第5話~過去の記憶~
注意、流血シーンなどがあります、お気を付けください
「戦兎いきなりですまないが、今からヴェルカイヤ国に向かってもらう」
「ほんとにいきなりだな!?なんだよ、父さん帰って来て早々に!!」
「一刻を争うんだ。訳は向こうで聞いてくれ!」
「ちょ!?」
2年前に俺は急にアメリカから帰ってきた親父から聞いたこともない国に飛ばされた。
「あなたがMr.アラカワの息子さんですね!」
目の前にはロングヘアのピンク髪の美女、ミカリア・フォン・フレベルク、アスタルテの母親だ。
「え、あっ、はい!よろしくお願いします!」
「あなたの実力はアラカワから聞いています!この国のために助けてください!」
「えぇ!?どういうことですか!?」
ミカリアさんは、急いでるというのにあの頃の俺に説明してくれた、当時ヴェルカイヤ国はロシア、中国、北朝鮮、フランス、インドの5か国から攻撃を受けていたんだ、理由としてはヴェルカイヤ国には豊富な資源や未知なる生物などがいることを世界に公表していなかった、それを知り、理不尽にキレた5か国がその資源などを奪うため、武力侵攻をしてきたということだ。もちろん、ヴェルカイヤ国に味方した国もいる、日本もそのうちの一つだ。だが、日本には第九憲法があるため表立って、戦争には加担できないため、その当時日本で一番強い奴をヴェルカイヤ国に送ろうとなった。白羽の矢が立ったのが、当時、世界魔道大会を制した俺だった
「でも俺目立ってますよ?」
「変身魔法を頭に送ります。それで何とか」
「魔法を送れるんですか!?」
俺は知らなかったが、5か国が狙うもう一つの理由はヴェルカイヤ国には魔法を脳に直接送ることができる技術を持っていた。この技術は、紀元前から存在していたという。
「では、頼みましたよ、セント。」
「任せてください!!ちゃっちゃと終わらせてきますよ!俺、世界最強なんで!」
俺は調子よく返事すると、戦地に赴いた。しかし、俺は戦地に赴くと、一気に後悔することになる
「な、なんだよ……これ」
そこには非日常の光景が広がっていた、燃えているビル群、闇魔法で上半身を消されたであろう人間の残骸の数々、そしてロシア、北朝鮮、インドの魔兵が次々と人を炎魔法で焼き殺し、中国、インドの魔兵が、氷魔法で砕き割っていた。一言で殺戮、阿鼻叫喚、胸糞悪い光景を見て俺は……
「こんなの聞いてない!!!」
そんな事を吐いて俺は脇目も降らずに逃げ出した。殺されている住民を見捨ててな。いや日本で平和な日常を送っていた12歳になったばかりのガキだ、そりゃ逃げる、この時の俺は調子に乗りやすい奴だった。煽てられればすぐに鼻が伸びるそんなクソガキだ。
「はぁ…はぁ…ここまで来れば。なんだよ。楽な事かと思ってたのに……ん?」
俺が見つけたのは、2人のヴェルカイヤの住む住人らしき同い年の子だった、見た目からして双子だった。片方はピンク髪、もう片方はサーモンピンク髪だった。
「何してるんだ?って、あれは!!」
彼女達の前にはロシア魔兵が一人立っていた、当時の俺は咄嗟にあの2人がロシア魔兵に襲われていると感じた。でも俺には何もすることは出来ないと思い再び逃げようと走りだそうとした。
「Нетобидынахищника,ноумирай(お前達に恨みはないが、死んでくれ)」
「「助けて」」
「……くそ!!!どうにでもなれ!!」
ロシア魔兵は何を言ってるのかわからなかったが、彼女たちの言葉に俺は突き動かされ、半分自暴自棄なっていたのかもしれないが俺は彼女らを助けるために、2人とロシア魔兵の間に立った。
「誰だ、お前は!?」
「何言って分かんねぇよ!」
「日本人だな!まぁいい!お前もここで消す!風魔法、裂風」
ロシア魔兵はすごい勢いで風魔法を放ってきた殺傷性の高い裂風だった。俺は二人の頭を伏せさてから風魔法で燃えてない所に飛ばした
「「きゃ!?」」
「早くお前ら逃げろ!!」
「あ、ありがとう!!あの名前は!?」
「今そんな事、うお!?セントだセント!!早く逃げろ!!」
「ありがとうセント!!」
「ありがとう!」
2人は急いで逃げて行った、俺はそれを横目にロシア魔兵と対峙した、ロシア魔兵はさらに魔法を出した
「闇魔法、闇の矢乱れ打ち!!!」
「なんだよこの実力!!こんな強いのかよ!こんな魔法の出し方知らねぇよ!!」
ロシア魔兵は一般的な初級魔法である闇の矢を次々と打ち出してきた、相当な実力者がこの戦争に加担してるとバカなりに当時の俺は理解できた、誰だって思うことだろうが、しかし、俺だって魔道大会制した実力だ。
「炎の連弾!!」
しかし、歴戦の戦士であろうロシア魔兵には連弾は次々と避けられていた。俺はすぐに連弾をやめてから、氷の槍と光の槍をたくさん作りロシア魔兵に連続で投げつけた。
「んん!!オマエ、ソウトウナジツリョクノヨウダナ」
片言な日本語を喋りだした、よく言う、奴は蝶のように舞いながらすべてを破壊している。避けるのではなく破壊しているんだ
「よく言うよ!!全部壊しやがって!!」
「オレハ、コレデモプロノヨウヘイダ。乳臭いガキに負けていられるか!!」
「最後まで日本語頑張れよ!!!」
そんなロシア魔兵は、少し距離を置いた、何か大きな魔法を出すためだ。
「あれは…なんだよ。黒ひげの技かよ……」
奴が、出した魔法は某海賊漫画の人物の技に似ていた。
「大魔哭!!」
「そうかよ、そっちがその気なら!!!」
俺も大きな魔法を出すために、少し距離置いた、この魔法は今まで以上に魔力を込める。
「聖双竜!!!」
2匹の竜を模した魔法を奴の魔法に向けて思いっきり投げた、2匹の竜はバチバチとなりながら、奴の魔法とぶつかって周りのビルや家を破壊する。2つの魔法が消えた時、辺りは更地になっていた。
「ぁ…カハ!!こんなとこで倒れてたまっか!!」
俺は魔力の使い過ぎで、魔力枯渇症を引き起こしかけたが持ち前の体力で何とか持ち直した、ロシア魔兵の方を見ると奴は倒れていた。近づくと意識はあるようだった。
「オマエ、ツヨイジャナイカ。」
「皮肉か?」
「ソンナコトはナイ、オマエ、ハ、ツヨ……」
「は?どうしたんだよ、おっさん……!」
ロシア魔兵は、喋る途中で事切れていた、よく見てみると血が地面に出ていた。俺はそれを見て血の気が引いた。それに辺りをよく見ると……破壊されたビル群から人が出てきた、そこにいたのはロシア、中国、インドの魔兵だった。しかし、それら全員は倒れていった。
「お、俺がこ、殺したのか……!?俺が…!?ゔ、オェェェ」
この事実は俺にとって、相当な罪悪感と嫌悪感が一気に来て死亡した魔兵達を横目に吐きまくったのだった。
ちょっと今の世界情勢と似てますが、お気になさらず
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