表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ねえ、おじいさん  作者: ゆゆ
3/3

小さなつづら



あなたはおちゅんを探しに出掛けていった。

わたしの虚しさに目を向けず、傷ついたおちゅんばかりを考えて行ってしまった。

もう、待つしかないではないか。

飯を炊いても一緒に食べる人がいなくては、

障子を張っても喜んでくれる人がいなくては、

意味がないの。






しばらくして、おじいさんがつづらを背負って帰ってきた。

おちゅんがくれたというつづらには金銀財宝がどっさりと入っていた。

おちゅん、おまえは、飯に困った憐れな雀ではなかったの。

あなたが分けた飯など霞むような財宝のある暮らしをしていたの。

そう思うと、虚しさは一層強くなった。


「大きなつづらと小さなつづらがあってな。わしは小さい方を選んだのだよ。大きいのは運ぶのが大変だからね」


朗らかに笑うあなたに私は腹が立った。

貴重な飯のお返しが小さなつづらなんて、余りにあなたが不憫ではないか、と。


「なんで大きいつづらをもらってこなかった!」

「財宝がたくさん入っていたかもしれないのに!」


「そんなに欲張るものではないよ」


そうじゃない。

貧しい暮らしの飯と豊かな暮らしの小さなつづら。

価値を考えたら、貴重なものを与えたのはあなたでしょう?
















評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