表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

気分転換<姫子の毎日《青野編》>

作者: 紗 織

 「はぁ~、なかなか動きがありませんね。」

連日の張り込みで、少し疲れが出てきた青野から思わずもれた言葉であった。

 「気が短いな、青野。」

一緒に張り込みをしている黒川が注意した。

 「すみませんでした。」


 容疑者の自宅前の道路で、帰宅を待つこと数日。一度位立ち寄ってもいい頃だが…。


 「こう車内でジッとばかりしていると腰が痛くなってきませんか?黒川さんなんてギックリになっちゃいますよ。」

退屈を紛らわすように、青野が黒川を茶化した。

「ギックリ⁉俺をいくつだと思ってるんだ、まだ三十八だぞ。」

黒川が楽しそうに言ってきた。

「三十八?サバを読むにも程がありますよ。黒川さん五十歳じゃないですか。」

青野が少し呆れた様子で突っ込みを入れた。

「お~~、上手いな、青野。」

 ますます黒川が楽しそうに言った。

 「何がですか?」

 「三十八(さば)だろ、さば。」

 「えっ?」

 「三十八、だから()()。」

 「あ~~~、偶然ですよ。そんなオヤジギャグ言わないですよ、黒川さんじゃないんですだから。」

 でも、なんだか気持ちが軽くなり、頑張ろうと気持ちを新たにした青野は、さすが黒川さんと思ったのであった。

 


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