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憑きづきし  作者: 金子よしふみ
第四章

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記憶

 それは幼少の時、犬に噛まれた時のことだった。

 今よりも少し前の季節だったろうか。たまたまもこもこしたコートを着ていて、しかもその犬が小さかったこともある。痛みは感じなかったが、犬に噛まれているというのが、幼い志喜には怖くて仕方がなかった。

 その時、志喜の祖父は、おびえる志喜にこう教えた。

「犬ものぉ、怖いから噛み付いてくるんだ。だから、撫でてやれ。怖くないってな」

 志喜は恐る恐る子犬を撫でた。すると子犬は申し訳なさそうに噛むのを、うなるのを止めた。志喜に寄り添い、何度も頭を擦りつけてきた。


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