125.桜の適応能力
「おっしゃ~・・・!! 1位やぁ~ッ!!」
結局船との競争には負けたものの、人間側での徒競走では見事1位に着き、長谷川は歓喜の叫びを上げる。
もっとも、元々のスタートダッシュが一抜けのような状態であったのだから、1位になるのは当たり前なのだが。
「いやぁ~・・・! 結構走ったなぁ~!!」
「ハァッ・・・ハァッ・・・ハァッ・・・・・・ハァー・・・暑い・・・!」
「はいっ。10秒弱で、手神さん2位! お疲れ~・・・・・・大丈夫っすか?」
「は・・・、長谷川くん。早いなぁ~・・・」
「アッハハハハ! 結局走れるっしょ? 僕」
「さすがは伊達に逃げてないね・・・」
「・・・・・・・・・それは違うっすよ・・・」
それからまたさらに20秒ほど経った頃。
ようやく最後に走っていた未佳がゴールエリアへと飛び込み、どうにか3位に着いた。
ゴールへと到着した途端、未佳は『疲れた』と言わんばかりにその場に膝を着き『ゼェ・・・ハァ・・・ゼェ・・・ハァ・・・』と荒い息を繰り返す。
そんな未佳の身体を、半ば慌てた長谷川と手神がそっと支え起こす。
「さ・・・、坂井さん、大丈夫?」
「めっちゃ息切れてるやないっすか。・・・しかもこんな距離をそんなブーツで・・・」
「そっ・・・、そう思うんなら走らせないでよッ!!」
「「!!」」
それは、実にごもっともな発言である。
少なくとも、最初に走り出したかつ、未佳にワザと挑発的な口を聞いてしまった長谷川は、そう思った。
「す、すんません・・・」
「ところで他の人達は?」
「後ろ・・・・・・歩いてる・・・」
「あっ・・・」
確かに未佳がそう答えた通り、残りの厘・栗野・日向の女性3人組は、実にのんびりとした足取りで歩いてくる。
しかもその表情や歩き方から察するに、急ぐ気やこちらを追い掛ける気などは更々ないらしく。
まして走るなど論外と言った感じだ。
「あ~あ~・・・。めっちゃ後ろ歩いてますやん・・・」
「半分置いてく感じで走ってたからね。僕達・・・」
「栗野さ~ん! 小歩路さ~ん! 日向さ~ん! みんな早くーっ!!」
もちろん、この3人に急ぐ気がないということはハッキリと分かっていたのだが、このままのんびりとした足取りで歩いて来られても困る。
ここからあの3人までの距離は、ざっと20メートルほども離れているのだ。
「みんな、早くーっ!! ・・・・・・置いて行っちゃうよーッ?!」
(いや、今更やん・・・)
(しかも『置いて行く』って何処へ?)
「おぉ~おい!!」
相変わらずよく透る声で叫び続けていると『聞こえてる』という意味なのか。
それとも『分かった』という意味なのか。
歩き放しの3人が、これまたゆっくりとした動作でこちらに手を振り返してくる。
そうやら、本気で走る気はなさそうだ。
「アレはたぶんダメっすね・・・」
「そ、そうだねぇ~・・・。とりあえずここで歩いてくるのを待ちますかっ」
「・・・そっすね」
「じゃ、私船見てくる!」
「ぁっ・・・、あんま見えへんとこまで行ったらアカンっすよー?」
「あと周りの人達も、グッズ身に付けてないかよく注意して!」
「うーん!」
軽く長谷川と手神の言葉に右手を上げつつ、未佳は先ほどよりもかなり軽い走りで船の傍へと向かう。
この時、先に港へ到着していたあの遊覧船は、既に乗客の半分以上を船から降ろしているところであった。
こうして改めて近くで見てみると、やはりソコソコの大きさの船体である。
よくテレビや写真などに映っている釣り船よりかはかなり丈夫そうであるし、大きさだって小さなクジラ並だ。
さらに乗客が降りる度に開け放っている室内扉の向こうは、たとえ全体の1/5程度しか見えなくとも、かなりキレイに清掃・管理されているのだと窺い知れた。
