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122.去り際の置き土産

栗野から未開封のカイロを受け取ったその後。

未佳はそのカイロの袋と小袋を全て開封し、その内の5つを膝元へ。

残りはプリント用紙を配布させる要領で、後ろの長谷川・厘・手神へと回し手渡していった。


このカイロは、中に入っている材料の粉を振って混ぜ、それにより徐々に熱が発生する仕掛けのもの。

なのでこのカイロの熱を発生させるためには、どれだけ早く。

また、どれだけ振ることができたかに掛かっているのだ。


前の人間からカイロを受け取るや否や、4人は即座に腕を動かし、カイロを上下に振り回す。

今まで機材を積める音と話し声ばかりであった車内に、一気に振るタイプのカイロ特有の『シャカシャカシャカ!』という音が鳴り響く。


「一体何してるんですか? 皆さん・・・」

「分からないのよ。ただまた何か企んでるんだろうけど・・・。でも『一人5個温める』って、かなりの重労働よね?」


確かに、いくら手のひらサイズほどのカイロと言えど、皆が片手で握れるのは、せいぜい2つが限度。

それ以上手にしてしまうと、振る際にカイロ同士が密着し押し潰され、中の粉が上下に動くスペースがなくなってしまう。

一番メンバーの中で手が大きい手神でさえ、一度に片手で振ることができる個数は、3つが限界であった。


「両手で振るのッ・・・しんどいなぁ~っ」

「そんなこと、言わないでよ! みんなでやれば、なんとか・・・!」

「ウチまだ3つある」

「小歩路さん、両手で振ってください!!」

「僕今全部やってるんだけど・・・。ちょっとまだまだだな」


ちなみにただ『上下に振る』と言っても、4人のカイロの振り方は非常に個性が際立つようなものばかりだ。


たとえば未佳と長谷川の場合は、両手にカイロを2個ずつ持っているところまでは同じなのだが。

未佳は残りの持ち切れない一つを、あえて人肌で温まりやすい腿と座席ソファーの間に挟み込み、ある程度振る前に熱が発生しやすいよう、下準備をしていた。

さらにこうしておけば、別のカイロを振ってる動作の途中で、ウッカリ膝からカイロを落としてしまう心配もない。


一方の長谷川は、残っていたカイロを胸ポケットの中へと仕舞い、そのまま前屈み姿勢へ。

そしてカイロを持っている両手は、何故か上の方に持ち上げた形で、激しく上下に振り続けていた。

おそらく効果的には長谷川も未佳と同じく、上着と服越しの体温で、最後の一つを温めているのだろう。

そしてその間に、片手に2つずつ手にしているカイロを、振って温めているというわけである。


しかしその姿勢と言い、カイロから聞こえてくる音と言い、その組み合わせはまさしく、民族音楽のマンボーとマスカラのようだ。


さらにその後ろの座席に座っていた厘は、効率のよい両手方式ではなく、確実に温められる片手方式。

そしてその後ろに座る手神は、自慢の大きな手のひらで全てのカイロを握り締め、これまた効率化を図るかのように振り続ける。


こうしてそれぞれがそれぞれのやり方で振り続けること、約1分。

最初にカイロの変化が起こったのは、慎重に片手で振り続けていた、厘のカイロであった。


「ぁっ・・・・・・。なんかちょっとじんわり温かくなってきたかも」

「小歩路さん、早-い」

「こういう時、ハンカチとかで包んで振ると、早いんよねぇ~。温まるの」

「・・・あっ! 私も来たかも・・・。うんっ、来たかも!」


僅かながらも確実に温まってくカイロに、未佳達は何度も心を弾ませながら、温まってきたカイロを空いたレジ袋の中へと放り込む。

さらにその途中『何なら一筆イラストでも添えます~?』という長谷川の新たなアイデアも上がり、温められたカイロはそれぞれ一人5個ずつ。

サインペンでの簡単なミニイラストを載せることとなった。


「ジャ~ン!! 見て見て♪ 私の・・・桜の花びら~♪」

「わぁー。優雅やねぇ~。時期も近いし、ええん違う?」

「僕はクラゲっす♪」

「おっ! 出た~!! ホテルのタコクラゲ~♪♪」

「いや、ミズクラゲっすよ・・・」

「手神さんのは何~?」

