113.誰か気が付いて!!
ある意味山場でもあった新曲と追加楽曲を歌い終え、楽譜を自分の真後ろへと放った未佳は、再びマイクスタンドの方へと歩み寄る。
ただしスタンドから直接話すのではなく、ここから先はケーブルマイクでのMCだ。
「さて・・・・・・。手神さんカッコイイジャケットですね」
〈〈〈〈〈ハハハ〉〉〉〉〉
「・・・いやいや、坂井さんほどでも」
「黒の分厚い感じで・・・。ちょっと硬そうですけど、暖かそうですね」
「・・・・・・もしかして寒いんですか?」
〈〈〈〈〈ハハハ〉〉〉〉〉
実のことを言うと、あながちその予想も外れてはいない。
つい数十分前のイベント開始直後は、何やら適度な緊張感と盛り上がりから体が温まっていたが、セットリストも残すところ1曲のみとなると、その感覚も次第に小さくなっていく。
そしてふっと気が付けば、予想以上に冷え込んでいる自分がいた。
「一部・・・。ちょっと太ももの辺りが・・・」
「寒い?」
「うん。・・・上は何ともないんだけど、下がね? タイツ履いてても風がくる感じ・・・なんですが。えぇ~、この衣装は・・・何の衣装なんでしょうか? さとっち」
「・・・・・・エッ? 僕ッ?!」
『そういうのはいつも手神さんやろ!?』という定番の流れを想像していたがために、長谷川は見事に不意打ちを食らった。
そもそも未佳のMC振りに『こういう流れ!』というちゃんとした決まりはない。
ただ油断している人間を中心に振るのだ。
「えぇ~っとー・・・。今回の新曲の・・・PV映像のっ、すね。あとジャケット」
「はい。・・・よくできました~♪」
〈〈〈〈〈ハハハ・・・〉〉〉〉〉
「そうなんですよ。今日みんなが着ている衣装は、全部そのPV映像の中で・・・、着ている格好で・・・。みんなカッコイイですよね?」
〈〈〈カッコイイ~!!〉〉〉
〈〈〈キレーイ♪♪〉〉〉
〈〈お美しい~ッ!!〉〉
「ねっ? あと私今日・・・ちょっとネイルも素敵な感じのを・・・・・・。最前列、見えるかな?」
そう小声で呟きつつ、未佳はちょこちょこ歩きのような歩き方で、ステージのセンター橋の方へ。
そしてそこでしゃがむと、センター側の最前列観客に見せるよう、ネイルの施された右手を『にゅ~』っと伸ばした。
ちなみに回覧エリアとそのステージ台との間には、段差を除いて大体70センチほどの空きスペースが設けられている。
さらにいくら未佳が手を伸ばそうと、腕はステージ上では斜め下に下ろされる形となるため、観客との腕の距離はおよそ50センチ。
なので直接最前列にいる観客に、腕を掴まれてしまうなどの心配はない。
しかし今回は、その安全のための空きスペースが少々仇となってしまったようで、実際未佳のネイルアートを目視で確認できたのは、未佳の正面一列目にいる、たった6人ほどの観客のみであった。
それでも、周りのネイルを確認できない観客の存在を気遣ってか、一番ネイルを確認できる位置にいた女性観客は、大声でそのネイルアートのデザインを口にする。
〈蜘蛛の巣~!!〉
「そう! 蜘蛛の巣のネイルなんですよ~♪ しかも水滴がちょっと巣にくっついてる感じの・・・」
〈〈〈〈〈おぉ~〉〉〉〉〉
「私のメイクさんが・・・昨日ホテルで作ってくださいまして・・・。コレ明後日以降にまた、見えなかった人のために、スタッフDiaryにでも載せますね? 写真」
そう笑みを浮かべながら理つつ、未佳は再び右手の付け爪に視線を向ける。
やはり何度見てみても、このネイルアートの繊細さには目を奪われる。
おまけにイベント中ずっと指に付けていたというのに、ネイルのマニキュアや飾りなどはまったく落ちていない。
もちろんそれらのものが落ちないようにすることは、ネイルアートを施す側においての鉄則ではある。
