程度』とは言っていても、これだけ建物が大きいとなかなか室内は暖まらないし、しばし別の部屋の方へ動いてしまえば、やはり腕や足などに冷えた空気が触れる感覚がある。

全体的に見ても、まったくもって暖かくないのだ。


「暖房微妙~・・・」

「あったかくなーい」

「むしろ寒い・・・」

「期待して大損やん」


正直な話、先ほどの栗野の車内よりも寒い。

それは長谷川も同意見だったらしく、長谷川は自分の両二の腕を何度も摩りながら、チラチラと厘の車が停めてある方に視線を向ける。

さらにその車の持ち主でもある厘に至っては、わざとらしく車のキーを『チャラチャラ』とズボンのポケット内で鳴らす始末。

皆、言いたいことは同じだった。


「私、今日栗野さんの車の中で歌おうかなぁ~・・・」

「ちょっと、未佳さん!?」

「さとっち。今日ウチの車ん中でギターやってええよ・・・」

「! 本当ですかっ?!」

「コラコラそっちも・・・」


ちなみに何故こんなに事務所内の温度が低いのかと言うと、今年は去年に引き続きエコ&節電の年だからである。

日本では大きな建物を持つ会社や高層ビルなどを、こうしたエコ活動の対象として取り扱うことが多い。

無論、未佳達の事務所でもある『SAND』もその一つ。

つまり事務所側は、まだ時間帯も早く人も少ないので、エコの一環として、全フロアの暖房の設定温度を下げて点けていたというわけだ。


「それにしてもエコにし過ぎよ・・・。私達が事務所に来てることなんて考えてもいないってことよね?」

「というより・・・。聞いてないんちゃう?」

「一応は伝えたんですけど・・・」

「さとっち。今からスタッフルームに行って『設定温度上げて』って言ってきて」

「・・・ッ?! んなっ、無理ですよ!! 僕らの立場下なんですから・・・!!」

「冗談♪ 冗談♪ そんなの私だって出来ないもん」

「・・・・・・・・・」

「はぁー・・・。じゃあ・・・、私がスタッフルームに入るついでに伝えておきます。皆さんは一旦、3階のレコーディング室に行ってきてください。手神さんそちらにいますから」

「「「はーい」」」


一人重い溜息を吐く栗野を知ってか知らずか、3人は普通に返事を返して2階へと向かう。

階段を一段一段上っていくにつれ、少しばかり周りの温度が暖かくなったように感じた。


「少しだけ・・・。空気が暖かいね」

「そぉ?」

「うん。多分コレ、6階が一番暖かいと思うよ」

「熱い空気は上にいく・・・。皆さん学校の理科で習ったでしょ?」

「習った」

「・・・・・・」

「小歩路さんは?」

「・・・どっちにしても寒いっ!!」

「「・・・ッ!!」」


そうこう言っている間に、3人はいつものレコーディング室の真ん前に到着。

しかし今回は珍しく、手神のキーボードを弾く音が聞こえてこない。


「あれ? キーボードの音がしない・・・。手神さんいるのかなぁ~・・・?」

「「えっ?」」

「・・・えっ?」


ふっと呟いた一言を突然二人に聞き返され、未佳は思わず『えっ?』と声を漏らした。

別に変なことを言った覚えはないのだが、長谷川と厘の顔にはハッキリと『?』のマークが浮かんでいる。


『一体自分の発言の何が気になるのだろう』と、未佳はそんな二人の様子を見つめながら、しばし記憶を辿った。

そしてようやく『ハッ』としたのだ。


(そっか・・・!! 二人ともいつも事務所にやってくるのが遅いから、手神さんが朝にキーボード弾いてるの知らないんだ!!)

「えっ? ・・・いつも手神さんのキーボードの音するん?」

「う、うん・・・。ただ私が入ったあとは、色々喋ってたりしてて弾いてないんだけど・・・。いつもだったらキーボードの音がハッキリ聞こえてくるの」

「じゃあ・・・。居てへんのかなぁ~。暖房点いてへんかったら最悪なんやけど・・・」

「ま、まあ。いくらあの手神さんでも、暖房ぐらいは点けたままにしてますよ。きっと・・・」


やや半信半疑にそう言うと、長谷川は勢いよくレコーディング室の扉を引き開けた。


『ファンの数』

(2004年 9月)


※事務所 控え室。

デビューしたての頃の話です・・・。

(今現在のことではございません)


「なんか最近・・・。ウチのファンの数減ってきたかも・・・」


手神

「・・・・・・小歩路さん。それって嫌味ですか?」


「えっ? なんでー?!」


手神

「僕なんて元々数が少ないのに、小歩路さん一番多いじゃないですか。・・・それなのにそんなこと言います?(しらー・・・)」


「(ムカッ!) だっていなくなったんやもん!!」


手神

「こっちだって最近、小歩路さんの方に取られたりして減っていきましたよ!!(怒)」


さとっち

「ちょっ、ちょっと二人とも・・・。止めてくださいよ! そんな喧嘩・・・」


「何が『そんな喧嘩』なん?!(怒) 元を言えばみんなさとっちの方にファンが流れてったんやないの!!(激怒)」


さとっち

「えっ!?」


手神

「そうですよ!!(怒) これ全部長谷川くんがソロで活躍した途端ですからね?! 僕らのファンの数が減ってきたの!!(激怒)」


さとっち

「あっ、いやー・・・。そのー・・・」


みかっぺ

「もうっ! さっきからみんなで一体何言ってんのよ!!(苛っ)」


「みかっぺ・・・」


手神

「坂井さん・・・」


みかっぺ

「『自分のファンが少ない』とか『○○のファンが××のところに移った』とか、そんなの言い合ったってどうしようもないでしょ?!」


さとっち

「そうですよ!! 坂井さんの言うとおりです!!」


みかっぺ

「どうせ後輩よりもファンの数少ないんだから!!」


さとっち

「ドテッ!!(倒)」



身も蓋も無いことをキッパリと言うんじゃない・・・(汗)


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