「ん? ・・・僕は当然。Sunglasses!!」

「え゛っ・・・。まさかのサングラスっすか・・・?」

「ハハハ・・・。小歩路さんは?」

「ウチよぅ思い付かへんかったから・・・・・・。飴玉ちゃん」

「あっ、でも包み紙可愛い♪」

「えっ、そう?!」

「・・・あっ。そういえば『飴』といえば・・・」


ふっと『飴』という単語で何かを思い出したのか、手神はガサゴソと自分のカバンの中を漁り始め、何かをそこから引っ張り出す。

カバンの中から出てきたのは『フルーツミルクキャンディー』と書かれた、まだ未開封の飴の袋であった。


「あっ、嘘! 飴ちゃんじゃない!」

「コレどないしたの?」

「さっき更衣室で着替えてた時にスタッフさんに貰たんっすよ。ねぇ?」

「うん。『帰りに皆さんでどうぞ』って。でもこんなに入ってるし・・・。20個分くらいならあるよね?」

「うんうん♪ それも一緒にみんなにあげよう。20個だけ別の袋にして」

「カイロと一緒やとベタベタになってまうもんね」

「うん」

「はーい。皆さ~ん! バス出ま~す!!」

「あ゛っ・・・急ごう!!」


静かに駐車場から動き出すバスの中、4人は20個に分けた飴を別の袋に詰め、未佳と長谷川がカイロの。

厘と手神が飴の袋を持ちながら、それぞれタイミングを見計らう。


バスが出入り口ゲートの方へ向かうに連れ、未佳達から見て左側の格子に集まっていた出待ちファンの姿が、徐々に露わになった。

人数的には、やはり10人以上15人未満と言ったところ。

しかもその中のほぼ全ての人間が、未佳達の顔馴染みのファンであった。


「嘘! まだファンの方いらっしゃったんですか!?」

「しかもこんなに大勢も・・・。まだ外は寒いのに・・・」

「・・・! もしかして未佳さん! あなた達がやろうとしてることって・・・!!」

「う、うん・・・。分かったんなら~・・・・・・止めないで♪ 指揮さーん! ちょっとゲート出た辺りで、バス止めてー!」


待ちに待ったメンバーの姿に、出待ちファンの人間は大喜びで両手を振りながら、大興奮の歓声を上げる。

その声は、厚いバスの窓越しからもハッキリと、車内に響き渡っていた。


そんな歓声がバスの外から沸き起こる中、未佳は両手で力いっぱいに窓を引き開け、真下に集まってきていたファン達を見下ろす。

未佳達の顔が現れた早々、ファンからは黄色い悲鳴が上がった。


〈〈〈〈〈キャアアアアア~ッ!!〉〉〉〉〉

〈〈〈みかっぺぇ~っ!!〉〉〉

〈〈〈さとっちお疲れー!!〉〉〉

〈〈〈小歩路様~っ!!〉〉〉

〈〈〈手神さん、楽しかったよ~?!〉〉〉

「みんなごめんね~?! こんな時間までありがとーう♪♪ ・・・・・・よいしょっ・・・」

〈〈〈〈〈・・・ん?!〉〉〉〉〉


ふっと突然パンパンに膨らんだレジ袋を窓から垂らそうとする未佳に、ファンは『一体なんだ??』とばかりに、袋を凝視する。

さらにしばらくすると、今度は未佳の二つ後ろの窓から、同じく中に何かが入れられた状態のレジ袋を、厘が下に向かって垂らし始めた。


そんなメンバーの行動に、ファンは好奇心のまま袋の真下へと近付く。


〈えっ? ・・・何? 何? 何??〉

〈なんか下がってきた・・・〉

〈みかっぺ、コレなぁ~に??〉

「ん~?」


この問い掛けが飛んでくるのを、未佳は心の中で待っていた。


「カイロだよ~♪♪ ・・・待っててくれたみんなのカイロぉ~っ!!」

〈〈〈〈〈・・・・・・えええぇぇぇーっ?!〉〉〉〉〉

「「「ハハハハ!」」」

「ウチのは飴ちゃんなぁ~?! ・・・ちょっと足りるか分からんけど・・・」

〈嘘っ! マジで!?〉

〈メンバーからプレゼント来たぁ~♪♪〉

〈しかも出待ちの私ら限定じゃん!!〉

「おーい! コレ今下ろすから、誰か真下におってくれへんかァー?!」

〈あっ、はーい!〉

〈俺行くっ! 俺!!〉


その長谷川からの掛け声と共に、それぞれのレジ袋の真下には受け止め役のファンが待機。

そして落としても大丈夫そうなのを確認した後、二人は同時に。

まるでバスの壁に滑らせるようにしながら、レジ袋から手を離した。