しかしそれを行った楢迎は、まだプロネイリストからしてみれば素人枠。
堂々と自分の作品を自慢できるような立場ではない。
(でもデビューの時と比べたら・・・すごくよく出来てる・・・)
思えば最初の頃、今まで一度もネイルアートに挑戦したことのなかった楢迎に、初ステージで『ネイルやって』と言っていた自分を思い出した。
当然楢迎にとっては初めてのことだったので、始めはただただ困惑。
慣れないことを要求してしまったがために、最初のネイルはたった2色の色を上下に塗り分ける程度のことしか出来なかった。
しかしその後。
ネイルを求める自分のために、楢迎は独学でネイルアートを学び、そして未佳がライヴやイベントを行う度、その腕前を磨いていったのだ。
今となっては、こんな繊細なデザインでさえ、そつなく熟せる。
(これならまた別の機会に、付け爪の使い回しとかもできるわね。ハロウィンとか~。クリスマスとか~。それから・・・・・・)
しかしその希望は、儚くも叶わない望みだ。
(バカ・・・・・・。生きてるわけないじゃない・・・・・・私・・・)
自分は生きていられる期間は、おそらく世間が『真夏』と口にしている頃だろう。
この今着ている黒い衣装でさえ、炎天下では着られないほどの・・・。
(・・・・・・別にいい・・・。今の内に使い回せばいいんだから・・・)
飾りが全て取れ、マニキュアが剥がれ落ちるまででなくてもいい。
ただ自分が『もう十分』と思えるまで、この指に飾ることができればいいのだ。
まだ100日近く残されているのであれば、また機会は巡ってくる。
「・・・・・・あ、あと・・・。私今回目元のメイクも・・・。ちょっといつもとは違うのに変えてみたんですよ? このネイルカラーに合わせて・・・」
〈〈〈〈〈おぉ~〉〉〉〉〉
「ちょっとモデル風な・・・感じで・・・。みんな分かる? 分かる??」
そう手当たり次第に尋ねつつ、未佳は人生初のメイクが施された両目をパチパチと瞬かせる。
その両目は、上瞼全体が黒っぽいチークに染められ。
しかし下地として塗られていたグレーのチークにより、上のブラックは中心部から、やや白っぽいボカシが入っているかのようなものになっていた。
そんな未佳の両目を真横で覗き込み、長谷川は『う~ん』としばし宙を仰ぐ。
確かあの時、楢迎がこのメイクの名前を言っていたように思うが、その名前が『いざ!』という時に出てこない。
「あのっ・・・。何やったっけ? えぇ~っと・・・。すっ、すぅ~・・・」
「燻製メイク!!」
ズルッ!!
一応言ってはおくが、厘のこれらの発言は、単なるボケでもウケ狙いでもない。
ただ率直に素のまま、思ったことを口にしているだけである。
「あれ? みんななんで倒れんの? ・・・『燻製メイク』でおうてるやろ??」
「違あぁぁぁあうっ!!」
〈〈〈〈〈ハハハハ!〉〉〉〉〉
「・・・あっ! 思い出したわ。スモーキー! 『スモーキーアイズ』!!」
内心、今このタイミングで思い出されてももう遅いと、未佳は両目を伏せながら思った。
「まあ・・・。『燻製』ではないな。うん・・・」
「だって『スモーキー』って聞くと『燻製』なんやもん」
「それもどうかと思いますが?! 小歩路さん!?」
〈〈〈〈〈ハハハ〉〉〉〉〉
「でもなんか・・・ちょっとカッコエエよね? いつもと違くって・・・」
「あっ・・・。そう??」
不覚にも褒められると弱いタイプなため、厘に褒められた未佳はやや締まりのない笑みを浮かべる。
こうなると未佳の子供っぽい一面は頻繁を増していく。
「どう? どう? どう?? このメイク、カッコイイ??」
〈〈〈〈〈ハハハ・・・〉〉〉〉〉
〈〈〈カッコイイ~!!〉〉〉
〈〈〈カッコイイー♪♪〉〉〉
「二人はどう?? 今回のメイク!」