(うわぁ~・・・・・・。やっぱりキレイでいいなぁ~・・・)
〔・・・どうしたの? 急に・・・。ちょっと憧れた感じの目付きになんかなっちゃってさ〕
「だって・・・・・・大阪じゃああんまりこういう船見ないんだもん・・・。『いいなぁ~』って思うの、当たり前でしょ?」
〔・・・・・・まさか乗りたくなったとか?〕
「そんなっ、だって今観光ちゅぅ・・・・・・・・・1クルーズいくら・・・?」
『やっぱり乗りたくなったんじゃん』というリオの呟きは聞かなかったことにし、未佳は乗り降り用の橋に立て掛けられていた出航案内の看板を見つめる。
その案内看板によると、遊覧船の出航時間は、1クルーズ約60分。
帰港後は点検等のため30分ほどの待機時間があり、それらが済み次第、ピストン形式で船を出しているようだ。
たった今戻ってきたものが12時20分~13時20分の回であったのなら、次の出向はその一つ下に書かれている13時50分~14時50分の回だろう。
そして肝心の1クルーズ料金は、大人で1200円と、まあまあいい額であった。
「・・・・・・・・・スゥー・・・・・・。止めた♪」
〔えっ? 乗らないの??〕
「うん・・・。別に金額が理由じゃないのよ? むしろ値段はこっちの予想通り・・・」
〔ふ~ん・・・〕
「ただ時間がねぇ~・・・。もう少し早くにやってきてればよかったんだけど・・・。ちょっと船降りた時に3時10分前っていうのは、う~ん・・・・・・。厳しいかな?」
そう苦笑する未佳に、リオも軽く『ハハハ・・・』とだけ空笑いを返す。
確かにこのあとの昼食やら5時までに東京駅へ向かうことなども考えると、この表示時間では少々厳しいものがある。
ましてや食事の時間など、これまでこの4人が1時間半以内で終えられた試しがない。
それは未佳自身もしっかりと自覚している。
危ない橋は渡らないのが先決だ。
「・・・・・・ぃ・・・・・・ん・・・坂・・・・・・さ~・・・・・・坂井さ~ん・・・」
「あっ・・・、いけないッ!」
ふっと、微かにだが自分の名を呼ぶ声が遠くで聞こえ、未佳は先ほどのゴール地点に早足で戻った。
船により死角になっていた場所から出てみると、既に残りの女性陣3人が、ゴール地点へと到着していた。
「・・・あっ、いたいた」
「坂井さん、こっち! こっち~!」
「は~い。・・・・・・・・・お待たせ♪」
小走りのまま笑顔で合流する未佳とは対照的に、やっと男性陣達と合流した栗野と日向は、同時にムッとした表情で口元を尖らせる。
「も~う・・・。ヒドイわよぉ~、3人共ー・・・!」
「いきなり美女3人を置き去りにしてぇ・・・!!」
〔(美女3人・・・?)〕
「アハハハハハ・・・。ゴメンナサイ・・・」
「なんか長谷川くんのアレを見てたら、途端にやりたくなっちゃって・・・」
「だってあのスピードやったら勝てると思ったんっすもん!」
「でも負けてるやん」
「・・・・・・・・・・・・」
「あっ、そういえばやけど・・・。そこの公園の入り口の木でな、ええ収穫があったんよ」
そう言って何やらシャツの胸ポケットをガサゴソと漁る厘に、栗野と日向を除く3人は『ん?』と顔を近付ける。
中のものを潰さぬようそっと右手で掬い上げたソレを、厘はパッと3人の顔の前に差し出した。
手のひらに収まっていたソレは、小さな桜の花一輪。
「あぁ~っ! 桜のお花だぁ~♪♪」
「おぉ~! ホント!!」
「へぇ~。どっか咲いとったんっすか?」
「ソコの木の上ら辺でな。コレは木の下に落ちてたやつやけど・・・」
「結構潮風に吹かれて花びら舞ってましたよ?」
「あなた達走ってたから全然気付かなかったんでしょぉ~? あぁ~、勿体ないっ」
さも『徒歩側の特権』と言わんばかりの栗野の表情に、長谷川と手神はただただ苦笑する他なかった。