無事レジ袋を受け取ったファンは、未佳の方の袋から伝わってくる熱に『ん?』と思い、早速ながら中を覗いてみる。

そこには、メンバーそれぞれのイラスト画が描かれた、既に温まっているポケットカイロ。


〈アッ! ・・・もしかして温まってんじゃない??〉

〈ん~? ・・・うわっ、温か~い♪♪〉

〈ねぇ! ねぇ! すごーい! みかっぺ達が描いたんだよね?! イラストまで描いてあるよ!!〉

〈あっ! 飴ちゃんめっちゃ味あるよ~?!〉

〈えっ!? ホント~ッ!?〉


袋の中身を見る度触れる度、ファンの顔にはそれぞれの笑顔の花が咲き続けた。

そんなファンの表情に、自然と未佳達の顔にも笑顔が零れる。


〈〈みかっぺ、ありがと~!! みんなありがと~う!!〉〉

〈めっちゃくっちゃ嬉しいよォ~ッ!!〉

〈飴ちゃん舐めて帰るね~?!〉

〈〈〈〈〈みんなありがとーう!!〉〉〉〉〉

〈〈〈〈〈ありがと~う♪♪〉〉〉〉〉

「みんなバイバーイ!! 今日は本当にありがと~う♪♪」

「風邪引かんようになぁ~!? 気ぃ付けて早めに帰るんやで~!!」

「みんなまたねぇ~!? さいなら~!」

「また会いましょーう!! I’ll be baァ~ck!!」

「バイバーイッ!!」

〈〈〈〈〈バイバ~イ!!〉〉〉〉〉

〈〈〈〈〈さようならァーッ!!〉〉〉〉〉


街灯もない真っ暗な夜の闇の中、メンバーとファンはお互いの声が聞こえなくなるその瞬間まで、その手を振り続けた。

まだ春の始まりを感じさせない、冬空の元で・・・・・・。






お互いの姿が見えなくなったのは、バスが道路上でのカーブを曲がった辺りからであった。

ファンはおろか会場ですら見えなくなった窓からは、もはや冷えた空気と道路を走るモーター音しか聞こえてこない。


そんな窓の外を名残惜しげに見つめつつ、未佳はゆっくりと、その窓を閉めた。

閉め終えたあとで、溜息とも似つかないような息をつき、座席へと沈む。


「・・・ふぅー・・・・・・・・・・・・」

「? ・・・坂井さん・・・? どうかしました?」


きっと今の溜息と動作のせいだろう。

若干前の人間のことが心配になったのか、長谷川が未佳の座席の背凭れから顔を覗かせた。

その長谷川の顔をそっと見上げながら、未佳は静かに微笑む。


「ん? ・・・・・・ううん。何でもない・・・。なんか『終わっちゃったなぁ~』って思って・・・」

「んなぁ~・・・。まだ今年始まったばっかっしょ? まだ東京に出向く機会なんていくらでもあるやないっすか」

「そ・・・。そうよね」

「それより坂井さん。さっきのコレ、決着着けましょうよ?」

「・・・ん゛??」


ふっと、下ろしていた視線をもう一度長谷川の方に見上げてみれば、そこにはグーにした拳を構える長谷川の姿。

そういえば、先ほどのゲームで『カレーライス』だけ決着が着いていなかったことを思い出す。

正直、半分忘れかけていた。


「えぇ~! 今やるのぉ~?!」

「当ったり前っすよ。ましてやさっきあんなこと言われたんじゃ、こっちだって黙ってないですって」

「だって本当に遅いんだもん」

「う゛っ・・・! ・・・・・・だから、相手が疲れてる時が狙い目♪」

「あっ、言ったな? ・・・よし! じゃあいいわよ!! ・・・・・・1回勝負よ?」

「へいへーい」


ちなみに『カレーライス』とは、ジャンケンとよく似た手遊びの一種。

互いに『カレーライス』と言いながらジャンケンをし、勝った人間が勝った手の形ごとに付けられた呼び名。

たとえば『パー』であれば『パー辛』。

『チョキ』であれば『チョー辛』。

『グー』であれば『グー辛』と、2回ずつ連呼をし、そのあとに手の形を変えながら、その呼び名でジャンケンを繰り返す。


勝敗を決めるのは、あいこの時の掛け声。

あいこになった際、先に『ドンッ』という言葉を言えた方の勝ち。

言い遅れたり、あいこでもないのに『ドンッ』とお手付きをしてしまった場合は負け。

そして両者が同時に『ドンッ』と口にしてしまった時は、そのまま引き分けとなる。


ルールはたった、これだけだ。


ちなみにもう一つの似たような内容である『グリンピース』は、実際ジャンケンの時の単語が違うだけで、ルールややり方はまったく同じものである。


