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第1話「才能ゼロの俺に、神様は“他人の努力”をくれた」

俺の名前は霧島(きりしま) (れん)、十八歳の高校三年。


大学受験を控え、俺は毎日、狂ったように勉強に打ち込んでいた。


朝から晩まで、ノートを埋め、参考書を読み込み、問題集を何周も解き直す。

数式でびっしりと埋まったノート。震える手で握る鉛筆。霞む視界に、汗がぽた、と落ちる。


誰に言われたわけでもない。ただ、どうしても――見返したかった。


両親の冷めた目。もう俺に何も期待していないのが、言葉にしなくても伝わってくる。


「こんなにやってるのに……何でだよ……」


何百回と解いた問題も、何千字と書いたレポートも、模試の結果はまるで応えてくれなかった。毎回返ってくるのは、“平均以下”という冷たい現実。


「……またダメなのかよ……」


唇をかみ締める。胸の奥に溜まっていた悔しさがこみ上げ、喉を焼くように締めつける。


努力はしている。誰よりも必死になって、自分を変えたくて、机にしがみついた。


なのに、いつも結果に裏切られる。どれだけ手を伸ばしても届かない。どれだけ積み上げても足りない。


鉛筆を握る手がかすかに震えた。思わず下を向いた。涙は出ない。けれど、心が、痛いほどに軋む。


自分の努力は、本当に意味があるのか?

ただの自己満足で終わっているだけじゃないのか?

そんな疑念がよぎるたび、胸の奥が冷たく締めつけられる。


——昔から何をやっても、報われなかった。


ピアノ、格闘技、水泳……。思いつく限りの習い事を、親は惜しみなく与えてくれた。


だけど俺は、一つとして“できるようになった”と胸を張れるものがなかった。


ピアノは何度練習しても指がもつれて音が崩れる。泳げるようになるはずの水泳教室では、最後までクロールすら形にならなかった。格闘技も技術が身についた実感がなく、ただ体力だけが削れていく。


どれも最初は「頑張ろう」と思えた。けれど、周りが次々と上達していく中で、俺だけが置き去りにされていく感覚に、次第に心がすり減っていった。


“自分には、なにもできないんじゃないか”


そんな声が、心の奥底でずっと消えずに響いていた。


努力しても、積み重ねても、結果には届かない。

気づけば周囲は前へ進み、自分だけが同じ場所に取り残されているようだった。


「なんで俺だけ……」


胸の奥で叫ぶような悔しさと、自分自身への苛立ちが渦巻く。


できることがない。

認められたこともない。


自分という存在が、最初から欠けているのではないかと思えてくる。


まるでこの世界そのものが、俺という存在を最初から拒んでいたかのように。


何をしても振り返ってもらえない現実の中で、ただ一人、声もなく立ち尽くしていた。


——だから、変わりたかった。


部屋の天井を見上げたまま、どうしようもない閉塞感に押しつぶされそうになっていた。

息苦しさすら感じて、気づけば体が動いていた。


深夜。もう部屋に居たくなかった。ただ、この感情をぶつける場所がほしかった。 ドアを開け、靴を履いて外に飛び出す。街灯の明かりがにじんで、何もかもがぼやけて見えた。


