Episode4 保健室
「んっとそれはどういう事?」
先生は俺の方を見つめそう問返す
「そのまんまの意味です
俺が結月先輩をここに連れてきた事実は無かったことにしたいんです」
「ん〜それは分かった。でもなんでそんな事を」
先生の問に俺は顔をうつむかせ無言を返す
先生は1度大きなため息をして、分かったと言わんばかりに椅子から立ち上がり薬などが入っている棚の前に移動する
「でも条件付きね」
そう言うと先生は棚の物を全部机に出すと
「これ、新品と取替えないと行けないものとかあるからそれの手伝いよろしく
手伝いしてくれたらお前さんの望みも叶えてしんぜよう」
っと意味のわからない日本語を使い、廃棄物、まだ廃棄しない物で分けていく。
俺はそれを横目に見ながら大きなため息を付き
「約束してくださいね」
っと言葉をこぼすのだった。
私は夢を見ていた。
私の夢じゃない、小学生位の男の子の夢だ。
その男の子はいつも1人でいる
私はその男の子に声をかけようとするが男の子に近付こうとすると何故か意識が朦朧としてしまう。
私は大声で叫んで男の子に気付いてもらおうとするが男の子は見向きもせず授業終了の合図のチャイムと共に教室を勢いよく飛び出て行ってしまった。
私は何がなんだか分からないままその場に立ち尽くす
すると、ぐわんと視界が揺れたと同時に足場が崩れる感覚に襲われる
そして私は意識を失うのだった。
ふぅっと疲れきった足をすぐさま休めようと勢いよく椅子に座る
今は先生から頼まれた雑用を終わらせ休憩している
先生は少しやることがあるとかで職員室に行ってしまった。
俺は結月先輩が起きないよう静かに立ち上がるり保健室の扉に手をかけ保健室から出ようとした矢先ふわぁっと欠伸をしながら結月先輩が起きてしまった。
俺はため息を付き結月先輩に駆け寄る。
結月先輩は疑問気な顔をしたまま俺に
「そっか私倒れちゃったんだっけ?」
「ん〜まぁそんな所ですね」
「で、体の方は大丈夫なんですか?保健室の先生は疲労が溜まっているとか言ってたんですけど」
「今は寝れたから回復したよ」
無邪気に笑いながらそう答える
「それじゃあ俺そろそろ授業戻らないと行けないんで」
俺がそう言い結月先輩から離れようとすると結月先輩は俺の腕を掴み
「今日の朝の事まだ話してなかったから
朝の事聞いていい?」
と朝の話題を持ち出してくる
自分的にもまだ解決はしていなかった事なのでもう少しだけ結月先輩に付き合う事にした
先生に事情説明して無いからサボってると思われてるんだろうなぁ
そんな事を頭の片隅に入れて俺は結月先輩の話に耳を傾ける
「私もあんまり状況を把握出来てる訳じゃないんだけど、私が思うに今日黒板に写真を貼ったのは流一君の学年の人だと思うんだよね」
「と言うと?」
俺は結月先輩がどうしてその答えを導き出したのか疑問でそう口にする
「もし、流一君の事を知らない人だったら流一君のクラスにあの写真を流す事は出来なかっと思うんだよね」
「だから流一君の学年の子じゃないかな〜って
一応屋上は誰でも出入り出来る訳だし」
「なるほど」
俺はそう言葉を零し頭を上下する
「現状分かるのは多分ここまででしょうし、自分は一旦授業に戻りますね」
そう言い立ち上がりカバンを片手に持つ
「それじゃあ、なんか分かったらまた連絡して」
俺は結月先輩の言葉を耳に教室に戻るのだった