「・・・・・・なんか個人的には目付きが恐いんっすけど・・・」
「えぇーッ?!」
〈〈〈〈〈ハハハ〉〉〉〉〉
ちなみにメイク無しでの未佳の目は、やや目尻の辺りが泣きそうな垂れ目になっているので、本来は鋭い形ではない。
しかし最近は二重の位置やら、メイクやら付けまつ毛やらの関係で、少々目力のあるハッキリとした瞳にしていることが多い。
その段階でも既に睨み目っぽくなってはいたのだが、今回はその上に目元を強調させるボカシのスモーキーアイズメイク。
余計に顔が強面風になってしまっても、正直致し方なかった。
ただそのことを少しも遠慮せずにズバリと言われ、未佳はやや困惑したかのような瞳で長谷川を見つめる。
「・・・恐い?」
「ちょっと目付きキツくなったかなぁ~って」
「・・・・・・・・・・・・」
「あぁっ、でも・・・! コレは僕個人の意見やから!! ネッ?! 手神さん、どないっすか??」
「・・・ん?!」
「この・・・坂井さんの目元メイク」
「スモーキーアイズ・・・」
「・・・うぅ~ん・・・・・・」
メイクの印象を長谷川に尋ねられ、手神はしばし顎に手を当てながら考え込んでいたが、ようやく出てきた回答は、実に手神らしいものであった。
「でも僕はやっぱり・・・・・・。“CARNELIAN・eyes”の方が・・・」
〈〈〈〈〈「「「・・・オォ~ッ!?」」」〉〉〉〉〉
「いいかなぁ~・・・」
「そのオチずっと考えてたでしょ?」
「エッ?」
〈〈〈〈〈「「ハハハハッ!!」」〉〉〉〉〉
まさかの長谷川のツッコミに湧く会場を見て、未佳は『あっ!』と、もっと肝心なことを思い出す。
そういえばこの男のメイク内容について、まだ自分達は何もMCで触れていなかった。
ヒソヒソ話などで話している人間を見掛けないところを見ると、どうやら誰もこの変化には気が付いていないらしいが、これは絶対に触れなければならない。
でなければ巴丘の苦労が、全て水の泡だ。
「・・・あっ! そういえば皆さん。この中に私以外にも、いつもと違うメイクを施された方がいらっしゃるんですけど。誰だか分かりますか~??」
〈〈〈〈〈えっ? ・・・・・・〉〉〉〉〉
〈・・・小歩路様・・・?〉
ズルッ・・・
〈小歩路嬢??〉
「・・・えっ? あたし?? ・・・ううん。ウチやないよ? ウチやない・・・」
ちなみに厘の今回のメイクは、薄く頬にファンデーションを塗り、目元にアイシャドー。
口元にピンクカラーのグロスを塗った程度。
普段のメイクとは何一つ内容は変わっていない。
厘もそれは自分で自覚していたのか、厘を指摘するファンに対し、厘は右手と顔を同時に左右に振った。
「も~っとよく見てみてください、皆さん。ほら! ・・・『なんかいつもと違う』みたいな」
〈〈〈サングラス!!〉〉〉
ズベッ!
「さ、サングラス? ・・・あぁ~。確かにコレはー・・・今日下ろしたやつだけど・・・」
〈〈〈〈〈おぉ~!!〉〉〉〉〉
ある意味コアなファンでなければ気付かないような箇所をズバリと言い当てられ、手神は心持ちご満悦そうな笑みを浮かべた。
実はこのサングラスは一昨日に、一足先に新大阪駅の駅ビルに出向いた際、一目惚れして衝動買いしたもの。
そして『どうせなら・・・』と、今日の朝にわざわざケースから下ろし、ホテルの時点で既に両目に掛けていたのだ。
ただ当の本人が何も語ろうとしなかったので、メンバーはこの手神の変化にまったく気付かなかった。
現に未佳も、たった今ファンに指摘されて気が付いたような状態である。
「でも僕じゃないんでしょ?」
「・・・違う」
「だよね? ・・・さぁ~。もう一人しかいないけど・・・」
〈〈〈〈〈さとっち~!!〉〉〉〉〉
(ハァ~・・・。消去法だけどや~っと気が付いた・・・)
〈〈〈の髪型!!〉〉〉
ズズズッ・・・!