ただ、走った。


無我夢中で、何かから逃げるように。何かにすがるように。

アスファルトを蹴る音だけが、自分がまだここにいることを確かに感じさせてくれた。


風が頬を叩き、涙を乾かしていく。その冷たさだけが、現実の苦しさから少しだけ意識を遠ざけてくれた。


「……なんで……俺ばっか……」


それは、頭で考えるよりも先に、心の奥底からあふれ出た叫びだった。

気づけば声になっていたその言葉には、誰にも届かない、届かせるつもりもない、ひとりぼっちの痛みが詰まっていた。


どうして自分だけ、努力が報われないのか。

どうしてこんなにも頑張っているのに、誰も振り向いてくれないのか。


夜の静寂が、その声をすぐに飲み込んだ。

それでも俺は、走ることをやめなかった。

一歩一歩が、何かに抗おうとする唯一の手段であるかのように。


それは、限界を越えようともがく、自分自身への最後の抵抗だった。


……けれど。


「っ――!」


何かに足を取られた。アスファルトに引っかかる感覚と共に、視界が一瞬で反転する。

手のひらを擦りむく痛みと、背中を打ちつけた衝撃に息が詰まる。

地面に倒れたまま、顔を上げると、視界の端に強烈な光が差し込んだ。


ヘッドライト。


ブレーキの音は、聞こえなかった。

車は止まらない。間に合わない。

身体が硬直する。逃げようと頭ではわかっていても、動かない。


その瞬間——


まるで世界がスローモーションになる。

迫り来る鋼の塊が、ただの影に見えた。

最後に見たのは、容赦なく迫るフロントグリル。


そして——視界を覆い尽くす、真っ白な光だった。


* * *


目を覚ますと、そこは見たこともない世界だった。


辺り一面、どこまでも続くような真っ白な空間。

空も地面も、境界すらわからない。

上下の感覚さえ曖昧になるほど、すべてが純白に満たされていた。


空気は静まり返り、風も音も、何ひとつ感じられない。

まるで時間さえ止まってしまったかのような、異様な静寂。


事故に遭ったはずなのに、痛みもなく、服も汚れていない。

現実味がなく、夢とも思えない。


そのとき——ふと、視界の向こうに人影が現れた。


輪郭はぼんやりとしていたが、次第に光をまとうように像を結び、ゆっくりとこちらへ歩いてくる。


長い金糸のような髪が柔らかく揺れ、澄んだ碧い瞳がまっすぐにこちらを見つめていた。

その佇まいは、人間とは思えないほど静謐で、ただそこに立っているだけで空間の緊張が和らいでいくようだった。


口元に浮かべた微笑みには、どこか母性のようなものすら感じられた。

初めて見るはずなのに、なぜか懐かしく、そして圧倒的に神々しい。

まるで神話に語られる“女神”が、現実の皮をかぶって目の前に降り立ったかのようだった。


思わず、息を呑んだ。


「霧島 漣。あなたは“実らぬ星”のもとに生まれました」


その言葉を口にしたとき、彼女の表情には明らかな陰りが差していた。

申し訳なさそうに視線を伏せ、わずかに唇をかみしめるような仕草を見せる。


静かに、けれど覚悟をもって、彼女は語り出した。


「努力が報われないように定められた運命……それは、本来、あってはならないものでした」


彼女の碧い瞳には後悔の色が浮かび、言葉一つひとつが重たく胸にのしかかる。


「私たちの、管理ミスです」


その声はかすかに震えていたが、真摯さだけは紛れもなく伝わってきた。

笑えなかった。


俺の人生が“ミス”で済まされる。

そんな言葉で、すべてを説明されることに、強い反発がこみ上げた。


あの膨大な時間、積み重ねた悔しさと痛みが——ただの“管理ミス”だったなんて。

ふざけるな。


胸の奥が熱くなり、握りしめた拳がわずかに震えた。

怒りとも悔しさともつかない感情が、喉の奥から吹き出すように声になった。


「……それで全部片付くのかよ」


怒りとも悔しさともつかない感情が、思わず声になる。


女神は、その言葉を受けて、しばらく沈黙した。

気まずそうに視線を落とし、唇をきゅっと結ぶ。

その表情には、言葉では言い表せないほどの後悔と、深い罪悪感が滲んでいた。


やがて、意を決したようにゆっくりと顔を上げ、真正面から俺を見据える。


「あなたの怒りも、悔しさも、当然のことです……」


わずかに震える声。それでも、しっかりと想いが込められていた。


「あなたの努力を、私はずっと見ていました」


その一言は、思いがけない角度から胸を打った。

誰にも気づかれなかった。報われることもなかった。

孤独の中でひたすら積み上げてきたものを、「見ていた」と言ってくれる存在が、確かにここにいる。


それだけで、胸の奥に張り詰めていた何かが、音を立てて揺らいだ。


怒りや悔しさ、無力感の奥底に、ずっと押し込めていた思いが顔を出す。

——本当はただ、誰かに見ていてほしかった。

誰にも届かず、誰にも認められなかった努力を、それでも認めてくれる存在が欲しかった。


その想いが、女神の言葉によって静かに浮かび上がってくる。


女神は深く頷き、柔らかな声で語りかけた。


「私たちの過ちに、どんな言葉を尽くしても償いきれません。

だからこそ……今度はあなたに、“努力”を知る者として、新たな世界で生きてほしいのです」


その瞳には、確かな祈りと願いが宿っていた。


差し出された光が、穏やかに俺の胸へと染み込んでいく。

それは暖かく、心の奥にこびりついていた孤独や痛みを、少しずつ溶かしていくようだった。



《スキル:努力模倣(イミテート)