「小歩路さん! この桜が咲いていた場所、案内してっ!!」
「えっ? ・・・・・・せやから、ソコよ・・・」
「ソコの真横の桜の木」
「ソコの真横の・・・・・・近っ!!」
そう呼びたくなるのも無理はない。
何せ厘と日向が指差すその桜の木は、例の並木道に植えられている最後の一本であり。
尚且つ、6人の真隣りに植樹されているものであったのだから。
「この木のちょっと上のトコ・・・。見えるぅ?」
「う~ん、とっ・・・・・・。あっ! あった! あった!!」
「あのヒョロって伸びてる枝先っすね?」
「そうそう!」
「パッと見6輪ぐらい咲いてるでしょ?」
「密集してるから分かりやすいもんな」
「きっとあそこだけ陽が当たるんやろなぁ~・・・。せやから密集して咲いてるんかも・・・」
ざっと高さが5メートルほどしかない、若木の桜の木。
その木のもっとも高く細い枝先に、あの厘が拾ったのと同じ花が、半分周りの花々達と密集するように咲いていた。
花一輪の大きさはわずか5センチほどもなく、ほんの少しの風でも大きく吹き揺れてしまう。
そのほんのりとした薄紅色で風に震えるさまは、可憐と言うよりはむしろ虚弱なようにも見え、やがて散りゆくが故の儚さを表しているかのように思えた。
現にこの木以外の何本かの木からも、既に花が咲き、そして潮風によって散っているのだ。
この桜の木の花とて、きっと明日明後日のうちには散ってしまっているのだろう。
「・・・・・・・・・なんかこうやって見てる分にはキレイだけど・・・・・・。儚いよね・・・」
「えっ・・・?」
「その小歩路さんが拾った桜・・・。きっと昨日とか今日に咲いたのなんだよね・・・」
「・・・・・・・・・せやなぁ~・・・。せっかく咲いたばっかりやったのに、きっとこの潮風で落ちてしもたんやろなぁ~・・・」
「何せ海沿いだからね。風が強い」
「まぁ・・・。花びら散った方が画的にはええっすけどね?」
「その考え方もどうなのよ」
ふっと長谷川のその発言を聞いて、未佳がムッとした表情を向ける。
その表情に長谷川も思わず肩を竦めたが、すぐにまた桜の木を見上げて口を開いた。
「だってこの木、見るからに若木やないっすか・・・。きっとつい最近植えられたんっすよ。この辺りの道路とか歩道も・・・かなり真新しいし」
「そう・・・言われてみれば・・・」
「たぶん花が散る画ぇ求めて植えられたんと違います? もちろん観賞も含めて・・・」
確かに左手に海が見え、右手に咲き誇る桜と、その散りゆく花びらが見られるという景色は、他では早々見られない美しい光景だろう。
考えただけでも花見客やカップルなどがやって来そうだ。
そしてそれらによって釣られてきた人々を、このやや広さのある公園や遊覧船へと招き入れるとするならば、まさにいい呼び込み条件である。
「あっ・・・。でもせやったらこの桜、たぶんそのうち風で花びら落ちにくくなるよ?」
「・・・えっ?」
「ウチの実家の桜もそうなんやけど。桜の木ってな、その環境の適応能力がめっちゃ高いんよ。・・・せやから今はまだ潮風の威力になれてないんやろうけど・・・。そのうち潮風に吹かれても花落ちにくくなるで? こん子ら・・・」
「えぇ~?? ホンマっすかぁ~? 小歩路さん、ソレ~・・・」
ふっと実家の桜を例題にそう切り出す厘に、長谷川は半分疑いの眼差しを向ける。
確かにこれまでの雑学はそれなりに信憑性やら聞き覚えのある内容でありはしたが、今回のはあくまでも自宅の桜基準。
少々適応能力に関して説明するのには信憑性に欠ける。
おまけに厘の言う『実家の環境』とは、おそらく実家が山の近くにあって、風が少しばかり強いと言いたいのだろう。
前にメンバー全員で元旦に蕎麦をご馳走になった際、その風を身を以て体験したことがある。