「えっ? 髪?? 髪はぁ~・・・今日は特に・・・。ちょっと風で乱れただけちゃぅ・・・うわッ!!」
「ほら! よく見て!! ホラッ!!」
さすがに痺れを切らした未佳が、半ば強引に長谷川の両肩を引っ張り、自分の顔と長谷川の顔を横に並べる。
たったこれだけのことにここまでしなければならないのかと、内心頭が痛かったが、その未佳の行動のおかげで、ようやく辺りもその変化に気が付いた。
〈〈〈〈〈! あぁ~っ!!〉〉〉〉〉
〈〈〈さとっち白くなーい!〉〉〉
〈〈〈肌が違ーう!〉〉〉
〈みかっぺの方が白ーい!!〉
「そうそうそう!!」
〈さとっち焼けた!!〉
「・・・いや、焼けてない。焼けてない」
〈〈〈〈〈「「「ハハハハ!!」」」〉〉〉〉〉
「僕の場合、焼けたらこんなもんやないから・・・。焼いてはいない」
「あと私、異常なくらい白くないし・・・」
〈〈〈〈〈ハハハ〉〉〉〉〉
「コレが普通なんだから! コレが!! さとっちの地肌の方がもっと真っ青!!」
「真っ青?!」
〈〈〈〈〈ハハハハ!〉〉〉〉〉
とりあえずお互いあらぬ疑いは否定しつつ、長谷川は改めて、自分の顔を指差しながら、その詳細を説明する。
「そうなんっすよ! 僕今回ちょっと・・・顔にファンデを塗りまして。元気組の仲間入りを、あっ。『元気ない』わけやないけど・・・うん・・・」
〈〈〈〈〈ハハハ〉〉〉〉〉
「えっ? みんな私が言うまで気付かなかった?? さとっちの肌が違うの・・・」
〈〈〈〈〈うん。うん〉〉〉〉〉
〈言われなくちゃ分からない!!〉
〈〈〈〈〈うん! うん!〉〉〉〉〉
「あっ、そう? ・・・・・・逆に気にしすぎなんじゃない? さとっち」
「え゛っ?」
確かにこれまで、長谷川は自ら自分を『死にそうな色白さ』と口にしていたが、実際周りから最初にそれらを言われたことはない。
もちろんファンやスタッフの中には、長谷川の肌の白さを弄りまくる人もいるが、その人達は大概、長谷川が自ら色白のことを自虐しているのを知っていたから。
つまり当の本人が何も言わなければ、周りは長谷川の色白さに目を向けることはないかもしれないのだ。
「ほら。さとっちいつも自分で『肌白過ぎてて嫌や~!』とか言うてるからー・・・。みんながソコに目ぇいってしまうんよ」
「そうそう・・・」
「実際はそこまででもないんだと思うよ? 長谷川くん」
「・・・・・・そんなことない!!」
「いやっ! ある!! アル!!」
〈〈〈〈〈ハハハハ〉〉〉〉〉
「あるってば!!」
「ない! ・・・絶対にそらない!!」
あくまでも頑なに、その可能性については強く否定し続ける長谷川。
実はそれには、こんな幼い時の体験が関係していた。
「な~・・・っんも僕が言わんでも気付きます! ・・・そもそもコレ最初、僕の親が言ったんっすからね?」
〈〈〈〈〈あぁー・・・〉〉〉〉〉
「あっ、お父さんとお母さんが言ったの?」
「いや、オカンっすね。・・・なんか保育園・・・かな? ぐらいの時に、親戚一同が揃ったことがあって・・・。そこで談話みたいな感じで、ボソッと・・・。『なんやウチの息子白っぽいなぁ~みたいな」
「「「あぁ~あ」」」
〈〈〈〈〈ハハハ〉〉〉〉〉
もちろん、その時の母の発言が全ての引き金になったのは、もはや言うまでもないこと。
幼いながらも物心が付きはじめていた頃であったことも関係し、その日から長谷川は、同い年の子供の肌と、自分の肌を比べるようになった。
一般的に一度自分の体にあるコンプレックスを見つけると、人はその箇所を他人と見比べ、過剰にその度合いを酷いものにしてしまうことがある。
しかし長谷川の場合は、いくら過剰的に見なかったとしても、その違いは一目瞭然なほどのレベルであった。
まず他の同い年の子と横に並んだ時点で、まったく地肌の色が違う。
ほとんどの子が健康そうな薄黄土色の肌色なのに対し、長谷川は肌色とは到底言えないような白。
場所によってはやや青白く感じてしまうような箇所まであった。
さらに季節が夏場へと変わり、辺りがプール日和と騒ぎ始める頃になると、長谷川にはもう地獄だ。