触れた対象が積み重ねた“努力の記憶”を再現する力。



「それでは、あなたを新しい世界へとお送りします」


女神の声は静かで、どこまでも穏やかだった。


胸に宿ったスキルの光が、じんわりと全身へ広がっていく。

足元に柔らかな光が満ち、空間全体が淡く揺らめき始めた。


まるで水面に立っているかのような不思議な感覚。

身体が浮かび上がるように軽くなり、重力が薄れていく。


女神は最後にもう一度微笑んだ。

その微笑みは、どこか母が子を見送るときのような、優しくも切ないものだった。


「どうか、今度こそ……あなたの努力が報われる世界でありますように」


その言葉とともに、視界が白く染まっていく。


音が消え、感覚が遠ざかり、意識が深い水の底へと引き込まれていくように薄れていった。


* * *


目が覚める。


まぶたをゆっくりと開けた瞬間、目に飛び込んできたのはどこまでも広がる緑の天蓋だった。


「……なんだよ、ここ……?」


耳に届くのは風が葉を揺らす音と、どこか遠くで響く動物の鳴き声。

土の匂いが濃く漂い、湿り気のある地面が背中にひんやりと触れている。


高くそびえる木々が陽の光を細く切り裂き、斑に差し込んでくる光が視界をゆらめかせる。


さっきまで確かに“女神”と話していたはずだ——

けれど、今目の前にあるのは、明らかに現実の質感を持った見たことのない森だった。


高く伸びた木々が陽光を遮り、足元には湿った苔と無数の落ち葉が広がっている。

木の幹に手を添えると、ざらついた樹皮の感触がリアルすぎて夢だとは思えなかった。

土と木の香りが鼻をくすぐり、耳には聞き慣れない鳥の鳴き声が届いてくる。


目を見開き、両手を見つめる。

血の気は引いていない。肌も汗ばんでいる。明確な傷もない。

——なのに、体の芯がざわつくような“違和感”が、全身を包み込んでいた。


「本当に……転生、したのか……?」


口をついて出た声は、驚くほど小さく震えていた。

けれどその言葉だけが、この異常な現実に形を与えるように、深く森の静寂に染み込んでいった。

自分が、何か大きな運命の歯車に巻き込まれたことだけは、間違いなかった。



——異世界転生。

そう自覚したとき、ふと頭によぎったのは、これまで読みふけってきた無数の物語だった。


こういう世界なら、「ステータス」とか見られたりするんじゃ……?

そんな、ありえないけれどどこか期待を抱かせる考えが、自然と口を突いて出た。


「……ステータス、開け」


すると次の瞬間、目の前に、ふわりと何かが浮かび上がった。

淡い光に縁取られた、透明なウィンドウ。

そこには、自分自身の情報が、まるでゲーム画面のように記されていた。



【ステータス】

名前:霧島(きりしま) (れん)

職業:模倣者(イミテーター)

レベル:1

HP:25/25 MP:12/12

スキル:《努力模倣(イミテート)

※対象に触れることで、その努力の記憶を模倣することができる。

※模倣できるスキルは最大5つまで保有可能。

※集中して意識を向けることで、周囲の物体や生物が持つスキルを視認できる。



「ゲームみたいだけど……これは、現実か...」


けれど、どこかで見たことのあるような形式だった。

まるでRPGの世界に迷い込んだような不思議な感覚が、胸をざわつかせる。


試しに、集中して意識を向けてみる。


目を細めて木々を見つめると、じわりとその表面に、光のような文字が浮かび上がってきた。


《乾燥耐性》(努力値:5)

《風耐性》 (努力値:4)


視認したスキルを実際に獲得するには、対象に触れる必要があるらしい。


試しに、すぐそばにあった太い木の幹へと手を伸ばす。

ざらついた樹皮の感触が指先に伝わった、次の瞬間——記憶が流れ込んできた。


——風に耐えた、何十年もの季節。

その一本の幹は、何度も吹き荒れる暴風に晒されながらも、決して倒れることなく、ただ真っ直ぐに空を目指していた。


——嵐に枝を折られても、立ち続けた。

雷が落ち、大枝が裂けても、根を深く張り、地にしがみつくようにして命をつないできた。


——寒さ、乾燥、日差し。すべてに耐えた“生の記憶”。

凍える冬の乾いた風、焼けつくような夏の陽射し、幾度も繰り返される季節の過酷な変化のなかで、ひとたびも逃げることなく、その場に立ち続けていた。


木は語らない。けれど、その幹に刻まれた無数の傷と節が、確かに生き抜いてきた証だった。


「……これが、この木の……“努力”……!」


指先からじわじわと染み込んでくるように、木の記憶が胸の奥に流れ込んでくる。

乾燥にも、風にも、何十年もの間耐え抜いてきたその生命の意志が、熱のように身体を満たしていく。


スキル《乾燥耐性》《風耐性》を取得。


その瞬間、胸がぎゅっと締め付けられた。

言葉では表現しきれない、重く、尊い何かがこみ上げてくる。


木のように、誰にも見られることなく、ただ黙って耐え抜いてきた存在がある。

それはまるで、今までの自分の人生そのもののようで——


「……ありがとう」


無意識に、木に向かって頭を下げていた。


その時だった。



——ガサッ。


茂みから現れたのは、狼。

風狼(ウィンドウルフ)