しかしその時の記憶を思い起こしてみても、その山風はここでの潮風よりもかなり威力が劣るし、吹き方も異なる。
さすがに大々的に口走るのには根拠が弱いと、長谷川はそう思ったのだ。
しかし一方の疑いの視線を浴びせられた厘は、特にムッとするでも睨み付けるでもなく。
サラッとこんなことを言い始めた。
「あっ、疑ってる? ・・・せやったら逆に聞くけどな? さとっち。『桜』って、北は東北。南は九州まであるやろ?」
「・・・ありますね。はい」
それは確かに聞いたこともあるし、東北・九州の桜は、よく新聞やテレビニュースでの開花予想・報告などで取り上げられる。
それらを見たことのある人間ならば、知らぬ者はいないだろう。
「ほならどうしてその桜達は、開花日時がほぼ一斉開花なのか知ってる?」
「一斉開花? ・・・あぁ~・・・。そういえばそんなのもよくニュースで・・・・・・えっ? なんか理由があるんっすか?」
「はーい! はいっ! はいっ! はいっ! はーい!!」
まるで授業参観で見せ場を取ろうとする子供のように、未佳はその場でピョンピョンと飛び跳ねながら右手を上げる。
その未佳の挙手と意欲に半分押される形で、厘はクスリと笑いながら未佳を差した。
「はいっ。じゃあ~、みかっぺ」
「今日本にある桜は、元々一本だった分け木達を育てたもの。だから、遺伝子的には同一樹木に近いため、花の開花日時がほぼ同時になる!!」
「はい、みかっぺ正解! お見事!!」
「やったぁ~♪♪」
「あの・・・・・・。イマイチよく分からんかったんっすけど・・・」
半分苦笑気味に辺りを見渡す長谷川に対し、手神は両手を組みながら簡潔にその内容を説明する。
「あぁ。だから要するに今の桜は、一本の桜の木のクローンってことだよ。みんな同じってこと」
「まあ・・・そもそも桜は園芸用に、昔の日本人が作った花だものね」
「・・・・・・いや、ってか・・・。だからそれがこの桜の適応能力とどう関係するんっすか?!」
「だから。・・・桜って、そもそも寒い環境大っ嫌いなんよ。せやから東北の桜は、ある意味一番過酷なトコにおるわけ・・・」
「それは・・・・・・そうね」
「逆に九州は、こん子らにとって天国なんよ。暖かいから・・・」
「まあ単純に考えればそっすよね」
「・・・・・・おかしない?」
『何が!?』と勢い的に突っ込みたくなる感情も忘れ、長谷川は両目をパチクリと瞬かせる。
「だって、元は同じ木なんよ? さとっちで考えたら、日本中の桜は、みんな長谷川智志」
「うん。・・・・・・なんか頷いたあとでスッゴイ気持ち悪いな・・・」
「・・・・・・ウゲッ・・・」
「坂井さん『ウゲッ・・・』とか言わない!! 本人目の前!」
「で、その日本中のさとっちは」
「あっ・・・桜僕に例えたまんま話進めるんっすね? 別にええっすけど・・・」
「で、東北のさとっち達は、大っ嫌いな寒い環境に暮らしてはる。せやけど凍死したりせぇへん・・・。暖かいところのと同じ遺伝子なのに・・・。なんで??」
「そりゃぁー・・・・・・。あっ、適応してるからか・・・」
「そうなんよ。北のさとっち達は、寒くてもギター弾けるよう適応してるんよね。しかもそれだけやなくて、南のさとっち達は、たとえ周りがギターを弾ける環境になっても、他の地域のさとっち達がギター弾けるようなるまで、弦には一切触れへんの・・・。これって凄ない??」
「・・・・・・単に僕が頑ななだけやないっすか?」
ズルッ・・・
真顔でそんなことを言い返してくる長谷川に、5人は思わずその場に崩れる。
確かによくよく思い返してみれば、長谷川はこういうことを平気で口にする性格であった。
「た・・・、確かにそう言えないこともないが・・・」
「あえてソコをそう突くっ!?」