以前にも説明したとおり、肌の関係で日焼けができない長谷川と、この季節に美しく小麦色に焼けた周りの肌との差は、まさに天と地ほどの開きとなる。
当然ここまで差が開くと、さすがに横に並ぶなどと言った行動は一切しようとは思わなかったが、周りの人間からしてみればかなり異様な光景だ。
病的うんぬんよりも前に、少々引きこもりを続けている人間に見られていただろう。
下手をすれば、頻繁に各地を引っ越していたせいで、以前の同級生達からは既に死んでいると思われているかもしれない。
(まあその前に・・・。僕の存在は忘れられとるかもしれんけど・・・・・・)
「その頃から自分の肌気にしはじめた・・・?」
「・・・・・・ん? ・・・うん。そうっすね。『気にする』言うよりー・・・周りも『なんか白ないか?』って聞かれることもあったし・・・。特に夏場とかになると余計に」
「あぁ~・・・。みんな、小麦色になってるのに」
「自分だけ、炊く前のこう・・・白米みたいな」
〈〈〈〈〈ハハハ〉〉〉〉〉
「分かる! 分かるよ~?! あのちょっとだけ透けてる感じが、でしょ??」
「そうそうそう!! そんな肌から本日・・・離脱したんです!! 僕・・・!」
〈〈〈〈〈おぉ~っ!!〉〉〉〉〉
そう満面の笑みを浮かべながら発言する長谷川に、会場からは祝福の拍手と、大きな歓声が上がった。
だがその喜びを口にして上げている長谷川の両腕は、相変わらず本来の青白い色のまま。
あくまでもあのファンデーションを塗ったのは顔のみ。
その他の箇所には一切手を加えていない。
(両腕上げてたら意味ないのにー・・・・・・。まっ、本人はかなり嬉しそうだし・・・。別にいっか♪)
相変わらず観客から上がる拍手に喜ぶ長谷川を横目で見つつ、未佳はふっと視線を足元のモニターへと移す。
そのモニター画面の文字が『Free』から『ポスター説明』へと切り替わったのは、まさにその直後であった。
『想定内』
(2006年 6月)
※東京 ライヴ会場 大広間。
みかっぺ
「よいしょっと・・・。いいかな?(確認) は~い! みんなケーキ切れたよ~? 取り皿持ってきて~♪♪(^^)」
メンバー&スタッフ一同
「「「「「ハ~イ!!(ハイテンション)」」」」」
みかっぺ
「ちょっと大きさに偏りがあるけど・・・(^_^;)」
手神
「大丈夫♪ 大丈夫♪♪」
厘
「ウチそないに食べへんから、小さいので・・・」
みかっぺ
「はいは~い♪」
栗野
「でも6周年記念ケーキとはいえ、スゴイ豪勢ねぇ~(圧巻) クリームもフルーツも見た目も・・・。さすがは東京だわぁ」
みかっぺ
「悔しいけど、大阪は負けてるかも・・・(苦笑)」
厘
「せやけどみんな、明日ライヴツアー最終日なんやからね? 胃もたれせんといてよー?(忠告)」
さとっち
「坂井さ~ん! 最初の一切れ頂戴♪♪」
手神
「おっ。ケーキに目がないのが来た(笑)」
みかっぺ
「はいは~い♪ じゃあねぇ~・・・。 さとっちのは特別にっ」
さとっち
「ん?」
みかっぺ
「ハイ! 超特大二切れ分!!」←(ドンッ!!(重))
厘・手神・栗野
「「「!!Σ(OДO;)」」」
さとっち
「えっ? ・・・マジで?! こんなに食ってええの!?(確認)」
みかっぺ
「うん♪ だって今月誕生日でしょ?(^_^)」
さとっち
「!! うわぁ~! やったぁ~!!(大興奮) 坂井さんありがとうございます!!(感謝)」
※ルンルンでその場を去るさとっち。
厘
「ちょ、ちょっとみかっぺ(慌)」
みかっぺ
「ん?」
栗野
「大丈夫なの? あんなに大きなのあげちゃって・・・(不安) 明日本番なのに(心配)」
みかっぺ
「大丈夫・・・。コレ作戦だから」
手神
「さ、作戦?」
みかっぺ
「そっ。最初にあれだけあげておけば、いくらあのさとっちでも『お代わり~♪』って言ってこないでしょ? ・・・毎回すぐに『ちょうだ~い♪♪』って催促してくんのが面倒臭いんだもん(爆)」
厘・手神・栗野
「「「あがっ・・・(ア然)」」」
ちょっ・・・!
みかっぺ、恐っ!!