「じゃあ行くよー?!」

「ヨッシャー・・・。スゥ~・・・」

「「カレーライス! ・・・カレーライス! ・・・カレーライス!」」

「パー辛パー辛、チョー辛! ・・・チョー辛チョー辛、グー辛!」

「パー辛パー辛、チョー辛! ・・・チョー辛チョー辛、グー辛! ・・・ッ! ど」

「ドンッ!! ・・・ほぉーら。遅い」


結果は、圧倒的な未佳の余裕勝ち。

しかも未佳は最初のジャンケンの時点から、長谷川にまったく勝ちを許していなかった。


差ほど本気でなくとも余裕で勝利してしまう未佳に、長谷川は奇声を上げながら頭を抱える。

未佳的には本気でなくとも、長谷川はバリバリ本気モードでやっていたのだ。


「あ゛ぁ゛あああぁ~・・・!! 坂井さん、もっ1回!!」

「嫌よ。『1回勝負』って言ったでしょ」

「お願いっ!! この通り・・・!!」


そう言って頭の上から両手を合わせる長谷川であったが、未佳はまったく首を縦に振ろうとしない。

正直言って、今はほんの少しでも仮眠を取りたい気分なのだ。


だから堂々とそこは断る。


「ダァ~メ! 人生そんなに甘くないっ!!」

「そこを、なんっとか・・・!」

「ダメ。1対1ならともかく、2対0じゃ決着着いちゃったし・・・。もうやんない」

「次、グリンピース! グリンピースで・・・!!」

「!! ハァッ?! それもう私が3勝0敗で決着ついたでしょぉ!? なんでまたやるのよぉ!!」

「お願いッ!!」

「みかっぺぇ~・・・。さとっちちょっとうるさいから、みかっぺ相手したってよー・・・。きっとこの人、自分がボロッボロになるまで『やってぇ~!!』叫んどるから・・・」

「ハァー・・・・・・。了解ー・・・」


ちなみにその後。

バスがホテルへと着くまでの間、未佳が長谷川との手遊びに付き合わされたのは、もはや言うまでもない話である。



予約死亡期限切れまで あと 163日


『初免許』

(2001年 9月)


※神戸市内 長谷川の車の車内。


さとっちの父

「せぇーやぁーかぁーらぁー!(苛) 肉と魚は右のスーパーがええ言うとるやろが!!(怒)」


さとっちの母

「アホッ! 向こうはカードのポイント金額が割り合わへんから『行かん』言うてるでしょ!!(怒) 鮮魚品買うんやったら、ちち高くても右のスーパーやのっ!!」


さとっち

(あぁ~あ・・・。ま~た始まった・・・(orz) たぁーくっ! 人がせっかく免許取った言うのに、いきなり何処のスーパーに行くかで喧嘩かいな(呆) もう適当に目の前のコンビニで下ろしてまうぞ?(爆))


さとっちの父

「何を抜かしとるんやぁ、母ちゃん! それでも関西の人間かぁ!? あぁ!? 少しは関西人としてのドケチ魂見せろやッ! 誰の金で今まで食ってってるぅ思ってんねん!!(激怒)」


さとっちの母

「そない言うたかて、あんさんは仕事ばっかな人やったやないの! あんさんから渡されたお給料で必死に遣り繰りと家事やってきたんは、あたしですぅ!!(主張) 大体今はなんでか知らへんけど、毎月智から送られてくる給料の方が高いわ!(爆)」


さとっち

(知らんのかいな!!(orz))


さとっちの祖母

「すまへんなぁ~・・・智。初めての運転やのに、いきなりこんな口合戦に巻き込ませてしもて・・・(謝罪)」


さとっち

「あぁ~・・・大丈夫。伊達にこの中に25年生きてへんから(爆)」


さとっちの母

「お母ちゃんもなんかこの人に言ったってよぉ~!(訴)」


さとっちの父

「何言うてるんやぁ~、母ちゃん!! お母さん! お母さんからもぉ~、なんか・・・! 娘さんに言ったってください!!(願)」


さとっちの祖母

「えぇ~、そない言われたかてー・・・(困) ほな、智。次の交差点左に右折してや~(指示)」


さとっち

「あぁー・・・ちょい待ち・・・・・・。婆ちゃん『左に右折』ってどっち?!(謎)」


可哀想な孫を助けようとしたら、まさかのこんな発言に・・・(orz)


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