「ハハハ・・・。な、なるほど・・・。つまり桜は、一番苦手な寒い地域でも花を付けるほど、高い適応能力を持ってると言いたかったわけね?」
「まあ・・・。ホンマは元の桜が適応能力優れとったから、他の桜達も乗り越えられてるぅ言いたかったんやけどね」
「でもその内容を『実家の桜が風に強い』ってので表すのには、ちょっと難がありまっすよ~。小歩路さ~ん・・・」
「・・・ほえ?」
「さっき桜の適応能力説明すんのに、実家の桜例に上げたっしょ? 確かにあそこも風はそこそこありましたけど、ここよりは遥かに暖かい程度の風やないっすか。比較すんのには無理ありますって」
「・・・さとっち何言うてんの?」
さも『何を言っているのか分からない』と言いたげな表情を浮かべる厘に、今度は長谷川も続けて『?』マークを浮かべる。
「えっ? ・・・さ、小歩路さん。・・・さっき風絡みで実家の桜の木挙げようとしたんじゃないんっすか?」
「違-うーよー! ウチが実家の木で言おうとしたんは、枝のこと!!」
「え・・・枝っ!?」
『それこそ一体何処から出てきた話だ』と言わんばかりに、長谷川が半分厘の方に身を乗り出すようにして聞き返す。
やがて厘の口から出てきたことの内容は、長谷川が予想していたソレとはまったく関係のない内容であった。
「そう。ウチの実家の桜の木なぁ。植えられてから丸20年以上経ってるんやけど、毎年毎年新しい枝生やして花咲かすんよ。ほんでその花が咲いてる若枝数本を、いつもウチのおばあちゃんが切って飾ってるんよね? 春先に・・・」
「あぁ! よく玄関前とかに飾られてあるやつね!」
「そういえば厘さんのおばあちゃん、生け花得意でしたもんね~」
「いや『得意』言うか・・・。単なる趣味なんやけど・・・」
珍しく栗野の発言にジト目になりながら、厘はサラッとその言葉を訂正する。
その言い方と言い、表情と言い、あまりその生け花については触れてほしくないようだ。
「それで? ・・・その切って飾ってる桜の枝がどうかしたの?」
「あっ・・・。でな? その桜の枝、毎年毎年切られ続けとったら、年々下の方に生えてくる枝が減ってきて・・・」
「・・・・・・・・・まさか・・・」
「「「まさか・・・・・・」」」
〔「まさか・・・」〕
「そうなんよ・・・。一昨日とうとう下の方に枝生えななって・・・!」
(((((〔(やっぱり~・・・ッ!!)〕)))))
「だから一昨日から、もうおばあちゃんの手が届くトコに花咲いてへんのよ・・・・・・。すごい学習適応能力やろ?!」
「ソレ単に桜が成長しただけやないっすか!?」
もちろんそれが桜の適応能力なのか。
はたまた長谷川が言うように成長しただけなのか。
そのどちらが真実であるのかは、その桜にしか分からないことである。
『花より・・・』
(2007年 3月)
※大阪のとある公園。
みかっぺ
「あっ、桜♪」
厘
「ホンマや~。もう咲いてる♪♪」
みかっぺ
「春だねぇ~(嬉) お花見客も多いし・・・。ところであの二人は? 栗野さんはトイレみたいだけど・・・」
手神
「僕達ならここだけど?(もぐもぐ・・・)」
厘
「ちょっと、何食べてるん??」
手神
「ん? 三福だんごの醤油味♪ くるみ味噌味もあるけど」
みかっぺ
「わぁ~。美味しそう。。。」
厘
「まさに“花より団子”やね」
みかっぺ
「あっ! ということは、さとっちのはくるみ味噌味~?(゜▽゜")」
さとっち
「ん?(もぐもぐ)」
みかっぺ
「同じおだんご買ったんでしょ~?? おだんご味見させて~♪」
さとっち
「いや、これ玉こんにゃく串やけど・・・(汗)」
みかっぺ
「タ・・・、玉コンニャク??(((゜△゜;)」
ちなみに『味噌味』というのは当たってます。
(まあこちらは『味噌田楽』だけど・・・)