スキル:ウィンドカッター(努力値:23)/噛みつき(9)


「くるか……!」


突如として茂みから飛び出してきた魔獣を前に、俺は咄嗟に《風耐性》を発動した。


目の前のそれはただの獣ではない。

視界に浮かび上がる情報が、攻撃スキルであろう《ウィンドカッター》を持っていることを示していた。


(今の俺には攻撃手段がない...。だけど、あのスキルさえ手に入れられれば!)


俺は狼の姿と、そこに刻まれた“努力値”を睨むように見据えた。

警戒と恐怖が入り混じるなか、それでも覚悟を決めて前に出る。


(触れなきゃ、模倣できない——!)


勢いよく突進してくる狼を、なんとか横に飛んでかわす。

間一髪で身体をかすめるように通り過ぎたその背に、素早く反応して腕を伸ばした。


「……今だ!」


迫る恐怖を押し殺し、タイミングを見計らって、その体に指先を触れさせる。


……触れた。


——風を切り、何百回、いや何千回も繰り返された試行。 森林を駆け、枝をかすめながら、風を纏う技を磨き続けた。

——より速く、より鋭く。風を裂き、敵を仕留めるその一瞬にすべてを懸ける。

——餌を狩るとき、仲間を守るとき、ひたすら精度と速度を求めて繰り返された軌道計算と筋肉の記憶。


その風の刃は、単なる本能の延長ではなく、積み重ねた経験と鍛錬の結晶だった。


「……模倣する!」


《努力模倣:ウィンドカッター(23)》取得!


風が、俺の体を通り抜ける。

スキルの“使い方”が、まるで最初から自分のものだったかのように、直感的に染み込んでくる。

手のひらが熱を帯び、空気の流れが鋭く集束する感覚がわかる——これは、いける。


「いけええええっ!!」


反射的に踏み込み、風を裂くように腕を振り抜いた。

鋭い一閃が唸りを上げ、前方に放たれた風刃がまっすぐに走る。


次の瞬間、狼の動きが止まり、その首元に鋭く走る切断線が浮かび上がった。

咆哮と共に放ったその一撃が、確かに命を断ち切った。


* * *



《レベルアップ:1→2》

《スキルアップデート:模倣スキル固定(1日1回)》取得



「レベルアップ……か。本当にゲームみたいだな……」


肩で息をしながら、俺はぼんやりと浮かぶウィンドウを見つめた。


身体がまだ震えている。さっきまで命を懸けた戦いをしていたというのに、こうして数字が増えるだけで、どこかゲームのように思えてしまう自分がいた。


(でも……これは、現実なんだ)


俺は確かに戦った。狼に触れ、努力を模倣し、その技で敵を倒した。


……そして、命を奪った。


胸の奥に、鈍い重さが残る。

あの狼もまた、きっと必死に生きてきたはずだ。積み重ねた努力を、刃に変えて生きていた。


それを俺は、自分のために利用し、そして倒した。


「ごめん……」


ぽつりと、誰に届くわけでもなく呟いた。

でも、その命が宿していた努力は、確かに俺の中に生きている。


もっと多くの努力に出会いたい。

その想いが、ふたたび胸に灯る。


——俺は、もっと知りたい。


誰かの、届かなかった努力。

報われなかった苦しみ。


それを“力”に変えて、生きていきたい。

そう決意して、俺は森を歩き出した。

だが、その先に待っていたのは平穏ではなかった。

名前:霧島(きりしま) (れん)

種族:人間

職業:模倣者(イミテーター)

レベル:1

HP:25/25

MP:12/12


■ 保有スキル

努力模倣(イミテート)

 └ 触れた対象の“努力”に応じてスキルをコピー(最大5つ)

 └ 模倣したスキルを固定化(模倣枠を使用せず永続的に使用できるようになるが、努力値の更新が不可能になる)


 【模倣済みスキル】

  ・《ウィンドカッター》(努力値:23)

  ・《乾燥耐性》(努力値:5)

  ・《風耐性》(努力値:4)

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